Last Updated on 2019年10月2日 by 菅間 大樹
車いすに乗ったまま利用できるユニバーサルデザイン(UD)タクシーの乗車拒否が相次いでいることから、
障害者団体「DPI日本会議」(http://dpi-japan.org/)は10月30日に全国で乗車拒否の件数などを調査することになりました。
調査は札幌、東京、名古屋、大阪の車いす利用者100人規模で実施予定。流しやタクシー乗り場で乗車を試みるほか、電話で配車を予約し、拒否されるケースを集計。また乗車できた場合は、発車までにかかる時間を計測するとのことです。
なお、UDタクシーでの車いす乗車拒否が多発していることから、国土交通省は2018年11月8日付で「ユニバーサルデザインタクシーによる運送の適切な実施について 」と題した通達を出しています。
通達の主な内容は下記の通りです。
・車いす利用者の乗車拒否は道路運送法に違反する、関係法令の遵守を徹底すること。
・UDタクシーの運転、予約、配車その他の業務に携わる者に研修を受講させること。教育担当者を育成し、定期的に研修を実施すること。研修内容には障害者差別解消法および基本方針への理解を含めること。
・UDタクシーを指定した予約・配車が可能となるようにサービスを充実させること。
この通達は、全国ハイヤータクシー連合会、全国個人タクシー協会、全国10ヶ所の地方運輸局(北海道運輸局・東北運輸局・関東運輸局・北陸信越運輸局・中部運輸局・近畿運輸局・中国運輸局・四国運輸局・九州運輸局の自動車交通部長宛、沖縄総合事務局運輸部長宛)に出されており、事業者への周知徹底を求めています。