障害のある方のための日本で唯一の専門保険会社。

ぜんち共済は、知的障害・発達障害のある方、ダウン症の方、てんかんのある方のための、日本で唯一の専門保険会社です。

障害のある方に向けて特化した専門の保険とはどんなものなのだろう?
そんな素朴な疑問を胸に取材させていただきました。

迎えてくれたのは代表取締役社長の榎本さんと、営業統轄部長の亀田さん。
TOP写真の左が榎本代表、右が亀田さん。お二人からは、明るく雰囲気の良い社風が伝わってきます。
何もわからない私にも丁寧にわかりやすく笑いも交えながら、楽しく保険のことや、同社の取り組みについて聞かせていただきました。

知的障害や発達障害、ダウン症、てんかんのある方のための保険とはなんでしょう?

内閣府の発表によると障害者の総数は約936万人(人口の7.4%)
うち、知的障害と精神障害者の数は約500万人。半数以上を占めています。

ぜんち共済の保険加入者数は現在約4万4千人。
保険会社や商品によっては、知的障害やてんかんがある方は保険加入を断られるケースが多いそうですが、ぜんち共済では、障害手帳などの有無を問わず加入できるのが特徴です。
専門性を生かして、当事者や家族のリスクやニーズに寄り添ったサービスや保障に取り組んでいます。

ぜんち共済で扱う保険は「あんしん保険」と「こども傷害保険」の2つ。
主力の「あんしん保険」は契約件数4万5千件に対し、10年間の支払い件数は6万4千件以上、支払保険金総額は約43億6千万円の実績になります。

収入保険料に対しての支払保険金の割合(=損害率)は、保険業界では通常3~4割が目安のところ、ぜんち共済では6割とかなり多いのがわかります。 「だから自社ビルも建たないし、社員の給料もあがらないんだよね~」と榎本代表は明るく笑いますが、それだけ様々な事例や経験を重ねて来ているからこそ、細かなニーズに寄り添ったサービスができるのではないでしょうか。

「あんしん保険」は、1か月1600円~4000円の少額の保険料で様々な保障に応える内容になっています。
保険内容である死亡保障、医療保障、個人賠償責任補償、権利擁護費用補償のうち、保険料で保障内容が変わるのは死亡保障と医療保障で、あとの2つの補償は保険料に関わらず共通。

特徴的な内容の一つは「個人賠償責任補償」で、最高5億円、示談交渉サービス付きというものです。
損害賠償事故は、障害当事者には賠償責任は課せられない場合でも、家族に賠償責任が生じる場合があるそうで、家族の不安を支える補償にもなっています。

自閉症など発達障害をもつ人の中には、「物やコトに対する強いこだわり」がある人もいます。

例えば、「メガネ」のレンズの反射が気になって仕方のない方が、向かいで話す方のメガネを思わずつかんで壊してしまったという事例。
通っている施設の壁紙をはがすことが止められず、ほとんどの壁紙をはがしてしまった事例などがいくつもあります。
また、とっさの出来事や普段と違うシチュエーションに対応できず、パニックを起こし近くのものを壊してしまったり、暴れたひょうしに人にぶつかってしまったりなどの事例もあります。

こういうことが起こった場合でも、障害の特徴や特性を理解している専門の会社だからこそ、対応もスムーズだと加入者の方からの支持を受けています。

もう一つの大きな特徴が、「弁護士による権利擁護費用」を補償していること。
身体的、性的、心理的虐待やネグレクト、雇用現場での差別、詐欺や不当な商法による消費者被害、逮捕・拘留などが起きた際、権利擁護に取り組む弁護士がバックアップしてくれます。

一般的にはなじみの少ない専門的な保険を中心に話を伺ってきましたが、 保険の支払い実績で最も多いのは、実は病気入院で5割を占めるそう。

物を飲み込むことが得意でない方が誤飲性の肺炎を起こしてしまったり、
自分の身体の状態をうまく伝えることが苦手で病気やケガの発見が遅れてしまったりするケース、
歯の治療が苦手で全身麻酔を打たないと治療できず入院せざるを得ない、といった事例も多々あります。
また、入院時、個室や付き添い介助が必要な場合もあり、保険金はその費用にもあてることができます。

「障害のある方のための保険」というのは、こうしたさまざまなリスクやニーズを理解し、支えるしくみをつくる想いから成り立っているのだと感じます。

「ともに助け、ともに生きる」
ぜんち共済の社是(しゃぜ=会社の基本方針)に込められたヒストリー。

榎本代表は、以前勤めていた外資系保険会社で、障害者保険を扱う代理店を担当していた時、一人のお母さまから涙ながらに
「いつも苦しい時に助けていただき、本当にありがとうございます。」という言葉をいただき、心が震えたそうです。
この時、榎本さんはいつか知的障害や発達障害の方のための専門の保険会社をつくろうと心に誓いました。

それから勤めた別の外資系保険会社で、平成12年に知的障害者の福利厚生制度を提供する「全国知的障害者共済会」を立ち上げることになり、新たな保障制度が生まれました。
加入者が2万人ほどになったころ、保険業法が改正され、
その共済制度を続けるためには、廃業か保険会社を設立するかの選択を迫られ、やるしかない、と保険会社の設立を決意。
会社を設立してからも、少額短期保険業者の登録など準備に2年間を費やし、
苦しみながらも仲間や知人の助けや支えを糧に、
ようやく日本初の障害者向けの保険会社としてのスタートを切ることができました。

「ともに助け、ともに生きる」
こうした経験や、そこに積み重ねられたさまざまな想いや人の支えが、
このシンプルでストレートな言葉には込められているのだと思います。

人の想いが作る会社

ぜんち共済では、加入者の方に向けたセミナーや勉強会、HPやFacebookでのコラムによる情報提供などさまざまな取り組みも行っています。

セミナーや勉強会の内容は多岐に渡り、テーマや場所に応じて専門の協会や会と共催することもあります。
「親亡き後」の問題や悩みを取り上げた、専門家を講師に招いた勉強会は、反響が予想以上に大きく、定員がすぐ埋まってしまったそうです。

こうした活動は、営利を目的とする会社である以上、顧客サービスの一環であるのは当然ですが、それ以上に、長年障害やその家族と向き合ってきたからこその、いろいろな想いや悩みをサポートしたいという思いを感じることができます。

榎本代表は、「★ぜんち共済★権利擁護ニュース」というニュースメールを独自に配信しています。
榎本さんが収集したたくさんの障害者に関わるニュースが定期的に配信されているのですが、これは、榎本さんの真摯な想いと人柄がなせる活動なのだと思います。

榎本さんは他にも中小企業家同友会全国協議会 障害者問題委員会の副委員長を務めており、中小企業での障害者雇用や職場実習の推進のための活動にも熱心に取り組まれていて、
ぜんち共済でも障害者を雇用し実習生の受け入れも行っています。

保険会社というだけでなく、障害のある方や家族などまわりの方全てに対する「サポーター」でありたい、という想いや意志が、こうした活動からも伺えます。

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快活でよく笑う代表の榎本さんは、頼れる兄貴、リーダー的雰囲気。冗談で和ませる会話からも人に対する気配りや思いやりが伝わってきます。

お店でも、会社でも、福祉事業所でも、そこに流れる空気や雰囲気は人が作り出すものです。

「もっと利益率の高い商品も作らなきゃいけないんだけどね~」と冗談まじりに話す榎本さん、それを優しく受け止める亀田さん。

ぜんち共済から流れる心地よい空気は、まぎれもなく人とその想いが作り出しているものでした。

【ぜんち共済株式会社】

知的障がい・発達障がいのある方、ダウン症の方、てんかんのある方に特化した日本で唯一の専門保険会社。

東京都千代田区九段北3-2-5 九段北325ビル4階
(2019年8月5日より上記住所へ移転しました)

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