「ableto 次世代のキャリア形成プログラム 2026 in 関西」とは?

このプログラムは、特性や障がいのある学生が企業とともに仕事体験を創り、早期からキャリアを考える機会を提供することを目的にしています。関西エリアの学生を対象に、学生と企業が対話を通じて相互理解を深め、具体的な「働き方」や「関わり方」を学ぶ合同プレキャリアイベントです。

イベント開催概要

  • 日時: 2026年6月6日(土)10:00~16:30

  • 会場: アクセンチュア・アドバンスト・AIセンター京都(京都府京都市中京区笋町689 京都御幸ビル2階)

  • 参加費: 無料(事前申込制)

  • 対象: 就業や就学に困難のある学生、特性や障がいのある学生(関西エリア・手帳有無問わず)、大学支援者、関西にオフィスのある企業担当者で障がい者雇用に携わっている方・関心のある方

  • 主催: 特定非営利活動法人ディーセントワーク・ラボ

  • 共催: 京都大学 学生総合支援機構 附属ディスアビリティ・インクルージョンセンター、アクセンチュア株式会社

  • 参加企業: アクセンチュア株式会社、スクイグル株式会社、株式会社 LIXIL Advanced Showroom

本企画は、6月6日(土)の対面プログラムに加え、事前のオンライン「プレセッション」(5月29日)と、事後のオンライン「アフターセッション」(6月12日)を組み合わせた連続プログラムとして実施されます。さらに、6月29日(月)には京都大学にて成果報告会も予定されており、多角的な支援が期待されます。

なぜ今、障がい学生の早期キャリア準備・体験が必要なのか?

就職活動や働くことへの不安は、多くの学生が抱える共通の悩みです。しかし、特性や障がいのある学生にとっては、日常的なコミュニケーションの困難、合理的配慮の伝え方、困ったときの対処法など、就職活動以前の「準備・体験」の機会が不足していることが、自己理解や仕事理解、相談先づくりの遅れにつながることが指摘されています。

一方、企業側も障がい者雇用促進法に基づき、法定雇用率が2024年に2.5%に上昇し、2026年7月には2.7%へと段階的に引き上げられるなど、雇用の受け入れが進んでいます。しかし、現場での困りごとや課題への対応が手探りとなり、マネジメント負担が増えるケースも少なくありません。このような学生と企業双方の課題を解決するためには、早い段階から対話し、相互理解を深めることが不可欠です。

ableto(エブルト)プログラムが目指す「できる」の創出

ディーセントワーク・ラボが2024年に始動したプログラム「ableto(エブルト)」は、「できる」を意味する “able to” に由来し、学生と企業がそれぞれの立場で「できる」を増やしていくことを目指しています。

障がいのある学生にとっては、自身の特性や強みを深く理解し、個々の能力を発揮しながら周囲と協働する実践経験を積む機会を提供します。これにより、自己肯定感を高め、将来への自信を育むことができるでしょう。企業にとっては、人事や管理職が障がい者雇用のノウハウを蓄積し、より良い受け入れ体制や関わり方を構築する機会となります。結果として、障がいのある従業員が能力を最大限に発揮できる職場環境づくりに貢献します。

産学民連携で実現する次世代の障がい者キャリア支援

本イベントは、特定非営利活動法人ディーセントワーク・ラボ、京都大学 学生総合支援機構 附属ディスアビリティ・インクルージョンセンター、そしてアクセンチュア株式会社という産学民の連携によって実現します。

  • 特定非営利活動法人ディーセントワーク・ラボ
    すべての人の「ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)」の実現を目指し、障がいのある人が個々の力を発揮できる職場づくりを支援しています。実践と研究で培った専門的知見をもとに、障がい者雇用に取り組む企業への伴走型支援を提供しています。
    詳細はこちらをご覧ください。
    https://decentwork-lab.org/

  • 京都大学 学生総合支援機構 附属ディスアビリティ・インクルージョンセンター(DIINセンター)
    地域生活における社会的障壁を問い、それらを除去・軽減する方策を考え、実践するために設立されました。大学の豊富な資源や特色をいかし、多様なリソースを提供することで、互いに尊重し合える社会の実現に取り組んでいます。
    詳細はこちらをご覧ください。
    https://www.assdr.kyoto-u.ac.jp/diin/

  • アクセンチュア株式会社
    社会貢献活動の一環として、事業活動を通じて培った「人材のスキル発揮を高めるノウハウ」を活かし、障がい・特性のある方の就労・キャリア形成を支援しています。社員の「時間とスキル」の積極的な提供を通じて、社会課題解決に貢献することを目指しています。
    詳細はこちらをご覧ください。
    https://www.accenture.com/jp-ja/about/corporate-citizenship

このように、それぞれの専門性と強みを持ち寄ることで、障がいのある学生のキャリア形成を強力にサポートし、よりインクルーシブな社会の実現に貢献します。

イベント参加と今後の展望

「ableto 次世代のキャリア形成プログラム 2026 in 関西」は、学生だけでなく、障がい者雇用に関心のある企業担当者や大学支援者にとっても、貴重な学びと交流の場となるでしょう。

今後の参加を検討している企業の見学も受け付けているとのことですので、関心のある方はぜひお問い合わせください。

【お問い合わせはこちら】
https://forms.office.com/r/DhLrMuUyfM

この取り組みが、特性や障がいのある学生が自信を持って社会に羽ばたくための大きな一歩となることを期待します。そして、企業が多様な人材を受け入れ、それぞれの「できる」を最大限に活かせる社会が、さらに広がっていくことでしょう。

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77