Last Updated on 2021年1月26日 by 今井 靖之
車いすから描かれる、シュートの放物線
競技概要
車いすバスケットボールは、脊髄損傷や切断等下肢に主な障害のある選手を対象にした競技で、回転性や敏捷性の高い、専用の車いすに乗って行うバスケットボールです。ボールの大きさやコートのサイズ、ゴールの高さや出場人数など基本的なルールはオリンピックとほぼ同じです。美しい放物線を描くシュートの正確性や車いすで走るスピード感、勢いあまって転倒もある選手同士の激しいぶつかり合いなど、多彩な魅力が人気の競技です。
大きな特徴は「クラス分け」、選手は障がいの程度や身体能力によって、重いほうから順に1.0点から4.5点まで0.5点刻みで8クラスに分けられ、コート上の5選手の合計点を14.0点以内で構成するというルールです。幅広い選手起用が必要で、緻密な戦略に基づいた役割分担によるチームワークも見どころとなります。
ハイポインター(3.0~4.5点)は主に攻撃面での活躍が期待され、スピーディーな車いす操作でディフェンスの壁をすり抜け、シュートを決めていきます。一方、ローポインター(1.0~2.5点)は攻守の要。相手の動きを予測したディフェンスでは、相手選手をブロックして味方ハイポインターを助けるなどのプレーに注目。
巧みな車いす操作(チェアスキル)も見逃せません。車いすにはブレーキがなく、ダッシュ、ストップ、ターンなど選手はすべて自身の手で行いますが、シュートには微妙なボールタッチが欠かせないため、ほとんどの選手は素手で車いすを操作すします。体幹や腰を使って体の一部のように車いすを操る選手もいて、その身体能力の高さにも驚かされます。
ルール
オリンピックのバスケットボールとの大きなルールの違いは、ダブルドリブルがない、トラベリングの代わりにボールを持って車いすを手で漕ぐこと(プッシュ)は連続2回まで、といったものに加えて、最大の特徴であり醍醐味が「クラス分け」。
それぞれ1.0点から4.5点までの持ち点を与えられた選手を14.0点以内で組み合わせるというルールにより、障がいの重い選手(1.0~2.5点/ローポインター)から軽い選手(3.0~4.5点/ハイポインター)までバランスよく起用しなくてはならない。
種目
車いすバスケットボール(男子/女子)
対象障がい
肢体障がい
東京2020パラリンピック情報
日程:2021年8月25日(水)~9月5日(日)
会場:武蔵野の森総合スポーツプラザ、有明アリーナ