Last Updated on 2021年3月8日 by 今井 靖之

視覚障害者の潜在価値を活かした、記憶と音にフォーカスをあてたソリューション

「ちがう」を価値に変え、新しい働き方をデザインすることを掲げるveernca合同会社(本社:東京都渋谷区)は、障害の有無をこえたメンバーで共同で立ち上げた企業です。視覚障害者ならではの能力を活かして開発した当社初の製品コンセプトを、2021年3月16日よりオンラインで開催される、世界最大規模のテクノロジーとカルチャーの祭典SXSW2021にて発表します。

Blind Power - 視覚障害があるからこそ、できることがある。 –

「記憶術」と「音から想像するちから」を活用したソリューションコンセプトを展示します。詳細は近日発表します。

今回出展するサービスは、Valuable Designプロセスを用いて開発。障害のある人々が自らの潜在的な価値を発揮し、活躍するためのデザインを体系化し、独自のプロセスとしてまとめた考え方です。
https://veernca.co.jp/contents/003/

SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)

毎年3月に、アメリカ合衆国テキサス州オースティン市で開催されるデジタル・インタラクティブや映画・音楽の、世界最大規模のクリエイティブフェスティバルです。今年は3月16日から3月20日まで、オンラインにて開催されます。特にインタラクティブ部門は世界的に影響力があり、スタートアップ企業の登竜門として、企業や投資家などから大変注目を集めています。

veernca合同会社

慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科の学生だった阿部菜々子・佐藤優介・三冨敬太と、視覚障害者の佐藤尋宣と障害理解研修等を行う小針丈幸が外部パートナーとして提携し、「障害と働き方」をテーマにしたワークショップを設計・実施したことからはじまりました。
障害というテーマを扱うことから開催前は厳しい声も多くありましたが、最終的には大盛況で幕を閉じました。特に開催側の障害者メンバーが言った「これまで障害者は助けられる側だったけど、今回のワークショップではじめて助ける側になって嬉しかった」という言葉で確信を得ることができ、これをきっかけに法人化し、民間企業向けのワークショップ事業を開始しました。
現在は、IT企業カルミナ代表の安藤昭太、たき工房開発部門 執行役員の藤井賢二、精神障害当事者会ポルケ代表の山田悠平がジョイン。ワークショップ事業を行うかたわら、障害があるからこそ得られる、価値や強みを活かした新しいソリューションのデザイン事業をスタートしました。

代表者:三冨敬太
所在地:東京都渋谷区渋谷3丁目1-9 矢沢ビル3階
URL:https://veernca.co.jp/

Written by

今井 靖之

findgood編集者、ライター。

大手電機メーカーで半導体電子部品のフィールドアプリケーションエンジニア、インターネットサービスプロバイダのプロモーションやマーケティングに従事。以後フリー。

身内に極めて珍しい指定難病者を抱える。

神奈川県川崎市在住。サブカルヲタク。「犬派?猫派?」と聞かれたらネコ派、猫同居中。