「ダンス×福祉」の新しい形とは?プロダンサーが導く放課後等デイサービス

放課後等デイサービスとは、発達に支援が必要な6歳から18歳までの子どもたちが、放課後や学校の休業日に利用できる福祉サービスです。日常生活における基本的な動作の指導や集団生活への適応訓練などを行い、子どもの自立を支援し、放課後の居場所を提供します。

地域社会にとって不可欠な福祉インフラである一方で、スポーツ・エンターテインメントの世界では、高い専門性や経験を持ちながらも、引退後のセカンドキャリアを社会へ還元する仕組みが十分に整っていないという課題も存在します。

ON GROUPとDYMの今回のスポンサー契約は、これら二つの社会課題を同時に解決しようとするものです。プロのダンサーが子どもたちの「先生」となることで、言葉だけに頼らない身体表現を通じて、子どもたちは「見て、真似て、できた!」という成功体験を積み重ね、自己肯定感を育むことが期待されます。

ダンスがもたらす療育的シナジーとその効果

療育とは、発達に遅れや偏りのある子どもに対し、その発達を促し、社会生活に適応できるように支援することです。ダンスの根幹にある「見る」「真似る」「身体をコントロールする」「自己を表現する」「他者と認め合う」という一連のプロセスは、この療育の中核プロセスと高い親和性を持っています。

DYM MESSENGERS監修の独自プログラムと公認ダンサーによるプロフェッショナルな指導を通じて、

  • 正解が一つではない表現の世界だからこそ、どの子どもも主役になれる文化を創る

  • 言葉で感情を伝えることが苦手な子どもにも、身体を通じた表現の可能性を届ける

  • 誰かと比較するのではなく、昨日の自分を超えていく喜びを知る

といった高い療育的シナジーが期待され、子どもたち一人ひとりの可能性を日本全国へ届けることが目指されています。

ダンスチームの集合写真

福祉事業への参入を支援!運営委託型モデルで地域貢献を

本事業では、「社会課題を解決したいが、福祉の専門知識や行政制度が分からない」という異業種の法人や志ある個人であっても、経営パートナー(施設オーナー)として参画できるよう、統合的な運営基盤を構築しています。

ON GROUPは、複雑な指定申請や制度対応などの行政手続、物件選定、専門人材の採用支援、開業後の教育研修から利用者募集にいたるまで、福祉事業のプロデュースをワンストップで実務支援します。

さらに、開業後の実務運営をON GROUPへ委託する仕組みを活用することで、パートナーは経営の意思決定に集中しながら、制度に基づく安定した事業基盤のもとで、地域社会への貢献を実現することが可能です。

DYMとON GROUP、それぞれの専門性による役割分担

  • 株式会社DYMの役割: 「DYM MESSENGERS」公認ダンサーの派遣協力、アスリート・指導者・チーム・競技団体・行政等とのアライアンス構築、加盟オーナーの開拓、およびマーケティング・広報活動を担います。

  • 株式会社ON GROUPの役割: 加盟審査および契約実務、拠点開設における指定申請等の行政実務支援、専門人材の採用・教育・伴走支援、そして開業後の拠点運営管理支援および本部機能の運営を担います。

DYMが持つ事業開発力、スポーツ・エンターテインメント領域におけるネットワークと、ON GROUPが持つ福祉事業の開設・運営ノウハウを融合させ、全国へ再現性・拡張性・一貫性を持って展開できる、新たな福祉事業モデルの確立を目指します。

ダンスから広がる「全世代福祉」の未来

今回のスポンサー契約は、ダンス特化型の児童福祉に限定されるものではありません。今後は、サッカーをはじめとする多様なスポーツ領域との融合を順次進めるとともに、児童発達支援(未就学の障害児を対象とした通所支援)、障害福祉(障害を持つ方の生活や就労を支援するサービス)、そして介護福祉(高齢者の生活を支援するサービス)に至るまで、子どもから高齢者までを包括する「全世代福祉事業」へと、その構想を拡張していく方針です。

ON GROUPとDYMは、ただ一つの施設をつくるのではなく、社会に必要な居場所の総量を増やすこと、そして人の生きてきた経験が、次の誰かの力になる持続可能な仕組みを遺すことを目指しています。福祉を社会の周縁から、世界の中心的なインフラへと引き上げるための挑戦を続けていくとしています。

株式会社ON GROUP 代表取締役 岩尾マリン氏は、今回の取り組みについて「福祉は、社会の周縁に置かれるものではなく、社会の中心にあるべき光です」とコメントし、「誰かが受け取った恩が、また次の誰かへと手渡されていく。そんな『感謝と恩が循環する社会の仕組み』を、全国へ、そして世界へと広げてまいります」と語っています。

ON GROUPのロゴ

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Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77