Last Updated on 2023年8月1日 by 菅間 大樹
潰瘍性大腸炎の方が転職を考える時、無理なく続けられる仕事は何か、どんな仕事が適職なのか、といったことで悩む方は多いのではないでしょうか。
自分に向いていない職場に転職してしまうと、せっかく良くなった症状もストレスなどで再び悪化しかねません。トイレの個数や設備内容も気を付けたいポイント。職場は定期的に通う所ですから、慎重に選びたいものです。
今回は潰瘍性大腸炎を抱える152人の口コミから、働きやすい職場や業界、職種などを分析してみます。
潰瘍性大腸炎を抱えている方は、少しでも勤務しやすい環境を見つけられるよう、本記事を参考にしてみてください。
目次
- 潰瘍性大腸炎のある方にとって満足度が高い職場
- 潰瘍性大腸炎のある方にとって満足度が低い職場
- 潰瘍性大腸炎のある方におすすめの業界
- 潰瘍性大腸炎のある方におすすめの職種
- 潰瘍性大腸炎を持つ方の転職活動の進め方
- まとめ
1.潰瘍性大腸炎のある方にとって満足度が高い職場
潰瘍性大腸炎のある方が働きやすい職場を知るには、職場に対する満足度を把握する必要があります。
そもそも潰瘍性大腸炎のある方は職場に満足している?
グラフによると、「とても満足している」と「満足している」の合計が44%となり、潰瘍性大腸炎を抱える方の半数近くが職場に満足しているとわかります。
つまり、潰瘍性大腸炎を抱えていても、職場の選び方を間違えなければ、働きやすい環境にたどり着ける可能性は十分あるといえるでしょう。
1-1.職場への満足度が高い理由は?
職場への満足度が高い理由を見ると、「病気や障害に対して理解がある」「休みがとりやすい」の合計が51%で上位を占めています。上位の理由をもとに満足度の高い職場の特徴を分析してみます。
満足度が高い職場の特徴1.頻繁にトイレへ行くことへの配慮がある
潰瘍性大腸炎は突発的に下痢の症状があらわれることから、仕事中にトイレを我慢して働かなければならないケースが少なくありません。その点で、症状が発症したとき柔軟に対処してもらえるかどうかが満足度に関わってきます。
“ 症状が悪化すると頻回の下痢、血便がありトイレにすぐ行ける環境でないと仕事ができない。 小売・流通・商社系、受付、窓口業務、女性 ” |
症状が悪化すると、1日に何度も下痢の症状があらわれ、仕事を中断せざるを得ない状況になります。そのため、潰瘍性大腸炎の方の最も多い悩みは、トイレ事情に関するものでした。特にトイレに頻繁に行くことに関しては気持ちの面でも、そして設備的な面でも不安を抱えることが多い傾向がみられます。
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