ストーマの概念を変える『Stoma Néo-ART Project』とは?
ストーマ(人工肛門・人工膀胱)を造設している方々、いわゆる「オストメイト」にとって、ストーマ装具は日常生活に欠かせない医療器具です。しかし、その見た目から「隠すもの」という認識が一般的であり、ファッションや日常生活におけるQOL(Quality of Life:生活の質)の向上は、依然として大きな課題でした。
こうした現状に対し、一般社団法人日本福祉医療ファッション協会が立ち上げたのが「Stoma Néo-ART Project」です。このプロジェクトは、ストーマ装具を「隠すもの」から「魅せるアート」へと転換し、オストメイトがより自由に、そして自信を持ってファッションを楽しめる社会の実現を目指しています。
プロジェクトの本格的な始動に先立ち、2026年8月25日には大阪梅田にて記者発表会が開催されます。

パリで世界へ発信!オストメイトモデルによるインクルーシブファッションショー
「Stoma Néo-ART Project」の重要な柱の一つが、2026年10月6日にパリで開催されるファッションショーです。ポーランド科学アカデミー科学センターを舞台に、国内外のオストメイトモデルがランウェイを歩きます。
このファッションショーでは、京友禅や西陣織、漆といった日本の伝統工芸と、近未来的なアートデザインが融合したトータルファッションが披露されます。特に注目すべきは、「デザインされたストーマパウチ」を主役としたコーディネートが世界に向けて発信される点です。これにより、ストーマ装具に対する固定観念を打ち破り、ファッションの一部として楽しむ新たな価値観を提案します。

この革新的な試みは、インクルーシブファッション(障害の有無や年齢、体型などに関わらず、誰もがファッションを楽しめるようにデザインされた服やアクセサリー)の新たな地平を切り拓くことでしょう。
パリファッションショーの詳細は、以下の公式ウェブサイトで確認できます。
東京大学安田講堂で開催される「STOMA Néo-ART Symposium 2026」
パリでのファッションショーに続き、2026年11月3日には東京大学安田講堂で「STOMA Néo-ART Symposium 2026」が開催されます。このシンポジウムでは、パリ公演の報告に加え、トークセッションやパネルディスカッションが行われます。

医療関係者、医療用具メーカー、伝統工芸関係者、研究者、行政関係者など、多様な分野のステークホルダーが一堂に会し、「ストーマの未来を拓く新時代のQOL向上」や「医療×伝統工芸×イノベーション」といったテーマで議論を深めます。このシンポジウムは、ストーマケアの未来を考える上で重要な機会となることでしょう。
シンポジウムの詳細は、以下の公式ウェブサイトで確認できます。
プロジェクトを牽引するキーパーソンたち
この画期的なプロジェクトを推進するのは、経験豊富なキーパーソンたちです。
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矢野 雷太氏: プロジェクトリーダーを務める消化器外科医であり、日本福祉医療ファッション協会の理事でもあります。ストーマ認定士や大腸肛門病専門医としての専門知識に加え、「うんコメンテーター®」として排泄に関する課題を社会に発信しています。
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平林 景氏: トータルデザイナーであり、日本福祉医療ファッション協会の代表理事です。2019年には日本障がい者ファッション協会を設立し、2022年にはパリコレで車椅子モデルのみのファッションショーを実現するなど、インクルーシブファッションの分野で多くの実績を持っています。

平林氏の活動は、以下のリンクから詳細を確認できます。
記者発表会で明かされるプロジェクトの全貌
パリでのファッションショーと東京大学安田講堂でのシンポジウムに先立ち、2026年8月25日(火)に大阪梅田の「NORIBA10 umeda」にて記者発表会が開催されます。

この記者発表会では、プロジェクトの具体的な内容、参加企業、協力団体について詳しく説明される予定です。日本の革新と伝統が織りなすストーマの未来を世界に発信するこの機会に、ぜひ注目してください。
記者発表概要
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日時: 2026年8月25日(火) 14:00~16:00
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場所: NORIBA10 umeda(阪急大阪梅田駅2階中央改札口を出てすぐ)
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住所: 大阪府大阪市北区芝田1丁目1番3号 「阪急阪神MEETS」内
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出席者: 矢野 雷太氏、平林 景氏(日本福祉医療ファッション協会)、他プロジェクト関係者
記者発表参加の申込みについて
メディア関係者の皆様は、以下のフォームから事前にお申し込みください。
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申込締切: 2026年8月12日(水)
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申込方法: お申込みフォーム
「O-MU-TSU WORLD EXPO」から「Stoma Néo-ART Project」へ
「Stoma Néo-ART Project」は、2025年6月に大阪・関西万博EXPOホールで開催された「O-MU-TSU WORLD EXPO 2025」の系譜に連なる第二章として位置づけられています。

「O-MU-TSU WORLD EXPO」では、「隠すもの」とされてきたおむつを「オシャレなおむつ」としてランウェイで披露し、平日開催にもかかわらず1900席が満席となる盛況ぶりでした。この成功は、「隠したいものは、隠すしかないのではない。魅せるかたちが、まだ用意されていなかっただけだ」という確信を関係者に与え、今回のストーマをテーマにしたプロジェクトへと繋がっています。
プロジェクトを支える強力な協力体制
「Stoma Néo-ART Project」は、多くの団体や企業からの助成、後援、協賛、協力によって成り立っています。
パリでのファッションショーは、1970年の日本万国博覧会を記念して設立された公益財団法人 関西・大阪21世紀協会の日本万国博覧会記念基金助成事業の助成を受けています。

また、プロジェクトには、様々な分野の企業や団体が協力しています。





オストメイトのイメージモデルやアドバイザーもプロジェクトに参画し、多角的な視点から支援を行っています。

これらの強力な支援体制が、プロジェクトの成功を後押しすることでしょう。
まとめ:ストーマの未来を切り拓くインクルーシブな取り組み
「Stoma Néo-ART Project」は、オストメイトのQOL向上と社会におけるダイバーシティ&インクルージョンを推進する画期的な取り組みです。ストーマ装具を「隠すもの」から「魅せるアート」へと再定義することで、オストメイトがファッションを通じて自己表現し、より豊かな生活を送るきっかけとなるかもしれません。
パリでのファッションショー、東京大学安田講堂でのシンポジウム、そしてその始まりを告げる大阪での記者発表会は、医療、福祉、ファッション、伝統工芸といった多様な分野が連携し、新たな価値を創造する重要なイベントとなるでしょう。このプロジェクトが、ストーマに対する社会の認識を変え、誰もが自分らしく輝ける未来へと繋がることを期待します。

