福祉・介護業界におけるメンタルヘルス対策の重要性
福祉・介護業界の職員は、利用者やその家族への細やかな配慮が常に求められる「感情労働」に従事しています。この業務の性質上、対人援助職特有の心理的負荷が生じることがあります。利用者や家族からの感情的な反応に直面した際、個人的に受け止めてしまい、心理的なダメージを負うリスクがあります。また、「過剰適応」や「共感疲労」は、燃え尽き症候群(バーンアウト)へとつながる可能性も指摘されています。
このような背景から、職員が感情的な負荷に適切に対応し、日々の心理的ダメージを処理できる回復技術を身に付けること、そして職場で互いに支え合いながら継続的に活躍できる仕組みを構築することが、喫緊の課題となっています。
研修プログラムの概要
「福祉・介護業界向けメンタルヘルス研修」は、全職員(新入社員から管理職まで)を対象としています。この研修を通じて、以下のスキルや目的の達成を目指します。
- 対人援助職特有の心理的負荷やバーンアウトの構造を理解する。
- 感情の境界線(バウンダリー)を保つ技術を身に付ける。
- 業務終了時の感情の棚卸しと回復のための習慣を習得する。
想定研修時間は3時間ですが、企業ごとのニーズに合わせて変更が可能です。

研修カリキュラムの主な構成(一部抜粋)は以下の通りです。
- 対人援助職に求められるメンタルヘルス視点
- 感情的負荷の特徴やバーンアウトのメカニズム、利用者・家族対応が職員に与える心理的負荷、過剰適応のパターン、共感疲労について理解を深めます。
- ケーススタディを通じて、対人関係が原因で疲弊した事例を扱います。
- 感情に振り回されないコミュニケーション
- 利用者や家族の感情的反応に巻き込まれず、適切な距離感で対応できる技術を身に付けます。
- 感情の境界線(バウンダリー)の理解と、共感と同調の違いを明確にします。
- ワークを通じて感情の境界線を意識する練習や感情コントロールの基本技術を実装します。
- 心理的ダメージを残さないための回復技術
- 日々の感情的負荷を翌日に持ち越さず、職場で支え合いながら働き続けられる習慣を習得します。
- 感情の持ち帰りを防ぐための「感情の棚卸し」やネガティブな感情の手放し方を習得します。
- 同僚・上司への相談の仕方や、職場で支え合うための簡易ルール(日常的な声かけ文化など)を理解します。
- ワークを通じてリカバリープランを作成します。
詳細はこちらで確認できます。
福祉・介護業界向けメンタルヘルス研修
本研修の3つの特徴
- 感情労働に特化した実践的な内容構成
福祉・介護業界の職員が直面する感情労働に焦点を当て、バーンアウト、過剰適応、共感疲労といった対人援助職特有の心理的負荷を理解します。感情の境界線を保つ技術や、業務終了時の感情の棚卸し、ネガティブな感情の手放し方など、心理的ダメージを残さない回復技術をワークを通じて実践的に習得します。 - 料金一律での提供と充実したカスタマイズ対応
すべてのビジネス研修が料金一律の明瞭価格で提供されます。想定研修時間と概算人数のみで迅速に見積もりが可能で、後からの人数変更も無料です。また、企業ごとのニーズに合わせた研修カスタマイズも追加料金なしで対応します。 - 安心の研修準備フルサポートと高品質な講師陣
研修準備にかかる時間を減らすため、教材や備品一式を郵送するなどのフルサポートを提供しています。講師陣は豊富なビジネス経験と講師経験を併せ持ち、実践的な内容を通じて研修品質の高水準を維持します。本研修は、対面、オンライン、ハイブリッド式のいずれにも対応し、日本全国での実施が可能です。
今後の展望
株式会社リスキルは、この「福祉・介護業界向けメンタルヘルス研修」の提供を通じて、福祉・介護の現場における職員のメンタルヘルス維持と定着率の向上に貢献していく方針です。今後も、業界特有の課題に対応した専門性の高い研修コンテンツを開発し、多様な企業のニーズに応じた人材育成を支援することで、社会全体の生産性向上と、働く人々の継続的な活躍をサポートしていくとしています。
株式会社リスキルについて
株式会社リスキルは、階層別研修、テーマ別研修、業界別研修など、幅広い分野で企業の人材育成を支援する研修サービスを提供しています。明瞭な料金体系と実践的で高品質な研修を特徴とし、企業が研修を実施しやすい環境づくりを目指しています。
- 代表者: 松田 航
- 所在地: 〒160-0004 東京都新宿区四谷4-28-4 YKBエンサインビル10F
- 事業内容: 企業向け社員研修の企画・提供(一社研修、公開講座、eラーニング動画講座)
- URL: https://www.recurrent.jp/
- 問い合わせ: 0120-299-194(月〜金 9:00-19:00 ※研修は土日祝も実施可能)

