Last Updated on 2021年3月26日 by 今井 靖之

ディープラーニング活用事業コンテスト「DCON」から3社目の起業

高専生が日頃培った〈ものづくりの技術〉と〈ディープラーニング〉を活用して企業の評価額を競うコンテスト「第1回全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト2020(以下DCON2020)」の出場者、板橋 竜太 氏(東京工業高等専門学校)がTAKAO AI 株式会社を起業しました。

代表取締役 板橋竜太氏(写真右) 取締役 藤巻晴葵氏(写真左)

板橋氏は昨年、ディープラーニングを活用した自動点字翻訳システム「:::doc(てんどっく)」でDCON2020本選に出場。結果として、企業評価額5億円 / 投資額1億円の評価を受け、最優秀賞・若手奨励賞を受賞しました。
受賞に加えて、開発過程で協力を視覚障がいを持つ方からも評価を受けたことが後押しとなり、起業を行う運びとなったそうです。

最初のサービスとしては、タブレット/スマートフォンで印刷物を撮影することで、全自動で点字ディスプレイに文書内容を出力できるシステムを提供予定。これにより、点字翻訳の時間的・金銭的コストを削減し、点字翻訳を「より手軽なもの」「視覚障がい者が自ら出来るようなもの」にしたいと語りました。
板橋氏によれば、現代社会は視覚障がい者に対する情報提供には多くの課題がある状況。この課題をディープラーニングを含む技術を用いることで解決し、視覚障がい者と健常者との間にある情報アクセシビリティの壁を解消することを目指します。

TAKAO AI 株式会社

代表者:代表取締役 板橋 竜太
所在地:東京都八王子市椚田町 1220-2 東京高専コラボレーションコモンズ2階
資本金:1,000,000 円
設立日:2021年2月25日

一般社団法人日本ディープラーニング協会

代表者:松尾豊
所在地:東京都港区芝公園1-1-1 住友不動産御成門タワー9F
URL:https://www.jdla.org/

Written by

今井 靖之

findgood編集者、ライター。

大手電機メーカーで半導体電子部品のフィールドアプリケーションエンジニア、インターネットサービスプロバイダのプロモーションやマーケティングに従事。以後フリー。

身内に極めて珍しい指定難病者を抱える。

神奈川県川崎市在住。サブカルヲタク。「犬派?猫派?」と聞かれたらネコ派、猫同居中。