Last Updated on 2020年5月5日 by 菅間 大樹
「真の共生社会」の実現に向け
国土交通省では、新幹線のバリアフリー対策を抜本的に見直すため、昨年12月に鉄道事業者、障害者団体等からなる検討会を設置。検討会の下に設置したWGで具体的な施策の検討を進め、この度、新幹線の新たなバリアフリー対策について中間とりまとめを行いました。
この度、ソフト・ハード両面での議論を通じて、新幹線の新たなバリアフリー対策について中間とりまとめを行い、これに基づき、世界最高水準のバリアフリー環境を有する高速鉄道の実現を目指します。
基本方針
[1]障害のある方がグループで快適に乗車できるよう「車椅子用フリースペース」(仮称)※1を一般客室の窓際に設ける 等※1 車椅子用フリースペース(仮称)の要件:
1車椅子に乗ったままでも車窓が楽しめるよう窓際に面していること
2車椅子が通路にはみ出ることなく通路の通行を阻害しないこと
3大型の車椅子の方もグループで利用可能であること
4車椅子使用者の移乗用席、介助者用席、同伴者席が近くに配置されていること [2]これまで電話や窓口での申し込みが必要であった車椅子対応座席※2について、ウェブでも対応可能とするとともに、当日には一般の方にも販売していた車椅子対応座席を当日でも車椅子使用者に確保する 等
※2 車椅子スペースに隣接し、車椅子使用者が当該スペースを利用する際に予約する座席
基本方針を踏まえた取組(可及的速やかに実施するもの)
[1]車椅子に乗ったまま利用できる席数や車内のレイアウトの考え方等について、車椅子使用者も参加する実車等を用いた実証実験を行い、検討したうえで決定する[2]全新幹線において車椅子対応座席のウェブ申込みを導入する 等
http://www.mlit.go.jp/report/press/tetsudo07_hh_000175.html
新幹線の車いす対応評価 障害者団体、普及に懸念も(産経新聞2020.3.3のニュースより)
バリアフリー対策により、新たなフリースペースは窓側に設けられ、車いすに乗ったまま利用できることになります。国交省は1編成当たり1カ所以上の設置を目指すとしていますが、一方で既存車両への設置は努力義務となる方向で、普及に懸念を示す声もあります。
https://www.sankei.com/photo/daily/news/200303/dly2003030011-n1.html