【内容情報】(出版社より)

【内容一覧】
とびら
目次
はじめに

第1章 クローン病と潰瘍性大腸炎の現在
 1.増え続けるIBD患者
 2.私がIBDと深く関わるようになった訳
 3.診療体制はどうなっているの?(IBD診療の現状)
 4.進む画期的新薬の開発
図版(本邦におけるIBD治療の進歩)
 5.「難病」という概念に対する誤解
 6.IBD患者さんの高齢化
 7.小児発症のIBDと移行期医療
 8.難病医療制度の変化
 9.IBDのがん化

第2章 クローン病・潰瘍性大腸炎の最新治療
 1.これまでのIBD治療
  クローン病の基礎知識と既存の治療
  栄養療法
  メサラジン製剤
  ステロイド
  免疫調整薬
  アダカラム 生物学的製剤
 2.クローン病の最新治療
  a.レミケードの進化
  b.ヒュミラの進化
  C.ゼンタコート
  d.ステラーラ
  e.エンタイビオ
  f.レベスティブ
  g.アロフィセル注

 3.これまでの潰瘍性大腸炎治療
  潰瘍性大腸炎の基礎知識と既存治療
   これまでの潰瘍性大腸炎治療
   直腸炎型・遠位結腸型で活動期の患者さんを寛解に導く治療
   左側大腸炎型あるいは全大腸炎型で活動期の患者さんを寛解に導く治療
   寛解を維持する治療
   外科的治療について

 4.潰瘍性大腸炎の最新治療
   a.レミケード
   b.ヒュミラ
   c.シンポニー
   d.エンタイビオ
   e.ゼルヤンツなどのJAK阻害剤
   f.リアルダ
   g.レクタブル注腸フォーム
   h.ステラーラ
i.アダカラム

第3章 クローン病・潰瘍性大腸炎が良くならない時
 0.標準治療と補完代替治療について
 1.「なかなか良くならない」と言ってもいろいろな場合がある
 2.大前提としての服薬アドヒアランス
 3.そもそも炎症の強さをどのようにして知るのか
 4.「正しい治療」って何?
<図版>潰瘍性大腸炎メサラジン製剤用法用量一覧
 5.えっ症状があるのに炎症はないってどういうこと?
<図版>FODMAP食とは
 6.「なかなか良くならない」いろいろな場合の対処法

A.治療が始まり、言われた通りにきちんと薬を飲んでいるのに、あるいは薬を投与しているのに症状が改善しない時

    1)クローン病の場合
     禁煙のすすめ
     内科的治療の強化
    2)潰瘍性大腸炎の場合
     1 栄養療法や食事の見直しは潰瘍性大腸炎でも有効か
     2 実は禁煙は潰瘍性大腸炎にも有益だった
     3 内科的治療の強化、メサラジン・スイッチ、代替療法を含めて

B.普通に日常生活は送れているけど、たまに血便がでたり腹痛がある、便が固まらない、貧血があって疲れやすい
C.仕事も休まずに出来てはいるけど、何年かに一度は入院が必要になり、そのたびにステロイドを使ったり治療を変更したりすることになる
d.入院が必要になることもないし、血液検査でも問題ないと言われるけど、腹痛や下痢といった自覚症状がある
   e.発症したころの症状がずっとダラダ続いていて、一度もスカッとした気分を味わったことがない
   f.日常的に痛みがあり、なんとか耐えて生活を送っているけれど、QOL(生活の質)は低い
   G.生物学的製剤で治療していて、点滴や注射の直後はよくなるのに、だんだん効き目がなくなるのが早くなり、次の投薬が待てないくらい調子が悪い。でも手術しようと言われるのが怖くて我慢をしている
   h.点滴や注射の予定はいつも最優先で忘れないように気を付けているのに、普通の生活が送れないような困った症状が残ってしまう

第4章 より良い療養生活のためのチームサポート

 その1 チーム医療の活用
 その2 知っておいてほしいチーム医療におけるナースの役割
1.IBDナースの役割とは
2.インフィージョンクリニックにおける患者さんとナースの関わり
3.患者さんが病気を受け入れる過程をサポート
4.ナースの立場からサポートするSDMについて
5.患者さんのセルフケア能力を引き出す外来看護
6.自己注射指導におけるナースの役割
 その3 IBDと心理的ストレス:心理カウンセラーの役割
1.心と体の関わり合い
2.心理カウンセリングを受けるのには抵抗がある
3.そもそも心理カウンセリングとは
4.カウンセリングという安全な場

第5章 再燃しないために日常生活でできること
 パンデミックへの心構えにも触れて
  1.自分で問題を解決するセルフマネジメント
  2.IBD患者さんへのアンケート1潰瘍性大腸炎
  3.療養・就労両立支援
  4.IBD患者さんへのアンケート2クローン病
  5.「助けて」のカード アメリカと日本の場合
  6.IBD患者さんへのアンケート3(潰瘍性大腸炎とクローン病)
  7.フード・ダイアリー
  8.お酒の問題
  9.IBD患者さんへのアンケート4(潰瘍性大腸炎とクローン病)
  10.ストレスに対するさまざまな対処法
  11.新型コロナ感染症から学ぶこと
  12.疲れや寝不足にもきちんと対策
  13.最後に

あとがき
奥付

  • 出版社 ‏ : ‎株式会社 三雲社
  • 発売日 ‏ : ‎2023/1/24
  • 単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎248ページ

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Written by

今井 靖之

findgood編集者、ライター。

大手電機メーカーで半導体電子部品のフィールドアプリケーションエンジニア、インターネットサービスプロバイダのプロモーションやマーケティングに従事。以後フリー。

身内に極めて珍しい指定難病者を抱える。

神奈川県川崎市在住。サブカルヲタク。「犬派?猫派?」と聞かれたらネコ派、猫同居中。