岡山南高校でパラスポーツの魅力を体験!生馬知季選手が語る「折れない心」と「自己管理術」

ダイヤ工業は2020年から岡山南高校との産学連携授業を継続的に行っています。今回の特別授業は、変化の激しい現代社会を生きる高校生に対し、世界トップレベルで活躍するアスリートの生の声を通じて、困難を乗り越える力やセルフマネジメントの重要性を学ぶ機会を提供することを目的として開催されました。また、車いす陸上という競技の奥深さやパラスポーツ(障害のあるアスリートが行うスポーツ)の本質的な魅力を生徒たちが体感できるよう、競技用車いすに触れる特別な時間が設けられました。

プロアスリートが実践する「困難を乗り越える3つの軸」と日々のセルフマネジメント

講義の前半では、生馬選手が自身の人生ストーリーを交えながら「困難を乗り越えるうえで大切な3つの軸」について解説しました。プロアスリートとして日々実践している栄養管理や身体のケア、アンチ・ドーピング(運動能力向上薬物の不正使用を防止するための活動)に対する意識など、高校生の日々の生活や部活動にも応用できる具体的なセルフマネジメント術が伝えられました。生徒たちは、トップアスリートの熱い言葉に真剣な眼差しでメモを取りながら耳を傾けていました。

生馬選手の講演風景

生徒が講義を聴く様子

競技用車いす「レーサー」を体験!パラスポーツの迫力と奥深さを実感

講義の後半では、車いす陸上の迫力を体感できるよう、体験用の競技用車いす(レーサー)が用意され、代表して3名の生徒が試乗に挑戦しました。生徒たちは、生馬選手のようにスムーズかつ素早く漕ぐことの難しさを体感し、次々と驚きの声を上げていました。この貴重な体験は、世界で戦うプロアスリートの凄さを肌で感じる有意義な時間となりました。

車椅子に乗った講師と生徒の様子

車椅子トレーニングの様子

生徒たちの声から見る「未来への一歩」:パラスポーツ教育がもたらす影響

授業後、生徒たちからは多くの感想が寄せられました。情報処理科の男子生徒は、「障害を自分の『武器』に変えて世界へ挑む姿、公務員という安定を捨ててまで挑戦を選んだ決断力がすごいと思った。部活が一区切りついて目標を見失っていたが、私も情熱を持てる新しい夢を明確にしたい」と語りました。また、国際経済科の男子生徒や情報処理科の男子生徒からは、「大きな夢をがむしゃらに追うのではなく、1カ月ごとに細かく目標を立てて達成していくことで確実に成長できると学んだ。計画的に努力を重ねて、失敗を恐れずに自分の環境を変える一歩を踏み出したい」という声が聞かれました。さらに、情報処理科の女子生徒や男子生徒からは、「プロの食事管理や、ケガ対策のための『5色のルール』に驚いた。部活動のパフォーマンスを維持するために、教わった栄養バランスや筋膜リリースのセルフケアを今日から意識していきたい」といった具体的な行動変容に繋がる感想が寄せられています。

生馬知季選手プロフィール:和歌山から岡山へ、日本記録を樹立した車いす陸上トップアスリート

生馬選手のポートレート

生馬知季選手は、GROP SINCERITE WORLD-ACに所属する車いす陸上競技(T54クラス:脊髄損傷などにより体幹機能に障害があるが、腕や肩の機能は比較的保たれている選手が対象)のトップアスリートです。1992年4月26日生まれの和歌山県出身で、現在は岡山県岡山市に在住しています。主な種目は100mと400mで、T54クラス100mおよび200mの日本記録保持者です。

高校2年生で車いす陸上を始め、23歳の時に安定した公務員の職を辞し、さらなる高みを目指して和歌山から岡山へ移住しました。名門チーム「WORLD-AC」の松永仁志監督のもとで才能を開花させ、国内屈指のトップスプリンターへと成長を遂げ、車いす陸上短距離界のエースとして活躍しています。

生馬選手の詳細は、チームの公式ホームページで確認できます。
https://www.world-ac.jp/member/t_ikoma/

ダイヤ工業が描く障害福祉と地域貢献の未来:産学連携から多角的な取り組みへ

ダイヤ工業のロゴ

ダイヤ工業は、プロアスリートの支援をはじめ、スポーツ振興や地域課題の解決に向けた様々な活動を展開しています。今回のような学校現場との連携授業のほかにも、地域密着型のスポーツイベントの開催や、多世代が交流できるコミュニティづくりなど、多角的なアプローチで地域社会への貢献を目指しているようです。単一の取り組みにとどまらず、教育機関、行政、そして地域の皆さんと手を取り合いながら、地域に根差した持続可能な取り組みを推進していく方針です。

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Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77