「TOKYOパラ活手帳アプリ」運用開始!パラスポーツ活動支援の新時代

東京2020大会を契機に広がりを見せるパラスポーツボランティア活動は、障害福祉分野における重要な柱の一つです。しかし、これまでの活動記録は手書きの冊子管理が主流で、手間や紛失のリスクといった課題がありました。このような背景のもと、東京都はパラスポーツを支える人材の活動を後押しするため、「TOKYOパラ活手帳アプリ」の運用を2026年8月3日より開始しました。

このアプリは、パラスポーツ指導員やボランティアの活動記録をスマートフォンで手軽に記録・蓄積できる画期的なツールです。自身の活動実績を可視化し、活動内容を振り返るだけでなく、パラスポーツ指導員の『活動実績証明』としても利用できるため、障害福祉支援活動に携わる多くの方々にとって大きなメリットが期待されます。

TOKYOパラ活手帳アプリ紹介

「TOKYOパラ活手帳アプリ」とは?パラスポーツ指導員・ボランティアの活動をサポート

「TOKYOパラ活手帳アプリ」は、パラスポーツの指導や支援を行う人々、具体的にはパラスポーツ指導員やパラスポーツを支えるボランティアを主な対象としています。このアプリの最大の特長は、活動実績をデジタルで一元管理できる点にあります。

パラスポーツ指導員とは?『活動実績証明』の重要性

ここでいう『パラスポーツ指導員』とは、公益財団法人日本パラスポーツ協会が公認する初級・中級・上級パラスポーツ指導員を指します。

また、『活動実績証明』は、パラスポーツ指導員資格取得後の活動を記録するための小冊子のことです。中級や上級パラスポーツ指導員養成講習会を受講する際には、それぞれ定められた時間の活動実績(指導経験)の証明提出が必要となります。このアプリは、その証明をデジタルで手軽に行えるようにするものです。

アプリはブラウザで開いてそのまま利用できる仕組みで、専用アプリのダウンロードは不要です。

アプリ利用の5つのメリット!障害福祉ボランティアの負担を軽減

「TOKYOパラ活手帳アプリ」の導入により、パラスポーツ指導員やボランティア、そしてイベント主催者にも多くのメリットがもたらされます。主なメリットは以下の通りです。

1. 二次元コードで簡単記録!冊子の持ち運び不要に

イベント当日、主催者が作成した二次元コードをアプリで読み取るだけで、活動(日にち、時間、内容など)を簡単に記録できます。これにより、これまでの冊子の携帯忘れや紛失の心配が不要になります。

アプリ利用の流れ

2. イベント主催者の事務負担も大幅削減

アプリ利用者が活動を記録するにあたり、イベント主催者が準備するのは二次元コードのみです。二次元コードは、専用サイトから必要事項を入力するだけで簡単に作成できます。これにより、手書きでの活動実績証明が不要になり、イベント当日の受付混雑緩和や記録にかかる時間の短縮につながります。

3. 活動の積み重ねを自動で可視化!目標達成をサポート

アプリに記録された活動の累計時間が自動計算されるため、これまでの活動状況が一目で分かります。また、活動目標時間を設定すると、それに対する進捗状況も確認できるため、モチベーション維持や次の目標設定に役立つでしょう。

4. 活動日誌機能で振り返りやスキルアップに活用

各活動について、自己評価やメモを記録することができます。メモは自由に記載できるため、いつでもその活動を思い出として振り返ることができ、次回の目標などを記録するのにも便利です。

5. 東京ポイントも取得可能!お得に活動を継続

東京ポイント付与対象事業では、当日に案内される東京ポイントの二次元コードをアプリ内カメラで読み取るだけで、ポイントを取得できます。これは、東京都が提供する様々なサービスで利用できるポイント制度であり、活動へのインセンティブにもなり得ます。

※この機能を利用するには、事前に東京都公式アプリのインストールが必要です。また、東京都公式アプリ内の「キャンペーン情報」などに掲載されている対象事業でのみポイントを取得できます。

6. 『活動実績証明』として正式に利用可能に

公益財団法人日本パラスポーツ協会が発行する『活動実績証明』(冊子)に記載した活動も、アプリ内カメラで撮影するだけで簡単に本アプリに記録できます。冊子とアプリの併用も可能です。

さらに、本アプリ内の活動記録は、累計活動時間を含めPDFデータで出力できます。中級・上級パラスポーツ指導員養成講習会を受講する際は、PDF出力したものを提出することでも、活動実績の証明として認められます。

障害福祉分野の未来を拓く「2050東京戦略」との連携

この「TOKYOパラ活手帳アプリ」の運用は、東京都が推進する「2050東京戦略」の一環として位置づけられています。特に、戦略16「スポーツでにぎわう・スポーツを支える」の具体的な取り組みとして、パラスポーツを通じた共生社会の実現と、それを支える人材の育成・支援を目指しています。

2050東京戦略ロゴ

まとめ:障害福祉支援活動をより身近に、より継続的に

「TOKYOパラ活手帳アプリ」は、パラスポーツ指導員やボランティアの活動記録のデジタル化を通じて、障害福祉支援活動の効率化と活性化を図る画期的なサービスです。活動実績の管理負担を軽減し、モチベーションの維持、スキルアップ支援、さらには東京ポイントの付与といった多角的なメリットを提供します。

このアプリの導入は、パラスポーツを支える人々がより活動しやすくなる環境を整え、ひいては障害福祉分野全体の発展に寄与する可能性を秘めているでしょう。パラスポーツ支援に関心のある方は、ぜひ「TOKYOパラ活手帳アプリ」の活用を検討してみてはいかがでしょうか。

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
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