Last Updated on 2020年2月5日 by 菅間 大樹
東京地下鉄(東京メトロ)は29日、視覚障害者向け駅構内ナビゲーションシステム「shikAI」導入のための最終検証を8月29日(木)より行うことを発表しました。実施場所は、東京メトロ有楽町線辰巳駅及び新木場駅となっています。
「shikAI」は駅構内の点字ブロックに設置されたQRコードをスマホのカメラで読み取ることで、現在地から目的地までの正確な移動ルートを導き出し、音声で目的地まで案内するシステム。
視覚障害者が利用する場合は、まず音声アシスタントを使うなどしてアプリを起動させて、起動後は、アプリが音声で使い方を案内し、内蔵カメラを下に向けるなどして駅構内の点字ブロック上に設置したQRコードを読み取ると「階段まで1メートルです。32段あります」などの案内を音声で流しながら、目的地までの経路をアシストしてくれるという流れとなります。
設計受託のプログレス・テクノロジーズ(東京・江東)と「shikAI(シカイ)」の名称で、iPhoneに向けたアプリが開発され、2018年8月から2018年12月には有楽町線辰巳駅で実証実験が行われました。
実用化を望む声はも多いものの、混雑時には音声が聞き取りにくいなどの問題があるため、最終検証では電車の乗り換え時の案内も検証する。検証結果を考慮しながら、アプリの一般公開と導入する駅の拡大を進めていく予定となっています。