Last Updated on 2020年1月21日 by 菅間 大樹

障害者向けスポーツ施設・環境が整っていないことが明らかに

笹川スポーツ財団は「障害者のスポーツ環境について」の調査結果を発表しました。調査結果によると、パラスポーツの認知度は高いものの、当事者である障害者のスポーツ実施率はわずか2割にとどまっていることが分かりました。

同財団では、東京開催が決定した2013年9月以降の障害者のスポーツ環境について調査を実施。回答した約1500人のうち98.2パーセントがパラリンピックを「知っている」と答えた一方で、障害者のスポーツ実施率(週に1回以上)は20.8パーセントに留まっているとのこと。

要因の一つとして、公共のスポーツ施設が全国に5万2844施設あるとされる中、障害者専用・優先の施設は115施設しかなく、障害者が気軽にスポーツができる環境の少なさが挙げられます。

東京パラリンピック開催を機に、障害者のスポーツ実施率の向上と、スポーツができる環境の整備が期待されます。

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77