介護現場の最前線、ケアマネジャーの98%が経験する「シャドーワーク」の実態

メイン画像

イチロウ株式会社が行った調査によると、ケアマネジャーのほぼ全員にあたる98.4%が、本来業務ではない「シャドーワーク」を経験していることが明らかになりました。このシャドーワークは、月に数回発生することが最も多く、中には「週に数回」や「ほぼ毎日」対応しているケースも存在し、日常的な業務として定着している実態が浮き彫りになっています。

ケアマネのほぼ全員がシャドーワークを経験

シャドーワークの発生頻度

多岐にわたる「シャドーワーク」の内容とは?

シャドーワークの内容は非常に広範にわたります。具体的には、通院の付き添いや役所手続きの代行、緊急搬送時の同乗といった、本来は家族が担うと想定される業務が多く挙げられます。さらに、身元引き取り、公共料金手続き、電球交換などの軽作業、ペットの世話といった、介護保険制度の枠組みでは想定されていない対応まで行われていることが調査で示されました。

対応内容は多岐にわたる
介護転職のミカタ

ケアマネジャーにのしかかる見えない負担と心理的葛藤

このようなシャドーワークに対して、ケアマネジャーの3人に2人(66.7%)が負担を感じていると回答しています。「非常に感じる」と答えた人が28.6%、「やや感じる」が38.1%に上り、現場の多くが業務外対応を見えない負担として抱えている現状が明らかになりました。

シャドーワークに対する負担感

断りづらい現実と「他に頼れる人がいない」という背景

本来業務外の依頼を断ることに対し、74.6%ものケアマネジャーが心理的負担を感じています。「非常に感じる」が25.4%、「やや感じる」が49.2%という結果は、ケアマネジャーが制度上の役割を超えた依頼に対しても、日常的に葛藤を抱えながら対応していることを示唆しています。

シャドーワークが発生する主な理由としては、「介護保険制度では対応できない」(1位)、「家族の支援が得られない」(2位)、「緊急対応が必要」(3位)が挙げられています。また、「ケアマネが対応するのが当然」という認識や、医療・行政からの依頼も影響しており、個人の問題ではなく構造的な課題であることが浮き彫りになりました。

自由回答からは、「生命に関わるかどうか」「緊急性・必要性の高さ」「独居で身寄りがいない」「家族が遠方・非協力」「他に支援者がいない」といった状況が、対応判断に強く影響していることが明らかになっています。「断れば生活が回らない」「自分がやるしかない」という現実が、心理的負担を大きくしていると考えられます。

業務外依頼を断ることに心理的負担

シャドーワークが発生する主な理由

医療機関・行政からの本来業務外依頼

対応かどうかの判断基準

ケアマネジャーのやりがいと介護の未来を支える新たな選択肢

厳しい現状がある一方で、ケアマネジャーは日々の業務の中で大きなやりがいも感じています。利用者の生活が改善した時や、感謝の言葉を受け取った時、関係機関との連携がうまく機能した時などに、やりがいを感じるという声が聞かれました。利用者や家族と長く関わる中で関係性を築き、それぞれの人生や暮らしに深く関われることに価値を感じているケアマネジャーも多くいます。

ケアマネジャー交流会の様子

プレゼンテーションの様子

イチロウ株式会社のケアマネジャー社員は、自身の経験から「目の前に困っている利用者がいる状況で、それらを断るという選択は容易ではない」と語りつつも、「こうした負担とやりがいの両面を踏まえ、ケアマネジャー以外にも支援を担う選択肢の必要性を感じるようになった」とコメントしています。

オーダーメイドの介護保険外サービス「イチロウ」が提供する柔軟な支援

こうした課題に対し、オーダーメイドの介護サービス「イチロウ」のような介護保険外サービスが新たな選択肢として注目されています。「イチロウ」は、公的介護保険では対応しきれない在宅介護ニーズに対し、介護士を手配するプラットフォームです。24時間365日、ニーズに応じた柔軟なサポートを1回2時間からのスポット利用で提供し、最短当日から利用できる体制を整えています。

100年人生サポート認定・介護保険外サービス

「イチロウ」の公式サイトはこちらから確認できます。

介護転職のミカタ

まとめ:ケアマネジャーの負担軽減と質の高い介護支援のために

今回の調査により、ケアマネジャーが業務外対応(シャドーワーク)に広く従事しており、それが心理的負担につながっている実態が明らかになりました。介護保険制度の限界や家族支援の不足、緊急性などがその背景にあり、構造的な課題として捉える必要があります。

一方で、利用者の生活改善や感謝の言葉にやりがいを感じるケアマネジャーも多く、その専門性と献身性は高く評価されるべきです。

今後、ケアマネジャーの負担を軽減し、より質の高い介護支援を提供するためには、介護保険外サービスのような新たな選択肢の活用や、業務の役割分担、支援体制全体の見直しが不可欠となるでしょう。誰もが安心して暮らせる社会の実現に向けて、介護現場の課題解決に向けた議論と取り組みがさらに進むことが期待されます。

≪PR【carecollabo】ご利用者にかかわる記録を集約・共有≫

findgood

介護転職のミカタ

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77