【内容情報】(出版社より)

■発達障害のある人の困りごとを減らすために
発達障害のある人には、さまざまな特徴があり、それゆえ日々の中で困難に直面することが多く起こります。そのような困りごとを減らし、彼らが生きやすくなるように、多くの支援制度、サービスがあります。医療、心理、福祉、教育など、多くの分野での支援、サービスを、わかりやすく解説したのが本書です。

■発達障害と診断されたら
発達障害者支援法で示されている発達障害の定義は、「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの」となっています。年齢や環境によって、診断名も異なったりします。いずれにしても、発達障害と診断されたら、「障害者総合支援法」や「発達障害者支援法」「児童福祉法」「介護保険」に基づくさまざまな支援があります。それらを知ることからはじめます。

■幼児期の支援
子どもの発達について心配なとき、また、乳幼児検診などをきっかけに、発達障害が疑われる場合、各自治体の相談窓口に相談することからはじめます。就学前の支援計画の作成や、通所施設、入所施設、短期預かり等の乳幼児期の制度・サービスを紹介します。

■就学期の支援
小学校の入る際、通常学級、特別支援学級、特別支援学校のどこに通えばいいのか、また、それらを考えるときに、どこに相談すればいいのかを解説しています。放課後等デイサービスなどの関連するサービスについても掲載しています。

■就労期の支援
学校卒業後に、一般就労するか、福祉的就労をするかなど、働き方もさまざまです。発達障害の人が働くことについて考えています。障害者雇用促進法により、障害を理由とした雇用差別は禁じられています。障害のある人も社会の一員としてともに働くための支援、制度を解説しています。また、ハローワーク、地域障害者職業センター等の就労のための相談機関についても紹介しています。さらには、障害者手帳で受けられる支援、障害年金の受給について、住宅に関する支援等も掲載しています。

■親なきあとのサポート
親が亡くなった後は、親族と暮らす人以外は、ひとり暮らし、入所施設、グループホーム等で暮らすことになります。それぞれ、どういった支援があるのかを解説しています。また、日々の生活の支援・サービスについても紹介しています。さらには、遺言や相続、家族信託や任意後見制度等についても紹介しています。


【目次】

プロローグ ライフステージごとのサポートの流れ
1章 発達障害と診断されたら ~知っておきたい基礎知識~
2章 幼児期の支援
3章 就学期の支援
4章 就労期の支援
5章 親なき後への準備 ~ひとり暮らしのサポート~


【監修者紹介】

社会福祉法人 嬉泉(しゃかいふくしほうじん きせん)
昭和40年開設。当時は一般的ではなかった障害者・障害児の分野において、家庭児童相談事業と自閉症児通所事業を始める。子どもだった利用者とともに歩み、その成長に合わせて成人のための事業へと拡大し、現在は13施設を運営。その後も保育事業を開設し、より地域に根付いた社会福祉事業者としての役割を担っている。
また、相談事業では、子どもの発達や育ち、発達障害に関するすべてのライフステージにかかわる相談を行っている。東京都から委託を受けて、発達障害支援センター(TOSCA)事業を担う。

  • 出版社 ‏ : ‎ナツメ社
  • 発売日 ‏ : ‎2023/6/19
  • 単行本 ‏ : ‎224ページ

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Written by

今井 靖之

findgood編集者、ライター。

大手電機メーカーで半導体電子部品のフィールドアプリケーションエンジニア、インターネットサービスプロバイダのプロモーションやマーケティングに従事。以後フリー。

身内に極めて珍しい指定難病者を抱える。

神奈川県川崎市在住。サブカルヲタク。「犬派?猫派?」と聞かれたらネコ派、猫同居中。