障害福祉の魅力を体験!新感覚ボードゲーム『このプロ』で「人の可能性」と向き合う

2026年5月14日、NPO法人Ubdobeは、障害福祉の仕事に触れる新たな機会を創出するボードゲーム『このたび“超個性派アイドルユニット”のプロデューサーに就任しました』(通称:このプロ)をリリースしました。

このプロダクトは、「推し活」やアイドル文化をテーマに、エンターテインメント性とゲーミフィケーションを取り入れることで、「遊びながら学ぶ」体験を提供し、障害福祉への関心を広げることを目指しています。

ボードゲーム『このプロ』のパッケージとゲーム画面

開発背景にある「職業観・人生観」形成の重要性

進路や職業を考える時期において、単なる知識の習得に留まらず、「どのように生き、どのような価値観を持って働くか」といった職業観や人生観の形成は非常に重要です。

しかし、障害福祉の仕事は「大変そう」「専門的で難しそう」といった表面的なイメージが先行しやすく、その具体的な魅力ややりがいが伝わりにくいという課題がありました。そのため、多くの人にとって職業選択の視野に入りにくい状況が続いていました。

『このプロ』は、障害福祉を「理解するもの」ではなく「体験するもの」として設計されています。遊びを通じて自然に関心を喚起し、障害福祉と出会うきっかけを創出することに重点が置かれています。

あなたは「超個性派アイドルユニット」のプロデューサー!ゲームで学ぶ「人の可能性」

本ゲームのテーマは、幅広い世代が関心を寄せる「推し活」やアイドル文化と、障害福祉の視点を掛け合わせたユニークなものです。プレイヤーは芸能事務所のプロデューサーとなり、個性豊かなアイドル候補生一人ひとりと向き合います。

候補生を理解し、信頼関係を築き、様々な課題を乗り越えていくプロセスを通じて、以下の本質的な価値を体感的に学ぶことができます。

  • 人の特性に応じた関わり方を考えること

  • 成長を支える視点を持つこと

これらは、まさに障害福祉の現場に通じる重要な要素です。

ボードゲーム『このプロ』のアイテムカード

『このプロ』ゲーム概要とリアルなキャラクター設定

『このプロ』は、3~4人1組のチームで実施するすごろく形式のボードゲームです。約30分というプレイ時間で、誰でも直感的に参加できます。

登場するアイドル候補生たちは、それぞれ障害に関する特性や背景を持つキャラクターとして設計されています。専門職へのヒアリングを重ね、現場のリアリティを大切にして制作されており、より深く、リアルな学びが得られる工夫が凝らされています。

導入実績と確かな効果!関心度が22.5ポイント向上

2026年には、吹田市が実施した「令和7年度障がい福祉分野のしごとの魅力発信業務」の一環として、このボードゲームが活用されました。市内の県立高校や青少年施設など3か所で計45名が体験しています。

ボードゲームを楽しむ女性たち

実施前後のアンケート調査では、「障害福祉の仕事に興味がある」と回答した割合(「とても興味がある」「興味がある」の合計)が、体験前の14.3%から体験後には36.8%へと、22.5ポイントも向上したことが確認されました。この結果は、短時間の体験でも障害福祉に対する関心を高める効果があることを示しています。

体験者の声から見えてくる『このプロ』の魅力

参加者からは、以下のような感想が寄せられています。

  • 「何気ない思いつきが障害者の助けになることを知れた。」

  • 「今までは障害者福祉について知らなかったし、あまり関わることはないと思っていたけど今回のボードゲームを通して少し身近に感じることができたし自分にできることもたくさんあるんだと知ることができた。」

  • 「ボードゲームを通して様々な障害について知ることができた。」

  • 「ボードゲームと障害福祉をかけあわせて考えられているのがとても良いアイデアだなと思い、より障害福祉について知ってもらえるのではないかなと思いました。子供たちに教えるときにもとても役に立ちそうだなと思いました。楽しかったです!!」

  • 「ボードゲームめっちゃ面白い上に勉強になって本当に良い授業をさせてもらいました。」

  • 「様々な症状がある人が困ったときに頼られる人になりたいと思った。」

これらの声からは、『このプロ』が障害福祉を身近に感じさせ、具体的な行動や考え方への変化を促す効果があることがうかがえます。

NPO法人Ubdobeの取り組みと今後の展望

NPO法人Ubdobeは、医療や福祉の専門性と、難病や障害の当事者性を活かしたコンテンツづくりを通じて、あらゆる人々の積極的な社会参加を実現する社会課題解決型クリエイティブ・カンパニーです。

病気や障害をテーマとしたクラブイベントや謎解きイベントの企画、福祉施設でのインターンを行う国内留学制度の運営、重度訪問・居宅介護・移動支援事業所の運営まで、幅広い分野で活動を展開しています。全国の行政・企業・団体と共に、医療福祉情報の啓発や人材獲得を目的としたプロジェクトを積極的に実施しています。

『このプロ』のリリースは、障害福祉分野への関心を高め、将来の担い手を育むためのUbdobeの新たな取り組みと言えるでしょう。このゲームが、より多くの人々が「人の可能性」と向き合い、多様な社会の実現に貢献するきっかけとなることが期待されます。

関連情報/資料請求・お問い合わせ

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77