外国ルーツの子どもを支える『ことばのヤングケアラー』問題に迫る新刊書、2026年5月下旬全国発売へ
外国にルーツを持ち、家族の通訳を担う子どもたちの現状に光を当てる書籍『ことばのヤングケアラー』が、2026年5月下旬に全国で発売されます。NPO法人ともくらの代表理事であるアジズ・アフメッド氏が、自身の経験と支援活動を通して、この社会課題の解決に向けた提言を行う一冊です。

「ことばのヤングケアラー」とは?外国にルーツを持つ子どもたちの現実
「ことばのヤングケアラー」とは、外国にルーツを持つ子どもたちのうち、日本語を十分に理解できない家族に代わり、幼い頃から通訳や翻訳、行政手続きなどを担っている子どもたちを指します。学校からの配布物、病院での説明、保険や契約、役所での手続きなど、生活のさまざまな場面で「日本語ができるから」という理由で、子どもたちが社会との橋渡し役を担っているのです。
しかし、その役割は単なる通訳にとどまりません。家族の運命を左右するような重要な場面で、意味を取り違えることのできない「責任」を背負うことがあります。その一言が、家族に安心をもたらすこともあれば、絶望に変えてしまうこともあるという重圧の中で、子どもたちは日々を過ごしているのです。
この実態はまだ十分に社会に認識されておらず、支援制度も限定的です。本書は、こうした子どもたちが直面する現実を、当事者の視点から深く掘り下げ、社会全体で支えるべき課題として提示しています。
当事者の声から学ぶ『ことばのヤングケアラー』書籍の魅力と支援のあり方
本書の著者であるアジズ・アフメッド氏は、1999年にパキスタンで生まれ、9歳で来日しました。日本語がわからない中で生活を始め、自身も「ことばのヤングケアラー」として家族を支えてきた経験を持っています。その経験が、本書の根底にあるリアルな描写と深い洞察に繋がっています。
著者の実体験とNPO法人ともくらの支援活動
アジズ氏の幼少期の経験は、本書の「Part1 ことばのヤングケアラー」で詳細に語られています。日本での学校生活初日、校長室での緊張感、そして体育館での「英語の自己紹介」を求められた時の心境など、異文化の中で子どもが背負う責任の重さが鮮明に描かれています。

アジズ氏は現在、群馬県を拠点にNPO法人ともくらを立ち上げ、外国にルーツを持つ子どもたちへの学習支援、多言語情報支援、居場所づくりなどを行っています。本書は、こうした支援活動の経験も踏まえ、教育・福祉・人権の視点から社会課題を解説し、学校現場で起きている実例を紹介。「支援される側」ではなく、「共に暮らす社会」の実現を提案しています。
多様な視点から語られる座談会と専門家による解説
本書の「Part3 外国にルーツをもつ『いまは大人』の座談会」では、幼少期に「通訳」や「家族の支え」を担ってきた4名の当事者と、ヤングケアラー支援に取り組む仲田海人氏を交えた座談会が収録されています。彼らが抱えてきた「ことば」の壁や責任、学校生活での葛藤、そして大人になった今だから語れる経験を通して、「ことばのヤングケアラー」のリアルな声が届けられます。
また、「Part4 ヤングケアラーという視点でみる『ことばのヤングケアラー』」では、作業療法士であり、自身も“きょうだいヤングケアラー”としての経験を持つ仲田海人氏が執筆を担当。多角的な視点から「ことばのヤングケアラー」問題が深掘りされています。
障害福祉、教育、多文化共生に関わる全ての方へ:本書が示す未来への道筋
『ことばのヤングケアラー』は、以下のような方々に特に役立つ内容となっています。
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小・中・高校の教員
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自治体・行政関係者
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多文化共生に関わる方
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福祉・教育関係者
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ヤングケアラー支援に関心のある方
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外国ルーツの子どもの支援に関心のある方
本書は、障害福祉の視点からも、子どもたちが抱える見えにくい困難や、社会全体で支えるべき課題を理解するための重要な一冊となるでしょう。多様な背景を持つ子どもたちが安心して学び、成長できる社会の実現に向けたヒントが満載です。
書籍情報と購入案内:『ことばのヤングケアラー』を手にするには
書籍の詳細は以下の通りです。
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書籍名:『ことばのヤングケアラー』〜 外国にルーツをもち、通訳を担うこどもの現実からみる教育のあり方 〜
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ジャンル:社会・福祉
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判型:A5判/212ページ
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発行:2026年6月
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定価:2,530円(税込)
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ISBN:978-4-86342-415-9
- amazon:https://amzn.to/4uvUyXP
※予約商品の発送は5月中旬より順次発送予定
※書店発売は5月下旬予定

購入は以下のリンクから可能です。
NPO法人ともくら:外国ルーツの子どもたちと共に歩む支援の軌跡
NPO法人ともくらは、外国にルーツを持つ子どもや保護者が安心して暮らせる日本社会を目指し、2023年8月29日に法人として成立しました。教育制度・行政制度・日本文化に関する多言語情報提供、多文化共生の啓発、学校教育現場における言語サポートなどを目的として活動しています。
これまでの活動には、教員研修会の実施、多言語による「小学校の持ち物」動画の制作、高校進学ガイドブックの制作、ともくら塾の開催、ともくら食堂の実施、kodomoえほんの開催など、多岐にわたります。2026年には「ともくら®︎」が特許庁で正式に商標登録されるなど、その活動は着実に広がりを見せています。
NPO法人ともくらの詳細については、以下のウェブサイトをご確認ください。
まとめ
『ことばのヤングケアラー』は、外国にルーツを持つ子どもたちが直面する「ことばの壁」と、その背景にある見えにくい責任、そして社会が果たすべき支援のあり方について、深く考えるきっかけとなる書籍です。当事者のリアルな声と、支援活動の知見が詰まったこの一冊が、多文化共生社会の実現に向けた新たな対話と行動を生み出すことを期待します。障害福祉に関心のある方々にとっても、多様な子どもたちのニーズを理解し、より包括的な支援を考える上で、本書は貴重な示唆を与えてくれるでしょう。

