Last Updated on 2021年4月1日 by 今井 靖之

スピードと駆け引き 会場一体の熱狂!

競技概要

トラック種目は、一般的な競技用2輪自転車を使用するCクラス、2人乗りのタンデム自転車を使用するBクラスに大別され、「タイムトライアル」、「パーシュート」、「チームスプリント」が実施されます。

Cクラスは、四肢の切断や欠損、または筋力低下、可動域制限、運動失調、アテトーゼなど、運動機能に障がいがある選手のクラスで、できるだけ公平に競い合えるようにするため、障がいの程度によってさらに細かくC1、C2、C3、C4、C5に分けられます。個人種目は男女別、チーム種目の「チームスプリント」は男女ミックスで競います。

Bクラスは、視覚障がいがある選手のクラスで、晴眼のパイロットとタンデムに同乗して行います。選手の見え方による細分化はなく、B1、B2、B3の選手が同一のクラスで競います。

ルール

「タイムトライアル」はそれぞれが最大限のスピードで走り、計測したタイムで順位を決める。Bクラス男女及び男子Cクラスは1㎞、女子のCクラスは500mを走る。

「チームスプリント」は男女混合の1チーム3人で構成し、空気抵抗による減速を避けるため縦列になりながら1人が一周ずつ先頭を走る。周回ごとに1人ずつ隊列から離脱していき、3周目を走った選手のタイムで優劣を競う。公平さを保つため、性別、クラスごとに点数が決められていて3人の組み合わせは定められた上限のポイントを超えてはならない。

「パーシュート」は、予選の計測タイム上位4組が決勝に当たる、順位決定戦に進む。予選1位と2位が金メダルを競い、同じく3位と4位の選手で銅メダルをかけて対戦する。ホームストレッチ、バックストレッチからそれぞれが同時にスタートして先にフィニッシュするか、対戦相手を追い抜いた選手が勝者となる。男子Bクラス、男子C4~C5は4㎞、それ以外の種目は3㎞で競う。

使用する2輪自転車は競技用を使用するが、安全性の確保を目的に、選手の障がい特性に合わせた最小限の改造も認められている。

種目

C1-2-3 1km タイムトライアル(男子)
C1-2-3 500m タイムトライアル(女子)
C1-5 750mチームスプリント(混合)
C4-5 1km タイムトライアル(男子)
C4-5 500m タイムトライアル(女子)
C1 3000パーシュート(男子)
C2 3000パーシュート(男子)
C3 3000パーシュート(男子)
C1-2-3 3000パーシュート(女子)
C4 4000パーシュート(男子)
C4 3000パーシュート(女子)
C5 4000パーシュート(男子)
C5 3000mパーシュート(女子)
B 1km タイムトライアル(男子/女子)
B 4000パーシュート(男子)
B 3000パーシュート(女子)

対象障がい

肢体障がい
視覚障がい

東京2020パラリンピック情報

日程:2021年8月25日(水)〜8月28日(土)
会場:伊豆ベロドローム

競技紹介アニメーション「One Minute, One Sport」
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Written by

今井 靖之

findgood編集者、ライター。

大手電機メーカーで半導体電子部品のフィールドアプリケーションエンジニア、インターネットサービスプロバイダのプロモーションやマーケティングに従事。以後フリー。

身内に極めて珍しい指定難病者を抱える。

神奈川県川崎市在住。サブカルヲタク。「犬派?猫派?」と聞かれたらネコ派、猫同居中。