Last Updated on 2021年2月8日 by 今井 靖之
車いすの傷が激闘の証し、タイヤのパンクも頻繁
競技概要
車いす競技の中で唯一、タックルが認められている男女混合の競技です。
大きな特徴は持ち点制で、選手は障がいの程度に応じ、重いほうから順に0.5点から3.5点まで0.5点刻みで7クラスに分類されています。1チームは12名で、コート上の4選手の持ち点の合計を8点以内でチーム編成しなければなりません。男女混合の競技で、女子選手が出場するときは1人につき0.5点の追加点が与えられます。女子2名が含まれれば、チームの持ち点合計は9.0点で編成できます(最大4名10点まで)。
持ち点制のルールにより、障がいの軽く運動能力の高い選手(ハイポインター)だけでなく、重い選手(ローポインター)にも出場チャンスが生まれます。ハイポインターは機敏に動き、主に攻撃的な役割を担当し、ローポインターは防御的な役割を担い、相手ディフェンスを車いすで止めてハイポインターのために進路をつくるなど、チーム一丸でトライを取りにいきます。
ルール
バスケットボールと同じ広さのコートで、専用の車いすに乗った選手が4対4で対戦する。専用の丸いボールを運び、車いすの前後4輪のうち、2輪がトライラインを通過するとトライとなる。
前方へのパスが認められている。足で蹴る以外はボールを投げたり手で打つことでパスをしたり、膝の上にボールを載せたりして巧みに運んでいく。ただし、膝に乗せて運ぶときは10秒に1度、ドリブルをするか、パスをしなければならない。車いす競技のなかで唯一、車いすでのタックルがルールとして認められている。ただし、車いすの後方からぶつかるなど危険なタックルは反則となる。ボール以外に、相手の身体や車いすに触れたり押さえつけたりすることも禁止。
1試合は8分間のピリオドを4回繰り返す。バスケットボールのようにプレイのタイム制限がある。たとえば、攻撃側が40秒以内にゴールしないと相手にボールの所有権が移る40秒ルールや、ボールを持ってから12秒以内にセンターラインを越えなければならない12秒ルールなどがある。
種目
車いすラグビー (混合)
対象障がい
肢体障がい
東京2020パラリンピック情報
日程:2021年8月25日(水)~8月29日(日)
会場:国立代々木競技場