Last Updated on 2021年3月19日 by 今井 靖之

福岡県北九州市内の駅ホームにて

福祉機器開発を行っている株式会社マリスcreative design(本社:東京都墨田区 代表取締役:和田 康宏)及び国立大学法人九州工業大学(福岡県北九州市、学長 尾家 祐二)、株式会社ラック(本社:東京都千代田区 代表取締役:西本 逸郎)、福岡県北九州市(市長 北橋健治)は、視覚障害者のための歩行アシスト機器「seeker」製品化のための実証実験を交通事業者協力のもと実施します。

実際の複雑なホームの状況、健常者が歩行している状況にも対応するために下記場所において、システム検証のための実証実験を実施します。今回の検証を踏まえて、製品化に向けたシステム完成を進めます。

筑豊電気鉄道株式会社
3月3日(水):穴生駅
3月4日(木):黒崎駅前駅
3月5日(金):黒崎駅前駅

北九州高速鉄道株式会社
3月8日(月):企救丘駅
3月9日(火):平和通駅
3月10日(水):小倉駅

「seeker」とは

世界初のスタンドアローンで動く音声・振動を使った視覚障害者のための歩行アシスト機器になります。駅ホームの転落事故故を未然に防ぐための装置です。眼鏡型のセンサーで周囲の状況を検知し、視覚障害者の方が持つ白杖に取り付けた振動装置が振動して事前に危険を知らせます。誰もがつけたいデザインを目指し、プロダクトデザインは、MASAMI DESIGNの髙橋正実さんです。

今後の展開

○大型商業施設・・・室内モビリティの安全装置
○保険会社、自転車メーカー・・・自転車の先進安全装置
○車椅子会社など・・・電動車椅子の安全装置として
○コロナ対応・・・大型店舗の接客、店員への飛沫防止と店内連絡指示装置として
○高齢者対応・・・暗がりでも歩けるため道案内、徘徊防止装置として

○東京2020パラリンピックにおいて視覚障害者のボランティアの方々への貸し出しを考えています

事業スケジュール

2021年8月頃 街での実証実験実施
2022年3月頃 視覚障害者のための歩行アシスト機器「seeker」発売

株式会社マリスcreative design

「障害者と健常者の言葉の垣根さえもなくなる社会の創造をめざす」ために創業しました。障害者が自立して生活できる社会づくりに貢献したいと考えており、日本で障害者用機器を稼げる産業にしたいと考え事業を行っています。 2020年6月に東京都が将来有望な事業を行うスタートアップ企業を支援する「青山スタートアップアクセラレーションプログラム」に採択されました。2020年10月20日の最終DemoDayでは、住友不動産賞を受賞。加えて、2020年10月には、北九州市が有望な製品開発を行うスタートアップ企業を支援する「Iot Maker’s project」に採択されました。日本の将来を担う福祉機器開発の事業として注目を集めています。

代表者:代表取締役 和田 康宏
所在地:東京都墨田区八広4-36-21 GarageSumida2F 01号室
URL:http://maris-inc.co.jp/

Written by

今井 靖之

findgood編集者、ライター。

大手電機メーカーで半導体電子部品のフィールドアプリケーションエンジニア、インターネットサービスプロバイダのプロモーションやマーケティングに従事。以後フリー。

身内に極めて珍しい指定難病者を抱える。

神奈川県川崎市在住。サブカルヲタク。「犬派?猫派?」と聞かれたらネコ派、猫同居中。