Last Updated on 2025年12月17日 by 菅間 大樹

相談件数は2019年比で約5倍に拡大

同社への相談件数は2025年に前年比約40%増、2019年比では約5倍にも達しました。特に注目すべきは、ゴミ屋敷の片付けにおける「リピーター依頼」が増加している点です。これは、一度片付けても生活状況が改善されず、再び環境が悪化してしまうケースが一定数存在することを示しており、問題の根深さを浮き彫りにしています。遺品整理の現場は、現代社会の変化を映し出す鏡とも言えるでしょう。

2019年比 約5倍

孤独死・ゴミ屋敷の背景に見える社会課題

2025年には国が初めて孤独死の年間統計を発表するなど、社会の認知や関心は高まっています。しかし、現場では「まさか自分の身内が孤独死するとは」「もっと早く相談すべきだった」といった声も多く、認知は進んでも「自分は当事者にならない」という意識とのギャップが顕著です。

関西クリーンサービス

同社の現場取材を通じて見えてきたのは、孤独死やゴミ屋敷に至る要因が、特別な事情ではなく、現代社会に広く存在する複合的な課題が重なり合っているという事実です。具体的には、以下のような背景が多く見られます。

  • 離婚・家族関係の希薄化

  • ひきこもり・社会的孤立

  • 発達障害、精神疾患

  • 不規則勤務や長時間労働

  • 借金・生活困窮

  • 生活保護の利用

これらの背景は、個人の努力だけでは解決が難しい社会構造的な問題を含んでおり、特に「ひきこもり・社会的孤立」や「発達障害、精神疾患」といった要素は、障害福祉に関心のある方々にとって見過ごせない課題です。同社はYouTubeチャンネルで現場のリアルを発信し、視聴者からは共感や気づきの声が寄せられています。

YouTube 17万突破! チャンネル登録者数 随時、動画を更新していますので是非ご覧ください! 特殊清掃現場のリアル 8050問題がもたらす悲惨な結末 苦悩するご遺族の心の受け皿に 事故物件 「再生」の軌跡

「社会に寄り添う遺品整理」と「孤独死ゼロ」への取り組み

関西クリーンサービスは、「遺品を整理する」という行為がご遺族の心を整理する時間でもあると考え、遺族の気持ちに寄り添う姿勢を大切にしています。代表の亀澤範行氏は真言宗の僧侶としても活動しており、現場での読経や供養を通じて、ご遺族の心の負担軽減に努めています。また、遺品整理士やグリーフケアアドバイザーといった専門資格を持つスタッフが多数在籍し、技術と心の両面で安心できるサービスを提供しています。

同社は、遺品整理や特殊清掃業務を通じて見えてきた社会課題に向き合うため、「孤独死ゼロ」社会を目指し、自治体や社会福祉協議会と連携した講演・勉強会を積極的に開催しています。2025年には、民生委員など地域の見守り活動を担う方々と現場の実情や課題を共有し、清掃現場と地域支援の連携を深める初めての取り組みを行いました。地域支援の現場が抱える「担い手不足」という深刻な課題を改めて実感し、今後も現場と地域支援が繋がる機会を大切にしながら、社会課題の解決に寄与する活動を続けていくとのことです。

会議、ワークショップ、グループディスカッション、セミナー、大人、高齢者、屋内、コミュニティイベント、対話、円形配置

これまでの講演活動や調査レポートを通じて、現場経験に基づいた知見を社会に還元する活動も行っています。

“生活再建”まで寄り添う多面的な取り組み

同社は、整理・清掃サービスや上記の活動に加え、依頼者の心身の負担を軽減する多面的な取り組みを展開しています。

  • ワンストップサービス: 特殊清掃、遺品整理、不動産買取、合同供養、グリーフケアなど、一括サポート体制を整備。

  • 事故物件の再生プロジェクト: 特殊清掃後の物件を、子ども食堂や寺院として再生し、地域の役に立つ場とする取り組み。

  • 若い世代へ現場のリアルを伝える活動: 怪談イベント・トークショー、書籍出版、ポッドキャストなどを通じて、世間の理解を深めるための情報発信。
    MARUYAMA GONZALEZ HARDCORE CHOCOLATE 丸山ゴンザレスの 怖くて奇妙な物件の話 関西クリーンサービス™

  • メディア出演: 全国放送から関西ローカル・BSまで、幅広いメディアで活動が紹介されています。
    メディア、取材、ランキング、No.1、コロナ禍、孤独死、社会問題、清掃サービス、関西クリーンサービス、ニュース

関西クリーンサービスの代表取締役である亀澤範行氏は、「遺品整理という大切な場面で、関西クリーンサービスをお選びいただけたことを、心より感謝すると共に、今後も、より多くのお客さまが遺品整理を安心してご利用いただけるよう、お客様のご要望を追求し、お客様のご期待を超える感動を提供できるよう努めてまいります」とコメントしています。

関西クリーンサービス

この取り組みは、単なる遺品整理に留まらず、現代社会が抱える「ひきこもり」や「発達障害、精神疾患」といった課題に間接的に関わりながら、地域社会全体の福祉向上に貢献しようとするものです。現場から見えてくる社会のSOSに耳を傾け、多角的な支援を通じて「孤独死ゼロ」を目指す同社の活動は、私たち一人ひとりが社会課題と向き合うきっかけを与えてくれるでしょう。

関西クリーンサービスへの問い合わせ・相談は、下記より行うことができます。

A-LIFE

A-LIFE株式会社
サービス名称:関西クリーンサービス(https://www.k-clean.jp/
所在地:大阪市東成区深江北3-16-39
本社所在地:奈良市西大寺赤田町1-4-6A-LIFEビル
代表取締役:亀澤 範行
事業内容:遺品整理・事件、事故現場の特殊清掃、産業廃棄物収集運搬業、リサイクル関連事業全般 等
設立日: 2006年12月
資本金:3000万円

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77