ケアテック・イノベーション・コンテストとは?障害福祉の未来を拓く挑戦
ケア領域の課題解決を目指す「ケアテック」とは
「ケアテック」とは、AIやテクノロジーを活用して、介護や障害者支援、ヤングケアラー支援といったケア領域の課題を解決しようとする取り組みを指します。しのはら財団は、「人々の可能性や幸せ=Well-beingの最大化」をミッションに掲げ、ケアする人も、ケアを受ける人も、より前向きに暮らせる社会を目指しています。
介護や障害、ヤングケアラー、ビジネスケアラーなどの課題は、私たち一人ひとりの暮らしの中に存在します。テクノロジーの力で、これまで解決が難しかった問題にも新たな選択肢を生み出し、社会全体で支え合う仕組みを構築することを目指しています。
総額7,500万円の支援!あなたのアイデアが社会を変えるチャンス
「ケアテック・イノベーション・コンテスト 2026」では、採択予定件数34件に対し、助成金と学習奨励金の上限額ベースで総額約7,500万円が支援されます。この助成金は投資や融資ではなく、公益の増進のための資金として位置づけられており、応募者の知的財産権も原則として応募者に帰属します。
2025年度に実施された第1回コンテストでは、全国から162件の応募があり、「Speech Link — 失語症リハビリを、AIで民主化する」や「Tomori 家族の介護負担を軽減するAIコンパニオン」など、全18件が採択されました。

昨年の受賞作品は以下のリンクから確認できます。
https://ysmf-caretech.jp/2025/#result



本コンテストは、このような取り組みを継続的に生み出す場となることを目指し、2026年度は部門構成が拡充されました。
挑戦の段階に応じた3つの部門:あなたのアイデアに最適なステージ
本コンテストでは、完成度だけで一律に評価するのではなく、応募者の挑戦の現在地に応じた3つの部門が設定されています。
プロトタイプ部門:社会実装を目指す実機・サービスの支援
この部門は、応募者自身が研究・開発・制作した実機、試作品、サービスなどを対象とします。想定利用者や関係者に試用・提示した際の反応、それを踏まえた改善の履歴、社会実装に向けた残課題、助成金による到達目標が審査されます。
シン・アイディア部門:課題解決の構想を育む
実機や試作品はまだないものの、当事者や関係者への聞き取りや観察、調査を通じて課題を確かめ、仮説を更新してきた構想が対象です。現時点で明らかになっていない点を把握し、実装に向けて次に何を検証するのかが具体化されていることが重視されます。
U-18部門:未来のイノベーターを育成
18歳以下を対象に、日常の中で見つけたケアの困りごとを解決するアイデアを募集する部門です。困っている人の立場を考えながら、自分なりの解決策と、実現に向けた最初の一歩を、自分の言葉や絵などで示しているかが審査されます。
書くことに不慣れな方や初めて応募する方に向けて、企画立案を支援するステップ資料「ひらめきボード」が用意されており、学校、フリースクール、児童養護施設等の職員による代理応募も受け付けています。
応募から支援までの流れと重要なポイント
応募期間とスケジュール
応募の受付は2026年8月31日(月)に開始され、2026年11月24日(火)午前9時が締切です。最終審査会、プレゼンテーション会および表彰式は、2027年2月6日(土)にWITH HARAJUKU HALL(東京都渋谷区神宮前)で開催されます。
| 日程 | 内容 |
|---|---|
| 2026年8月3日(月) | 特設サイト公開・募集要項掲載 |
| 2026年8月31日(月) | 応募受付開始/オンライン説明会 申込受付開始 |
| 2026年9月~11月 | オンライン説明会(全8回を予定) |
| 2026年11月24日(火)午前9時 | 応募締切 |
| 2026年12月4日(金) | 一次審査結果通知 |
| 2027年1月15日(金) | 二次審査・最終審査結果通知 |
| 2027年2月6日(土) | 最終審査会・プレゼンテーション会・表彰式・懇親会(WITH HARAJUKU HALL) |
| 2027年3月中旬~2028年3月31日 | 助成期間(最長2028年9月30日まで延長可) |
応募資格と対象テーマの具体例
応募資格の主な条件は以下の通りです。
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日本国内に在住していること(プロトタイプ部門、シン・アイディア部門は国内銀行口座の保有も必要)
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応募内容が応募者自身によるオリジナルであり、知的財産権の侵害に当たらないこと
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他のコンテストで受賞済み、または商用化済みの案件ではないこと
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個人、チーム、団体、法人につき1件のみであること
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同一プロジェクトを複数部門へ重複応募しないこと
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財団が定める報告書の提出や各種イベントへの参加等に協力いただけること
なお、プロトタイプ部門およびシン・アイディア部門では、営利を目的とする企業は原則として対象外ですが、設立から3年以内であることなどの条件を満たせば応募可能です。U-18部門では、保護者同意書または代理応募申請書の提出が必須となります。
本コンテストが対象とする「ケア」は、介護に限りません。障害者支援、教育、心のケア(メンタルヘルス)など、幅広い領域を対象としています。具体的なテーマ例は以下の通りです。
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ヤングケアラー支援:学業と介護の両立支援アプリ、相談コミュニティ等
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居宅介護の負担軽減:見守りセンサー、遠隔ケアシステム、介護記録のデジタル化等
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障害者の自立支援:コミュニケーション支援デバイス、リハビリ用ゲーム、特別支援教育アプリ等
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高齢者の認知症ケア:ひとり歩き検知IoTデバイス、対話型ロボット、情報共有アプリ等
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介護者のメンタルケア:介護者同士のオンラインコミュニティ、ケア従事者の休息支援等
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学習支援・教育:多言語対応の学習支援アプリ、発達特性に合わせた教材設計等
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日常生活における心のケア:AIチャットによる24時間相談、ストレス可視化ツール等
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生活支援ケア:買い物・外出支援のマッチングアプリ、災害時の要配慮者サポート等
社会的意義があり、テクノロジーによる解決が期待できるものであれば、テーマは自由です。
応募者の知的財産を尊重する財団の姿勢
本コンテストで応募者が開発・創出した特許権、著作権、意匠権、商標権等の知的財産権は、原則として応募者に帰属します。しのはら財団は、助成により生じた知的財産について、使用権や優先実施権等のいかなる権利も取得しません。応募者が自らの成果を、自らの判断で社会実装へ進められることを重視しています。
採択後も続く伴走支援と交流の機会
プロトタイプ部門とシン・アイディア部門の助成期間は、2027年3月中旬から2028年3月31日まで(最長2028年9月30日まで延長可)です。この間、財団はフォローアップと中間発表会を通じて取り組みの進捗を伴走します。また、2027年2月6日の表彰式では全部門合同の懇親会が開催され、部門や立場を越えた交流の機会が設けられます。
オンライン説明会で疑問を解消し、応募へ繋げよう
募集期間中、応募を検討している方に向けてオンライン説明会が開催されます。募集要項の解説、3部門の選び方、審査で重視する点について説明があり、質疑応答の時間も設けられます。U-18部門については、学校・フリースクール・児童養護施設等の職員の方を対象とした回も予定されています。
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開催時期:2026年9月~11月(全8回を予定)
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形式:オンライン/参加無料/事前申込制
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申込方法:コンテスト公式Webサイトの「オンライン説明会に申し込む」から(8月31日 受付開始)
【コンテスト公式Webサイト】
https://ysmf-caretech.jp/
【各部門募集要項】
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プロトタイプ部門: https://ysmf-caretech.jp/file/guideline-prototype.pdf
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シン・アイディア部門: https://ysmf-caretech.jp/file/guideline-idea.pdf
まとめ:社会課題解決への一歩を踏み出そう
「ケアテック・イノベーション・コンテスト 2026」は、単に採択案件を選ぶだけの場ではありません。それぞれの立場からケアの課題に向き合う人々が出会い、次の実践へ進むための基盤となることを目指しています。
しのはら財団専務理事・審査委員長の古市克典氏は、「採択・非採択にかかわらず、参加してくださった方々には『しのはら仲間』として、今後も共に社会課題に取り組んでいただきたい」と述べており、ケア領域に取り組む人々との連携に大きな期待を寄せています。
障害福祉に関心のある方や、社会課題をテクノロジーで解決したいと考えている方は、この機会にぜひ応募を検討してみてはいかがでしょうか。あなたのアイデアが、多くの人々の「Well-being」の最大化に貢献するかもしれません。



