Last Updated on 2020年12月10日 by 今井 靖之

豪快な蹴り技、鉄壁のガード、選手の障がい個性に合わせた攻守の見極め

競技概要

蹴り技を特徴とする格闘技で、基本的なルールはオリンピックとほぼ同じです。パラテコンドーは、知的障がい、神経障がい、視覚障がいのある選手が行うプムセ(型)と、おもに上肢障がいの選手によるキョルギ(組手)があり、パラリンピックではキョルギ(組手)が行わます。
キョルギは障がいの程度により、重いほうから順にK41からK44まで4つのスポーツクラスに分けられますが、パラリンピックではK43(両上肢の肘関節より先に障がいがある選手のクラス)とK44(上肢または下肢の片方に障がいがある選手のクラス)の2つのスポーツクラスが統合され、男女 別に体重階級制(各3階級)で競います。
相手と至近距離で対峙し、繰り出される蹴りの応酬は迫力満点。選手それぞれで上肢障がいの状態が異なるので、体の使い方にも個性や工夫が見られます。選手は自身の特性とともに、対戦する相手の特性をも見極め、どう守り、どう攻めるか戦略を立てて戦います。力強さとスピード感が見どころ。

ルール

試合は八角形のコートで行われ、有効な攻撃に対してポイント(2~4点)が与えられ、試合時間内により多くの得点をとったほうが勝ちとなる。3ラウンド終了時点で同点の場合は延長戦が行われる。
使用するコート(八角形)や試合時間(2分×3ラウンド、インターバル1分)はオリンピックと同じで、安全対策を考慮したヘッドギア、電子防具、マウスピース、ハンドグローブといった装具も変わらない。
パラリンピックのテコンドーは頭部への蹴りは禁止で、胴体への3種類の蹴り技だけが有効となる。ポイントにおいては、有効な蹴りは1回2点で、180度の回転が加わった後ろ蹴りは3点、後ろ蹴りから軸足を入れ替えて計360度の回転蹴りは4点となる。

種目

男子 K44 61kg級
男子 K44 75kg級
男子 K44 75kg超級
女子 K44 49kg級
女子 K44 58kg級
女子 K44 58kg超級

対象障がい

肢体障がい

東京2020パラリンピック情報

日程:2021年9月2日(木)~9月4日(土)
会場:幕張メッセ Bホール

競技紹介アニメーション「One Minute, One Sport」
パラテコンドーのルールや見どころを1分間の手書きアニメーション動画でご紹介します。パラテコンドーに詳しい人も、そうでない人も、まずは動画をチェック!

Written by

今井 靖之

findgood編集者、ライター。

大手電機メーカーで半導体電子部品のフィールドアプリケーションエンジニア、インターネットサービスプロバイダのプロモーションやマーケティングに従事。以後フリー。

身内に極めて珍しい指定難病者を抱える。

神奈川県川崎市在住。サブカルヲタク。「犬派?猫派?」と聞かれたらネコ派、猫同居中。