レーサーやガイドとひとつに、限界まで走りきる

競技概要

オリンピックとは異なる大きな特徴は、クラス分けと呼ばれる制度です。障がいは選手により異なるので、公平に競技ができるように極力条件を揃えるため、レースはクラスごと、あるいは隣り合うクラスを合わせた統合クラスで実施されます。ロード競技であるマラソンの障がいクラスの表示はアルファベットのTと障がいの種類と程度を表す2桁の数字(T11など)で表されます。

視覚障がいクラスはT11とT12クラスのコンバインドで実施されます。T11(全盲など)の選手は必ず、目の代わりとなって視覚から得られる情報を補い、安全に導く伴走者(ガイドランナー)と走らなければならず、T12の選手は単独走か、伴走者と走るかが選択できます。ペアで走る選手は伴走者とロープを握り並んで走るので、フォームを合わせるなどコンビネーションを磨くことが大切です。選手より先に伴走者がフィニッシュラインを越すと失格となるなど、伴走者はあくまでも選手のパフォーマンスをリードではなく、サポートする存在でなければなりません。現行のルールでは2人の伴走者が認められています。

切断など上肢に障がいがあるクラス(T45/T46)の選手は、腕の振りのバランスが重要となります。給水コップやスポンジの取り方などもそれぞれ工夫があります。

車いすのT53/54クラスは、少なくとも3つの車輪があり高速走行用に開発された競技用車いす(レーサー)で競技を行わなければならず、それを腕だけで駆動させて42.195キロメートルを走り抜きます。

ルール

パラリンピックのマラソンのルールはオリンピックとほぼ同じだが、視覚障がいクラスは選手の必要に応じて伴走者(ガイドランナー)と走ったり、車いすクラスの選手は競技用の車いす(レーサー)を使用したりすることが認められている。体の一部ともいえる伴走者や用具との一体感もパフォーマンスを左右する重要な要素になる。

種目

マラソン T12(男子/女子)
マラソン T46(男子)
マラソン T54(男子/女子)

対象障がい

肢体障がい
視覚障がい

東京2020パラリンピック情報

日程:2021年9月5日(日)
コース詳細:オリンピックスタジアム~富久町~水道橋~神保町~神田~日本橋~浅草雷門~日本橋~銀座~増上寺~銀座~日本橋~神田~神保町~皇居外苑~神保町~水道橋~富久町~オリンピックスタジアム

競技紹介アニメーション「One Minute, One Sport」
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パラリンピックマラソンコース

Written by

今井 靖之

findgood編集者、ライター。

大手電機メーカーで半導体電子部品のフィールドアプリケーションエンジニア、インターネットサービスプロバイダのプロモーションやマーケティングに従事。以後フリー。

身内に極めて珍しい指定難病者を抱える。

神奈川県川崎市在住。サブカルヲタク。「犬派?猫派?」と聞かれたらネコ派、猫同居中。