Last Updated on 2021年1月8日 by 今井 靖之
強烈なショットの応酬と相手の裏をつくテクニック、クラスによって異なるプレースタイル
競技概要
車いすクラスは体幹機能の有無などにより障がいの重い方からWH1とWH2の2クラスに分かれます。両クラスともシングルスではコートの半面を使い、ネット近くに設けられたサービスラインとネットとの間に落ちたシャトルはアウトになります。狭いエリアでの俊敏な動きに注目。
シャトルを打つ瞬間に胴体の一部が車いすと接していなければならないというルールがあるため豪快なスマッシュは少ないが、厳しいコースをついたり前後に揺さぶったりと、テクニカルで戦略的な攻撃が見どころ。構造的に真横への移動ができない車いすを、片手にラケットを持ちながら巧みに操作してシャトルを追う躍動感やシャトル落下点を予測する能力、ラリーの応酬などにも注目。
立位のカテゴリーは4クラスあり、SL3とSL4はともに下肢障がいのあるクラスで、SL3のほうが切断やまひによる歩行バランスなど障がい程度が重い。SL3のシングルスがコートの半面だけで競技する以外は、オリンピックとほぼ同じルールのもとで行われます。立位では前後左右への揺さぶりに加え、強靭な上半身を活かしたスマッシュなども見どころ。
SU5は上肢障がいクラスで、腕に切断やまひなどの障がいがあり、左右のバランスがとりづらい状態からの軽快なステップワークや、豪快なスマッシュなどに迫力があります。SH6は遺伝子疾患などによる低身長クラス。高い運動能力が見せるシャープな動きや、素早く繰り出されるジャンピングスマッシュなどが見どころ。
ルール
ルールはオリンピックのバドミントンとほぼ同じだが、クラスによって一部アレンジされている。例えば、シングルスのコートの大きさは車いす2クラスと立位1クラスのみ通常のコートの半分を使う。ネットの高さは全クラス共通。また、車いすクラスに限り、ネット周辺の一定範囲に落ちたシャトルはアウトとなるなど、クラスに応じて工夫されている。
全種目とも21点3ゲーム制で、2ゲーム先取のラリーポイント方式で行われる。
種目
シングルス WH1(男子/女子)
シングルス WH2(男子/女子)
シングルス SL3(男子)
シングルス SL4(男子/女子)
シングルス SU5(男子/女子)
シングルス SH6(男子)
ダブルス WH(男子/女子)
ダブルス SL3-SU5(女子/混合)
対象障がい
肢体障がい
東京2020パラリンピック情報
日程:2021年9月1日(水)~9月5日(日)
会場:国立代々木競技場