この記事で分かること

  • イオンモール上尾に導入される「VEEMO Welfare」システムの概要

  • 「VEEMO Welfare」がどのように障害者等用駐車スペースの適正利用を実現するか

  • デジタル障害者手帳「ミライロID」との連携について

  • システムの利用方法と今後の展望

イオンモール上尾に新システム「VEEMO Welfare」導入!障害者等用駐車スペースの課題解決へ

2026年9月15日より、イオンモール上尾において、障害者等用駐車スペースの適正利用を実現するバリアフリーソリューション「VEEMO Welfare(ビーモ ウェルフェア)」の運用が開始されます。これはイオングループにとって初めての導入事例であり、全国的な社会課題となっている障害者等用駐車スペースの不適切利用の解決を目指すものです。

この取り組みは、来店者が安心して施設を利用できる駐車環境の整備に寄与するとともに、商業施設における障害者等用駐車スペースの適正利用モデルの構築を目指すものと考えられます。

「VEEMO Welfare」とは?物理的ブロックとデジタル連携で適正利用を促進

「VEEMO Welfare」は、障害者等用駐車スペースの適正利用を実現するために開発されたシステムです。駐車スペース(車室)の中央に物理的なスタンドを設置し、このスタンドをアプリ操作によってのみ下降させることができます。このアプリは、デジタル障害者手帳「ミライロID」と連携しているため、本当に必要な方だけが車室を利用できる仕組みです。

VEEMO Welfareのサービス概要を示すイラスト

VEEMO Welfareの主な特徴

このシステムの主な特徴は以下の3点です。

  1. 車室を物理的にブロックすることで適正利用以外の入庫を防止: スタンドが設置されているため、許可された利用者以外は物理的に駐車することができません。
  2. デジタル障害者手帳「ミライロID」連携で、本当に必要な方のみが車室を利用可能: 「ミライロID」と連携することで、障害者手帳を持つ方のみがシステムを利用できます。
  3. アプリで完結で、「障害者等用駐車スペース」設置施設での人員対応を削減: 利用手続きがスマートフォンアプリで完結するため、施設側の管理負担を軽減し、スムーズな利用を促進します。

駐車場内の障害者用区画と自動販売機

倉庫のような建物の前の障害者用駐車スペースと自動販売機

導入施設「イオンモール上尾」での利用方法

イオンモール上尾(所在地:埼玉県上尾市愛宕3-8-1)では、VEEMO株式会社がシステムを提供する「パーミット+(プラス)」を通じて「VEEMO Welfare」が提供されます。

パーミットPLUSのサービス説明

このシステムは、利用者自身またはオペレーターによる遠隔操作で専用スタンドを下降させることにより、駐車を可能にする仕組みです。これにより、スペースを本当に必要とされている方が安心して利用できる、安全で利用しやすい駐車環境が整備されます。

<利用方法の概要>
利用には事前登録が必要です。スマートフォンアプリ「VEEMO」をダウンロードし、デジタル障害者手帳「ミライロID」と連携させます。駐車したい際には、アプリで空いている区画を選択し、スタンドを下降させて入庫します。アプリをお持ちでない場合は、コールセンターに連絡することで遠隔操作でスタンドを下げてもらうことも可能です。

VEEMO Welfareアプリの利用手順

デジタル障害者手帳「ミライロID」とは?

「ミライロID」は、障害者手帳を所有している方を対象としたスマートフォンアプリです。ユーザーは、障害者手帳の情報や求めるサポート内容などを登録できます。

ミライロIDアプリの登録手順

ミライロIDの主な機能

  • 本人確認書類としての利用: 「ミライロID」を本人確認書類として認めている事業者において、割引やサービスが受けられます。

  • 情報提供: 障害種別に応じて、生活に役立つ情報を受け取ることができます。

  • その他サービス連携: クーポン提供やチケット販売、広告掲載、他サービスとのAPI連携も行われています。2024年1月9日からは、オンラインショップ「ミライロストア」もアプリ内に開設されています。

VEEMOアプリとミライロIDの連携手順については、以下の画像も参考にしてください。

VEEMOアプリとミライロIDの連携手順

ミライロIDに関する詳細は、公式サイトをご覧ください。

今後の展望:バリアフリー社会の実現に向けて

VEEMO株式会社は、今回のイオンモール上尾での導入をモデルケースとして、公共施設・医療機関・商業施設・空港など、より多くの施設への「VEEMO Welfare」導入を通じて、障害者等用駐車スペースの適正利用を社会全体で推進していくことを目指しています。この取り組みが全国に広がることで、より利用しやすいバリアフリー環境が社会全体に浸透していくことが期待されます。

VEEMO株式会社の公式サイトはこちらです。

読者Q&A

Q1: VEEMO Welfareは誰でも利用できますか?
A1: VEEMO Welfareは、デジタル障害者手帳「ミライロID」と連携したアプリ「VEEMO」を持つ方が利用できます。アプリをお持ちでない場合は、コールセンターへの連絡で遠隔操作による利用も可能です。

Q2: ミライロIDの登録には費用がかかりますか?
A2: ミライロIDアプリは無料でダウンロード・利用できます。

Q3: イオンモール上尾以外の施設でもVEEMO Welfareは利用できますか?
A3: 現時点ではイオンモール上尾での運用開始が発表されていますが、VEEMO株式会社は今後、公共施設、医療機関、商業施設、空港など、全国の様々な施設への展開を目指しています。

まとめ

イオンモール上尾に導入される「VEEMO Welfare」は、障害者等用駐車スペースの不適切利用という長年の課題に対し、物理的ブロックとデジタル技術を組み合わせた革新的な解決策を提供します。このシステムは、デジタル障害者手帳「ミライロID」との連携を通じて、本当に必要な方が安心して駐車場を利用できる環境を整備し、よりインクルーシブな社会の実現に貢献するものと考えられます。

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77