Last Updated on 2021年7月19日 by 今井 靖之

​「障害者雇用」だけでなく「障害者起業」も主流に

​ADHDを持つ芸術家「キノコファクトリー」は、2021年3月に熊本市東区にオープンしたシェアアトリエ&ギャラリー「キノコファクトリーのねじろ」の運営者として自立するまでを見届ける月額500円のコミュニティをクラウドファンディングプラットフォームCAMPFIREにて開始しました。

発達障害者がシェアアトリエ事業主として自立するまでを見届けてほしい
https://community.camp-fire.jp/projects/view/433022

■コミュニティ参加のメリット
・シェアアトリエ&ギャラリー「キノコファクトリーのねじろ」月間収支報告を確認できます。
・つらいことがあったとき、メールにてお話を伺います。
・サイト内で発信されるブログなどを読むことが出来ます。

■コミュニティ概要

「障害者手帳を持ち、障害年金を得ながら、好きなことで自営業をしている人」と聞いた時、どのような印象を持たれますでしょうか。

「自営業が出来るのに障害年金をもらうなんてずるい。不正受給じゃないの?」と思われた方もいるかもしれません。

私は、そこを打ち破りたいと考えています。

この世には、社会的に決められたマナーやルールにうまく沿うことができない、だから上手く働けないという方が多くいらっしゃいます。

けれども、「自営業」「フリーランス」すなわち自分ルールの城を持つという形であれば、障害が邪魔をしてくるときはあれども、二次障害まで発症することなく生きていける人もいっぱいいるんです。

だから、社会に一石を投じるため・そして自分が生きていくために、バイトのかたわら「シェアアトリエ&ギャラリー」というものを立ち上げました。置いてある画材は使い放題で、作品展示も気軽に出来る場所です。

​私は障害年金をいただき、障害者手帳を持って、暮らしています。たいした商才はなく、生活はギリギリです。アトリエを開いたことで全体的な収入も減っています。

でも、会社に勤めに出ていたときよりもアトリエを開いた今のほうが、ずっと体の調子がいいです。

これまで、シェアアトリエを立ち上げるにあたり、「障害を隠したりしない」をモットーにしてきました。

日本政策金融公庫が、自己資金を30万ほどしか用意できなかったうえに発達障害持ちで障害年金受給者の私に、100万も貸してくれました。理解してくれる方々の支援によって、ここまでやってこれました。

今回は、「当コミュニティに参加してほしい」というよりは、「各種の障害支援を頼りながらでもこうした多様な働き方をすることができるし、それは決してずるいことではない」ということを広く知っていただきたく、プレスリリースを発信させていただきました。

よろしくお願いいたします。

「キノコファクトリー」/「シェアアトリエ&ギャラリー キノコファクトリーのねじろ」

代表者:高野 温子
所在地:熊本市東区尾ノ上1-26-6 酒本ビル1F 「キノコファクトリーのねじろ」
事業内容: 芸術家/シェアアトリエ&ギャラリーの運営
URL:ポートフォリオサイト/https://kinocofactory.work/
   シェアアトリエ/https://kinocofactory.work/workshop.html

Written by

今井 靖之

findgood編集者、ライター。

大手電機メーカーで半導体電子部品のフィールドアプリケーションエンジニア、インターネットサービスプロバイダのプロモーションやマーケティングに従事。以後フリー。

身内に極めて珍しい指定難病者を抱える。

神奈川県川崎市在住。サブカルヲタク。「犬派?猫派?」と聞かれたらネコ派、猫同居中。