精神科訪問看護ステーション「ニト」が川崎市へサービス拡大

株式会社ニトは、これまで関東圏を中心に展開してきた精神科に特化した訪問看護事業所「ニト」の提供エリアを拡大し、新たに神奈川県川崎市周辺でのサービスを開始しました。

「ニト」は、発達が気になるお子さまや精神疾患のある成人の方に対し、ご自宅を訪問して心身のケアや発達特性への評価・対応、そしてご家族へのケアを提供する事業所です。週に1〜数回、担当スタッフが家庭を訪れ、一人ひとりの特性や課題に合わせた個別ケアを行っています。

障害福祉のニーズ増加に対応する「ニト」の取り組み

川崎市エリアへの拡大の背景には、近年増加している発達障害、不登校、精神疾患に関する相談があります。地域の中で継続的に支援を受けられる体制の重要性が高まる一方で、特に小児精神領域や精神科訪問看護に関する選択肢はまだ限られているのが現状です。

ニトが行った訪問看護利用者318名(全年齢)を対象とした医師の指示書内容の集計によると、小児利用者の88.9%に「対人関係の改善」を目的とした指示があることが明らかになりました。また、成人では、従来の療養支援(症状の観察や服薬管理など)に加え、「生活の自立」「就労」「地域移行」といった社会的側面への対応ニーズが高まっています。

この結果から、精神科訪問看護には、単なる病状の管理だけでなく、人とのつながりや社会参加を支え、地域での生活を支援するソーシャルワーク的な機能が求められていることがうかがえます。

  • 精神科訪問看護: 精神疾患や発達障害などで生活に困難を抱える方が、住み慣れた地域や自宅で安心して生活できるよう、看護師や専門職が訪問してケアやサポートを行うサービスです。

  • 療養支援: 病気や障害を持つ方が、症状を安定させ、日常生活を円滑に送れるようにするための支援です。服薬管理や症状の観察などが含まれます。

  • ソーシャルワーク: 個人や家族、地域が抱える生活上の課題に対し、社会資源を活用したり、関係機関と連携したりしながら、問題解決や生活の質の向上を目指す専門的な援助活動です。

小児から成人まで、一人ひとりに寄り添うニトの訪問看護サービス

「ニト」では、発達障害(ADHDやLDなど)の診断を受けた方だけでなく、不登校による社会とのつながりの持ちにくさ、一人での日常生活における困難、対人関係への強い不安といった生活上の課題を抱える方々へのケアも行っています。

2023年12月からは、前身である「キレイニ」の成人向け精神訪問看護に加え、小児領域へのサービス提供も開始し、多くの子どもたちとそのご家族、そして精神疾患のある方々を支援してきました。

笑顔の女性が子供と一緒に絵本を読む様子

家庭という生活に最も近い場所で、一人ひとりの「10年先の暮らし」を見据えたケアを大切にしながら、地域社会のニーズに応えるサービス提供エリアの拡大を進めています。

ニトの訪問看護をご希望のご家族の方はこちらをご覧ください。
https://nitor.co.jp/

地域全体で支える精神科訪問看護の実践

ニトはこれまでも、不登校や対人不安のある子どもへのケアや、関係機関との連携を通じて、利用者とそのご家族の地域生活を支える取り組みを行ってきました。例えば、ケース会議では、訪問看護師だけでなく、発達特性の専門家やソーシャルワーカーなどの専門家も交え、多角的な視点からケア方針を検討しています。

訪問看護師が一人で課題を抱え込むのではなく、多様な専門職の知見を結集することで、その人らしい生活や将来の選択肢を支えることを重視しています。ニトの精神科訪問看護は、単なる症状観察や服薬管理にとどまらず、学校や家庭、地域とのつながりを含めた「生活全体を支えるケア」を重視しています。

不登校利用者への訪問事例やケース会議の取り組みは、ニトの公式noteで紹介されています。

川崎市エリア担当看護師からのメッセージと今後の展望

川崎市エリアを担当する看護師の山本氏は、訪問看護の魅力は、子どもが一番自然体でいられる「生活の場」で関われることだと語っています。自宅という環境だからこそ、その子に合った方法で関係を築き、本音を打ち明けてくれる瞬間に立ち会えることが大きなやりがいだとしています。

明るい笑顔を見せる川崎市エリア担当の看護師山本氏

山本氏は、「訪問の日が楽しみ」と思ってもらえること、そしてその時間がご家族の安心や負担の軽減にもつながることを目指し、川崎市でも子どもとご家族に寄り添っていきたいとコメントしています。

ニトは、「10年先の暮らし」を見据えたケアと「孤独に光を、人生に物語を」というビジョンを掲げ、地域とのつながりや社会参加を支えることで、その人らしい生活の実現と社会的孤立の解消を大切にしています。今後も、医療・福祉・教育機関との連携を深めながら、支援体制の充実を図っていくとのことです。

ニトで働く仲間を募集!障害福祉分野でのキャリアを考える方へ

ニトでは、エリア拡大に伴い、共に働く仲間を積極的に募集しています。精神疾患ケアの経験がある看護師、作業療法士、言語聴覚士、理学療法士の方だけでなく、精神科や小児領域が未経験の方でも安心して働ける研修体制が整えられています。

障害福祉分野でのキャリアに関心をお持ちの方は、ぜひお問い合わせください。

採用情報はこちらをご覧ください。
https://nitor.co.jp/

公式noteでは、代表の想いや社員インタビューが公開されています。
https://note.com/nito_nurse

企業概要

  • 株式会社ニト(小児・成人精神科訪問看護ステーション ニト)

  • 設立: 2025年2月

  • 所在地: 東京都板橋区大山金井町40-6 ハーモニー大山201号室

  • 代表取締役: 川﨑翔太郎

  • 会社ホームページ:
    https://nitor.co.jp/

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77