📌 この記事で分かること
- 重度障害のある方とそのご家族向け「イルカ触れ合い体験旅行」の取り組み概要
- 5名同時受け入れという日本ドルフィンセンターでの初めての挑戦と安全体制
- 障害福祉領域における専門用語(重症心身障害、ドルフィンスイム等)のわかりやすい解説
- テレビせとうちでの放送・TVer見逃し配信の情報および過去の活動実績
- 障害がある方の外出・旅行支援に関するよくある質問(Q&A)
はじめに
障害のあるご家族と一緒に遠出や旅行を楽しみたいと思っても、「移動や現地での安全面の懸念」や「受け入れ先のバリアフリー環境」などの理由から、実現に踏み切れずにいるご家庭は少なくありません。そうした中で、重度の障害がある方とそのご家族が本物の海で至近距離でイルカと触れ合う体験旅行が実施され、大きな関心を集めています。
本記事では、愛知県一宮市を拠点に活動する「NPO法人さぼてんの花」が手がけた「イルカ触れ合い体験旅行」の事例をもとに、重度障害者の外出・旅行支援の最新事例やその意義を解説します。
重度障害者の家族旅行を実現!NPO法人さぼてんの花による「イルカ触れ合い体験」とは?
愛知県一宮市のNPO法人さぼてんの花と活動の目的
愛知県一宮市に拠点を置く特定非営利活動法人(NPO法人)さぼてんの花(代表理事:山中康代氏、2014年8月設立)は、重症心身障がい児・者とそのご家族が地域で安心して生活できるよう多角的な支援を行っている団体です。
同法人は設立以降、「子どもたちが『はじめて』を積み重ねることをサポートし、可能性を増やし伸ばしていくこと」を活動の軸に掲げています。普段は家族全員での遠出が難しい重度障害のある方々に、本物の海で特別な体験を提供しようと企画されたのが、今回のイルカ触れ合い旅行プロジェクトです。
旅行の舞台は香川県さぬき市「日本ドルフィンセンター」
今回の体験旅行はこれまでの活動の集大成として、「本場の場所で体験させてあげたい」という代表理事の思いから、香川県さぬき市にある「日本ドルフィンセンター」にて実施されました。
参加した重度障害のある方とそのご家族は、豊かな自然の中で本物の海に入り、至近距離でイルカと触れ合う貴重な機会を得ることができました。
5名同時の受け入れに挑戦!安全なドルフィンスイムを可能にした工夫
受け入れ施設にとっても「初めて」の安全シミュレーション
重度の障害がある参加者5名を一度に受け入れ、海でのフロート移動や直接の触れ合い(ドルフィンスイム)を行うことは、受け入れ先である日本ドルフィンセンター側にとっても初めての挑戦でした。
参加者が安全に、かつ自由に楽しめる環境を整えるため、同センターのトレーナー陣は事前にイルカとともに体の向きや誘導方法などの綿密なシミュレーションと練習を重ねて臨みました。こうした事前の配慮と万全の体制整備によって、安全な体験活動が実現したとされています。
参加ご家族の感動の声「5人で来られたのがここで良かった」
プログラム終了後、参加したご家族の男の子から「5人で来られたのがここで良かった」という感想が聞かれました。
家族全員で一緒に海に入り、何度もイルカにタッチできた喜びが込められたこの言葉は、当法人が掲げる「イルカも人もハッピーに」という活動意義を再確認させるものとなりました。
知っておきたい障害福祉の専門用語解説
障害福祉や今回の取り組みを理解するうえで、押さえておきたい基本用語を解説します。
「重症心身障害(児・者)」とは?
重症心身障害とは、重度の知的障害と重度の肢体不自由(身体機能の障害)が重複している状態を指します。日常の身の回りの動作や移動に全面的な介助が必要となることが多く、痰の吸引や経管栄養などの医療的ケアを伴う場合もあります。
「ドルフィンセラピー/ドルフィンスイム」とは?
ドルフィンセラピー(アニマルセラピーの一種)は、イルカとの触れ合いや水中活動を通して、リラクゼーションや運動機能への刺激、精神的な安定などが期待されている取り組みです。また「ドルフィンスイム」は、実際にイルカと同じ水域に入り、触れ合ったり一緒に泳いだりする体験を指します。
「NPO法人(特定非営利活動法人)」とは?
営利を目的とせず、社会的な課題解決や福祉・教育・環境保全などの公益活動を行うために設立された法人組織です。行政や民間企業と連携しながら、地域に密着した支援を担う役割を果たしています。
テレビせとうち『プライド』で放送!TVer見逃し配信や過去の活動実績
テレビ番組での特集とTVer配信情報
この体験旅行の様子は、テレビせとうち(TSC)の報道番組『プライド せとうち経済のチカラ』にて特集として放送されました。
- 番組名: プライド せとうち経済のチカラ(テレビせとうち)
- 特集タイトル: 「イルカも人もハッピーに 触れ合い一本で勝負 日本ドルフィンセンター(さぬき市)」
- 配信状況: 民放公式テレビ配信サービス「TVer(ティーバー)」にて無料見逃し配信が行われています。
NPO法人さぼてんの花のこれまでの「海」での取り組み
さぼてんの花では、今回の香川県での旅行以前にも、各種財団の助成を受けながら愛知県の日間賀島などで「夏だ!海とふれあいに行こう!」などの海やイルカとの触れ合い活動を毎年継続して行ってきた実績があります。
- 助成機関の例: 一般財団法人ペガサス財団、公益財団法人あすなろ福祉財団、公益財団法人公益推進協会など
- 過去の成果: 適切で十分なサポート体制のもと、家族同伴なしでの旅行もサポートし、「船に乗る」「海に入る」「イルカに触る」といった子どもたちの初めての体験を後押ししてきました。
よくある質問(Q&A)

Q1. 重度障害がある家族との旅行で、事前に確認すべきポイントは?
A. 移動手段のバリアフリー対応(リフト付き車両や車椅子対応の公共交通機関)、体験施設や宿泊施設の設備(多目的トイレ、スロープの有無)、緊急時の近隣医療機関との連携体制などを事前に確認しておくことが大切です。また、福祉専門のトラベルサポーターや本事例のようなNPO法人のサポートを活用することも有効な選択肢と考えられます。
Q2. イルカとの触れ合い体験には、どのような良さが期待されますか?
A. 水中での浮力による身体的負担の軽減やリラックス効果、非日常的な空間での動物との直接的なコミュニケーションによる感性への刺激などが期待されると言われています。
Q3. TVerでの見逃し配信はどのように視聴できますか?
A. TVerの公式サイトまたはアプリで番組名「プライド せとうち経済のチカラ」を検索することで、無料で本編を視聴することが可能です。なお、見逃し配信には期限が設定されているのが一般的ですので、お早めの視聴をおすすめします。
まとめ

愛知県一宮市のNPO法人さぼてんの花が取り組んだ重度障害者とご家族の「イルカ触れ合い体験」旅行は、当事者の方々だけでなくご家族にとってもかけがえのない体験と感動をもたらしました。
安全な受け入れ体制を整えた日本ドルフィンセンターや、活動を支える助成財団、地域の支援者が一体となることで、重度の障害があっても諦めずにレジャーや社会参加を楽しむ道が開かれます。
障害福祉への理解と関心が社会全体に広がり、誰もが多様な体験に挑戦できる環境づくりが進んでいくことが期待されます。



