【内容情報】(出版社より)
「外に出かけて人と会うと疲れてぐったりとする」でも、「一日中家の中にいるのもストレス」
私は物心ついてからこれまでの約30年間、こんなちぐはぐの中で生きてきました。
感情の浮き沈みが激しい。
初対面の人とは雰囲気良く話せるのに、本当に腹を割って話せる友人ができない。
それがずっと悩みでした。
親からはわがままと言われ、その言葉通り、自分はわがままな人間だと思ってきました。
「親友がいなくて」「わがまま」
である自分自身のことがずっと好きになれませんでした。
そんな私は、小学生の頃からいろいろなことに興味を持ってきました。
勉強・読書・水泳・器械体操・英語・百人一首・絵・・・・
どれもやり始めると、面白く、 とことんのめり込みました。
しかし、どんなに成績が良くても周りから褒められても、心の底から自分のことを好きになることができませんでした。
新卒で大企業に就職し、高い評価をもらって働いていましたが、ある時急に会社に行けなくなりました。
「やる気が出ない」という言葉では表せないくらい気力が出ず、そのままどうしていいのか分からず時が過ぎ、退職にいたりました。
全てを失った気持ちになりました。
私の中から自己肯定感というものが全て消え去ったようでした。
なぜ自分がそうなってしまったのか?
自分はうつ病なんだろうか?
様々なカウンセリングに通い、内観、レイキヒーリング、断食道場にも通い、時間をかけて自分と向き合ってきました。
そんな中2018年、「HSP(Highly Sensitive Person)」について知りました。
今でこそHSPは芸能人で公言している方も多く、社会に広まりつつある言葉ですが、当時はインターネットに情報が普及し始めた真っ只中。
特にHSPの中の外交的なタイプ、「HSS(High Sensation Seeking;刺激探求型)型HSP」についてはほとんど情報がありませんでした。
2021年、自分の性格について深堀りする機会があり、改めて「HSP」の情報をインターネットで検索すると、驚くほど「HSS型HSP」に関する情報が増えていました。
そして、自分が「HSS型HSP」であると確信しました。
自分がHSPかもしれないと感じた2018年から、どこか「HSP」と合致しない部分があるともやもやしていたことが、HSS型HSPを知ってやっと腑に落ちた感覚でした。
この本は、HSS型HSPである私がこれまで苦労してきたこと、少しでも楽に暮らすために意識してきたことについて実体験を元に書きました。
これまで、HSS型HSPを公表されている方の発信に私自身が救われてきました。
今度は私が悩んでいる方に何かヒントを届けられればとの思いで執筆しました。
まだまだ悩みながら自分と向き合っている段階ではありますが、
・HSS型HSPだと自覚しながら日々模索している人
・HSPには完全に当てはまらない自分もいると悩んでいる人
に是非届いてほしいと思います。
HSS型HSPと言っても、人によってどの程度HSS型に寄っているのかは人それぞれ違うと思います。
あくまでも、1人のHSS型HSPの体験だという認識で読んでいただければ幸いです。
- 出版社 : Independently published
- 発売日 : 2023/4/24
- ペーパーバック : 76ページ