Last Updated on 2024年9月20日 by 菅間 大樹

専門書を中心とした書籍の出版を手掛ける三和書籍は、『読書バリアフリーの世界』(2,000円+税)を増刷を発表しました。本書は、現在注目を集めている「読書バリアフリー」について、その背景や具体的な取り組みについて、丁寧に紹介する内容。7月20日の発売以来、全国の書店、およびインターネット書店で順調に売上げを伸ばし、増刷に至ったとのこと。

全国の書店や、Amazon、楽天ブックスなどのインターネット書店で発売中

目次

序章 「大活字本」の世界へようこそ
 序.1 「本の飢餓」という問題
 序.2 少なくない「プリントディスアビリティ」のある人(=視覚障害者等)
 序.3 読書をあきらめなくていい環境づくりの必要性
 序.4 本書の構成と概要

第1章 「読書バリアフリー法」とは何か
 1.1 「読書バリアフリー法」制定の経緯
 1.2 「読書バリアフリー法」の内容
 1.3 「読書バリアフリー法」制定後の展望

第2章 さまざまな「バリアフリー資料」
 2.1 多様な読書ニーズとスタイル
 2.2 「バリアフリー資料」の種類と特徴
 2.3 大活字本
 2.4 ICTの持つ利便性
 2.5 「バリアフリー資料」の現状
 2.6 「著作権法」の規定と「バリアフリー資料」

第3章 「大活字本」のあゆみ
 3.1 はじまりは「拡大写本」づくりから
 3.2 「大活字本」出版の展開

第4章 「大活字本」出版の現状と展望
 4.1 「大活字本」出版の現状
 4.2 「大活字本」出版のこれから

第5章 「大活字本」を読む
 5.1 図書館などにおける「大活字本」提供の実際
 5.2 書店などにおける「大活字本」販売の実際
 5.3 読者による「大活字本」利用の実際

第6章 アクセシブルな電子書籍への期待
 6.1 電子書籍の出版・流通はいま
 6.2 アクセシブルな電子書籍とそうでない電子書籍
 6.3 アクセシブルな電子書籍の普及に向けて

終章 読書から「誰一人取り残さない」社会の実現に向けて
 終.1 「誰一人取り残さない」は読書にも
 終.2 「大活字本」が牽引する「読書バリアフリー」
 終.3 読者=私たちにできること
 終.4 役立つブックリスト

著者プロフィール

野口 武悟(ノグチ タケノリ)
専修大学文学部教授、放送大学客員教授。
筑波大学大学院博士課程修了、博士(図書館情報学)。
図書館情報学を専門とし、読書バリアフリー、障害者サービス、子どもの読書活動、電子図書館などを研究している。
現在、千代田区図書館評議会会長、小田原市図書館協議会委員長、(公社)全国学校図書館協議会編集委員会委員長のほか、NPOブックスタート理事、日本特別ニーズ教育学会理事、(一社)日本子どもの本研究会監事、(公社)日本図書館協会障害者サービス委員会委員、(一社)日本出版インフラセンターABSC管理委員会委員なども務める。
主な著書に、『学校経営と学校図書館(改訂二版)』(共編著、放送大学教育振興会、2023年)、『電子図書館・電子書籍サービス調査報告2022:これまでの10年とこれからの10年』(共編著、樹村房、2022年)、『学びの環境をデザインする学校図書館マネジメント』(共編著、悠光堂、2022年)、『改訂 図書館のアクセシビリティ:「合理的配慮」の提供へ向けて』(共編著、樹村房、2021年)、『変化する社会とともに歩む学校図書館』(単著、勉誠出版、2021年)などがある。

【三和書籍について】

本社:〒112-0013 東京都文京区音羽2-2-2

代表者:代表取締役 髙橋 考

設立:1989年8月26日

資本金:1000万円

Tel:03-5395-4630

Fax:03-5395-4632

URL:https://sanwa-co.com/

事業内容:専門書を中心とした書籍・電子書籍の出版

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77