Last Updated on 2025年12月23日 by 菅間 大樹
日常の外出が楽しくなるデジタルポイントラリー
この取り組みは、ジョージ・アンド・ショーン株式会社が開発した専用のデジタルポイントラリーアプリケーションを活用しています。参加者はアプリをダウンロードし、世田谷区内の地域商店街や施設を訪れてチェックインすることでポイントを獲得できます。貯まったポイントは、地域通貨「せたがやPay」のコインと交換できるため、日々の外出がより楽しく、お得な体験に変わります。
2025年度は、区内の一部セブン-イレブン店舗や地元商店街も協力店舗として加わり、地域住民がさらに気軽に立ち寄れる場所が増えました。これにより、事業はより日常に根ざした仕組みへと進化しています。

令和6年度の大きな成果:参加者の満足度99%!
本事業は、高齢者のデジタル活用と外出促進を両立させる先進的な取り組みとして注目されています。令和6年度には、区内全域を対象に実施され、2,400名を超える高齢者がスマートフォンを通じて参加しました。デジタルに不慣れな方でも安心して参加できるよう、各地区で定期的に操作説明会や個別相談会が開催されたことも、大きな成功要因の一つです。
令和6年度の主な成果は以下の通りです。
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広範な参加: アプリ登録者数は累計で2,477件に達し、多くの高齢者が新しい地域活動に参加しました。
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継続利用とデジタルリテラシーの向上: 毎日のお出かけが楽しい目的となり、継続的な参加につながりました。期間中の累計ポイントは80万ポイントを超え、月ごとに増加傾向が見られました。
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外出機会と健康増進: 参加者の7割以上で外出頻度が増加し、週5回以上外出する割合も向上しました。また、全体の6割を超える方が健康状態の改善を実感しています。
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地域回遊と店舗来訪: 区内282か所のチェックインスポット(区の施設、飲食店、商店など)への回遊が促進され、実際の来店にもつながりました。
実施終了後のアンケートでは、参加者の約99%が「満足」と回答するなど、非常に高い満足度を記録しました。参加者からは「知らなかった地域や場所を知ることができた」「よく歩くようになった」「せたがやPayを利用するきっかけになった」といったポジティブな声が多数寄せられています。


高齢者の健康寿命延伸と持続可能な地域社会を目指して
世田谷区高齢福祉部の横尾拓哉課長は、「本事業を通じ、外出を動機づけることで、介護予防の機会拡充及びデジタルデバイドの解消等を図ってまいります」とコメントしています。
ジョージ・アンド・ショーン株式会社は、「少しだけ優しい世界を創ろう。」をビジョンに掲げ、ヘルステックおよびヘルスケアAI事業を展開しています。このデジタルポイントラリー事業は、高齢者が積極的に外出して人との交流や地域活動に参加するきっかけを作り、健康寿命の延伸や持続可能な介護保険制度に資することを目指しています。今後も、お出かけ支援を起点とした外出促進施策を展開し、高齢者をはじめとする地域住民の健康維持と地域のにぎわいの創出を両立させる取り組みを推進していくことでしょう。
「めざせ元気シニア せたがやデジタルポイントラリー」に関する詳細は、以下のウェブページで確認できます。

