【内容情報】(出版社より)
【内容紹介】
日常的な臨床の営みの中にこそ「治療的なことがら」は生起する。技法や流派を超えた、あるいはその手前にある大切な要素を考える。
【目次】
■巻頭に
監修者就任にあたって……吉川 徹
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■特別企画
心理療法のエッセンス——こころに動きをもたらすもの
内海新祐(旭児童ホーム)・青木省三(慈圭会精神医学研究所)=編
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心理療法のエッセンスにどう近づくか……内海新祐
心理療法において大切なもの……青木省三
私の考える心理療法のエッセンス……原田誠一
あえて、身体に働きかける……宮地尚子
日常診療の中の精神療法——こころの痛みを感じとる作業
……青島多津子
子どもと親の間で生き延びる伴走者として
——児童精神科クリニックの臨床から……松岡祐加
スクールカウンセラーの実践におけるカウンセリングのエッセンス
……半田一郎
「支配‐被支配」の関係を越えて——児童養護施設での経験から
……綱島庸祐
クライエント中心療法の立場から……小林孝雄
依存症臨床における心理療法のエッセンス——愛着志向療法
……小林桜児
森田療法のエッセンス——プロセスの中でこころが動くとき
……塩路理恵子
凡庸さにとどまること——私の考える心理療法のエッセンス
……山崎孝明
「町のセラピスト」考……工藤晋平
作家の言葉からみる心理療法のエッセンス……遠藤裕乃
地道に安全や安心への道を歩む……星野俊弥
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■論説
児童福祉施設における性暴力——暴力連鎖を断ち切るために
……山口修平
■新連載
こころとキャリアの羅針盤——働く人と職場を支える(1)
産業・労働領域における心理支援の実際……松本桂樹
■連載
カップルセラピーは夫婦を危機から救えるか(13)
感情焦点化カップルセラピー(2)……三田村仰
医療という行動(12)【最終回】
「医療の世界で生きる」という行動、
「医療の世界で生かされる」という行動……蒲生裕司
つながる気持ちはどこへ行く?——思春期の生きづらさとSNS(10)
ネットのなかでつながり、恋をする子どもたち
……関 正樹
アタッチメントを学ぼう——関係性の理解と支援(5)
児童期のアタッチメント……北川 恵
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■ほんとの対話
フォーブス他/編『PTSD治療ガイドライン 第3版』……加藤 寛
山本智子『「家族」を超えて生きる』……西川 勝
中森弘樹『「死にたい」とつぶやく』……高橋あすみ
■こころの現場から
かつての告知と検査の不安(エイズカウンセリング)……小島賢一
努力信仰と頑張り圧力(ホームレス自立支援)……三宅弘志
■伝言板
- 出版社 : 日本評論社
- 発売日 : 2023/6/16
- ムック : 140ページ