パラスポーツの魅力を伝える!パラサポの団体パンフレットが「日本BtoB広告賞」銀賞受賞で障害理解を促進

公益財団法人日本財団パラスポーツサポートセンター(以下、パラサポ)が制作した団体パンフレット(2025年度版)が、一般社団法人日本BtoB広告協会が主宰する「第47回日本BtoB広告賞」の【企業カタログ<会社案内、営業案内>の部】において、見事銀賞に輝きました。

「日本BtoB広告賞」は、1980年から続く日本で唯一のBtoB広告(企業間取引におけるコミュニケーションツール)の総合コンテストです。この権威ある賞での受賞は、パラサポのパンフレットが企業や団体間でのコミュニケーションにおいて、極めて高い評価を得たことを示しています。

「日本BtoB広告賞」銀賞受賞!パラスポーツの魅力とDEIを伝えるパンフレット

今回銀賞を受賞したパラサポの団体パンフレットは、教育現場、企業研修、自治体連携など、さまざまなステークホルダーに対し、パラサポの活動全体を直感的に伝えることを目的として制作されました。

「i enjoy!」から始まるパラスポーツの世界観

このパンフレットは、以下のような特徴的なデザインと構成が評価されました。

  • 「スピード感と柔軟性」の表現: パラサポの10年の歴史と、社会のニーズに寄り添う「スピード感」と「柔軟性」を伝えるダイナミックなデザインが採用されています。

  • 多角的な連携を視覚化: パラリンピック競技団体、アスリート、企業、行政・自治体、学校・教育機関といった多様なステークホルダーとの強固な連携が一目で伝わる構成となっています。

  • ユニークで親しみやすい仕掛け: 最終ページには、課題に合わせた解決策を提案する「問診票」や「内“福”薬」を模したユニークな仕掛けが導入され、読者の興味を引きます。

「i enjoy」パンフレット

審査員からは、「i enjoy!」と大きく記された文字と口型のトムソン加工(紙などを型抜きする加工技術)が読みたくなる気持ちをくすぐるとの講評がありました。また、インフォグラフィックス(情報を視覚的に分かりやすく表現する手法)を効果的に使用し、イラストや明確な色彩で楽しさを倍増させている点も高く評価されています。

問診票

パラサポが目指す「SOCIAL CHANGE with SPORTS」とは?

パラサポの常務理事である小澤直氏は、今回の受賞について「伝統ある日本BtoB広告賞において銀賞という光栄な賞をいただき、大変嬉しく思います」とコメントしています。

小澤氏は、2015年の設立以来、障がい者やパラスポーツに対するイメージや固定観念、人々の「意識」を変えるために試行錯誤を続けてきたと語ります。このパンフレット制作もその一環であり、パラスポーツ、DEI(Diversity:多様性、Equity:公平性、Inclusion:包摂性)、教育といったテーマが難しく思われがちなことから、よりユニークでウィットに富んだデザインを目指したとのことです。組織の行動指針である「スピード」「柔軟性」「行動力」を感じてもらうため、シンプルさとダイナミックさを追求し、言葉や数字のインパクトが印象に残るよう工夫が凝らされています。この受賞は、制作パートナーの皆様との粘り強い取り組みの成果であり、パンフレットを人と人、人と社会をつなぐツールとして活用し、インクルーシブな社会の実現に向けて挑戦を続ける意欲が示されています。

パラスポーツを通じた社会変革への多様なプログラム

パラサポは「SOCIAL CHANGE with SPORTS」をスローガンに掲げ、一人ひとりの違いを認め、誰もが活躍できるDEI社会の実現を目指し、スポーツを通じて社会を変革する活動を行っています。

2015年5月の活動開始以来、パラリンピック競技団体の持続可能な運営体制構築を支援するため、共同オフィスの開設や助成金、会計・翻訳などの「シェアードサービス」を提供し、基盤強化に取り組んできました。

また、パラアスリートの練習環境向上や普及啓発イベントの実施を目的とした「日本財団パラアリーナ」を2018年6月にオープンし、これまでに延べ8.3万人を超えるパラアスリートが利用しています。

小・中・高・特別支援学校向けの教育プログラムや、企業・団体・自治体・大学等向けの研修プログラム「あすチャレ!」は、2016年度から2025年度末までに国内外で6,470回開催され、子どもから大人まで66万人が参加しています。パラアスリートが講師となり、リアルな体験談を通じて明日へのヒントやチャレンジのきっかけを提供しています。

あすチャレ!告知

車いすバスケ体験

さらに、2024年5月には、運動会にインクルーシブな種目(多様な人々が共に参加できる種目)を導入し、インクルーシブ教育推進の機会を提供する新プログラム「パラサポ!インクルーシブ運動会」をスタートしました。

プログラム一覧

障害福祉に関わるすべての人へ:今後の展望とパンフレットの活用

今回の「日本BtoB広告賞」銀賞受賞は、パラサポの活動が社会に広く認知され、そのメッセージが効果的に伝わっていることの証と言えるでしょう。この受賞を機に、パラサポの団体パンフレットは、より多くの教育現場、企業、自治体で活用され、パラスポーツを通じた障害理解やDEIの推進に貢献することが期待されます。

このパンフレットは、パラスポーツが企業、行政、市民、学校などあらゆる場面で人と社会をつなぐ接着剤として機能することを楽しく展開しており、今後の社会におけるインクルーシブな取り組みの可能性を広げるでしょう。

パラサポの詳しい活動や情報については、以下の公式サイトをご覧ください。

まとめ

パラサポの団体パンフレットが「第47回日本BtoB広告賞」で銀賞を受賞したことは、パラスポーツを通じた障害理解促進とDEI社会実現への道のりにおいて、大きな一歩となるでしょう。このパンフレットは、単なる情報提供ツールに留まらず、見る人に「i enjoy!」の精神と、多様な人々が共に生きる社会の楽しさを伝える強力なメッセージを持っています。ぜひこの機会に、パラスポーツの魅力に触れ、インクルーシブな社会への関心を深めてみてはいかがでしょうか。

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77