Last Updated on 2020年10月12日 by 菅間 大樹
5.5億円の資金調達と経営体制を強化
すべての人々のモビリティに力を与えること「Powering Mobility for All」をミッションとし下肢切断者のモビリティを向上させるパワード義足を開発するBionicM株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:孫小軍、以下「BionicM」)は、事業拡大を目的に資金調達および経営体制を強化しました。
(1)資金調達について
2020年8月に、株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズ(本社:東京都文京区、代表取締役社長:郷治友孝、以下「UTEC」)に加え、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:大泉克彦、以下「東大IPC」)、国立研究開発法人科学技術振興機構(本部:埼玉県川口市、理事長:濵口 道成、以下「JST」)の3社を引受先とする第三者割当増資により、合計5.5億円の資金調達を実施しました。
今回の資金調達により、1)パワード義足の実用化に向けた研究開発・臨床評価試験・生産・販売、2)日本・中国両国における事業活動の加速、3)知財戦略実行の強化、4)人材採用を行ってまいります。開発・臨床評価試験においては、2021年の実用化に向けトライアルユーザーを募集し、製品としてのブラッシュアップを進めます。
(2)経営体制の強化
【新役員体制】
代表取締役社長 孫 小軍
取締役COO 関口 哲平
社外取締役 井出 啓介
社外取締役 (新任)程 涛
執行役員 半澤 誠規
【新任役員 プロフィール】
程 涛(てい とう)
1982年中国・河南省生まれ。東京工業大学卒業後に、東京大学情報理工学研究科に進む。
2008年修士在学中に東大発ベンチャーpopIn株式会社を創業し、大手ニュースメディアに対し、ネイティブ広告に対応したコンテンツ発見プラットフォームなどを提供。2015年、中国百度の日本法人バイドゥ株式会社と経営統合し、2017年より世界初のプロジェクター付きシーリングライト「popIn Aladdin」の開発、販売など全てを担当。
(3)経営体制の強化
中国におけるビジネス展開の拠点として、中国深圳市に新たにBionicMの子会社として現地法人「深圳健行仿生技术有限公司 (総経理:孫小軍、英文名 BionicM Shenzhen Limited.)」を設立。なお、「深圳健行仿生技术有限公司」の副総経理(COO)には、中国情報通信業界やビジネスイノベーションのエキスパートの王寧氏が就任しました。
【新任役員 プロフィール】
王 寧(おう ねい)
北京大学 光華管理学院/MBA。中国電子工業省直轄中国大手電機メーカーにおいてエンジニアとして開発業務に携わった後、中国超大型中央企業:中国電子信息産業集団公司(CEC中国電子)グループにて高級管理として従事。その後シャープ中国OEM責任者としてデジタル製品の海外市場開拓に従事。シャープ中国研究所転任後、オープンイノベーションを担当。清華大学傘下の投資資産管理会社である啓迪控股(Tus-Holdings)・啓迪クリーンエナジー研究院・副院長としてインキュベーションを牽引、クリーンエネルギー関連事業投資をリード。リコーソフトウェア研究所(北京)において、医療機器を対象に中国における事業開発に従事。サービスロボットおよびメディカルロボットを開発する中国ベンチャーの副総経理を経て、BionicMに参画。
会社概要
社名:BionicM株式会社(バイオニックエム)
設立:2018年12月21日
代表者:代表取締役社長 孫小軍
事業内容:ロボティクスと身体を融合したモビリティディバイスの研究開発・事業化
本社:東京都文京区本郷7-3-1 東京大学アントレプレナープラザ203
URL:http://www.bionicm.com/