分身ロボットカフェDAWN横浜店が2027年夏に開業!移動困難者の社会参加を促進

株式会社オリィ研究所は、難病や障害、介護、子育てなど、さまざまな理由で外出が困難な方々が分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」を遠隔操作して接客を行う「分身ロボットカフェDAWN」の新たな常設店舗を、2027年夏に神奈川県横浜市中区の関内馬車道エリアに開業することを発表しました。これは、東京・日本橋に続く2拠点目の常設店となり、初のファミリー向け店舗として注目を集めています。

オリィ研究所は「人類の孤独の解消」を理念に掲げ、分身ロボット「OriHime」の開発・提供を通じて、移動困難者の社会参加の選択肢を広げる活動を行っています。横浜店は、年間を通じて多くのファミリー層や国内外の観光客が訪れる横浜で、より多くの人々に「移動が難しくても働き、社会に参加できる」という新しい選択肢を届けることを目指しています。

分身ロボットカフェDAWN YOKOHAMAのイメージパース

分身ロボットカフェDAWN横浜店の魅力:ファミリー層とDGs×STEAM教育に特化

開業予定の「分身ロボットカフェDAWN YOKOHAMA(仮称)」は、ファミリー層をターゲットにした特徴的なコンテンツを提供します。

ファミリーで楽しめるカフェ空間

横浜店の開設予定地である関内馬車道エリアは、県内外から多くのファミリーが訪れるレジャーエリアです。周辺にはショッピングモール、美術館、企業ミュージアムなどが多数あり、教育に熱心で知的好奇心の高いファミリー層が何度も訪れたくなるようなコンテンツが企画されています。

DGs×STEAM教育型ワークショップで次世代を育成

創業者である吉藤オリィ氏の「若い作り手を増やしたい」という思いに基づき、ものづくりの楽しさの原点に触れるワークショップが提供されます。社会課題にテクノロジーで立ち向かうオリィ研究所ならではの視点から、「社会課題解決型STEAM教育」を目指したコンテンツが開発中であり、「OriHimeパイロット」との対話を通じて気づきを得られるプログラムが定期的に開催される予定です。

  • DGs(ディー・ジーズ):プレスリリースでは「DGs」と表記されていますが、文脈から持続可能な開発目標(SDGs)や、それに準ずる社会課題解決の目標を指すと考えられます。

  • STEAM教育(スティームきょういく):Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(芸術)、Mathematics(数学)の頭文字を取った教育アプローチで、分野横断的に学び、問題解決能力や創造性を育むことを目指します。

地域活性化への貢献

周辺自治体や地元企業とのコラボレーションを通じて、横浜ベイエリアの観光など、地域活性化に貢献できるプログラムも開発されています。

分身ロボットカフェDAWN YOKOHAMAの店舗外観イメージ

2026年夏開催!プレイベント「OriHime MIRAIパーク in 横浜」で分身ロボットを体験

横浜店の開業に先立ち、地元住民や横浜への来訪者が分身ロボット「OriHime」を通じたコミュニケーションを体感できるプレイベント「OriHime MIRAIパーク in 横浜」が開催されます。

OriHime MIRAIパーク in 横浜のイベント告知

イベント概要

  • タイトル:OriHime MIRAIパーク in 横浜

  • 実施日:2026年8月25日(火)〜31日(月)

  • 会場:MARK IS みなとみらい 1F「みんなのアトリエ」

  • イベント内容:OriHimeギャラリー、ワークショップラボ、OriHime操作体験

  • 参加費/事前申し込み:いずれも不要

イベントの詳細については、後日改めて発表されるとのことです。この機会に、分身ロボットの可能性を体験してみてはいかがでしょうか。

OriHime MIRAIパーク in 横浜の協賛企業ロゴ

分身ロボットカフェプロジェクトの軌跡:東京・日本橋から広がる社会参加の輪

「分身ロボットカフェDAWN」プロジェクトは、2021年に東京・日本橋で常設実験店としてスタートしました。開業から5年で年間6万人ものゲストが訪れ、100人を超える移動困難な方々が遠隔で働く場へと成長しています。この成功は国内外で大きな反響を呼び、2025年にはデンマークで初の海外実験カフェも開催されています。

多様な背景を持つ「OriHimeパイロット」たち

「OriHimeパイロット」とは、重度肢体障害者や難病患者など、さまざまな理由で外出が難しい方々が、分身ロボット「OriHime」を遠隔操作して接客業務を行う人たちのことです。東京・日本橋店では、ALSなどの難病や重度の肢体障害を持つ方々だけでなく、精神疾患、がんサバイバー、家族の看護といった多様な背景を持つ約100名のメンバーが在籍し、自宅にいながら社会とつながり、働くことができる新しい働き方を実現しています。

広がるOriHimeの導入と次世代育成の取り組み

より本質的な障害者雇用を求める企業や、重度障害者の雇用に課題を抱える地方自治体からの問い合わせは年々増加しており、分身ロボットカフェでの就労を通じて自信を取り戻し、外部団体へと「卒業」していくOriHimeパイロットの事例も多く生まれています。実際に、日本橋本店のオープンから5年の間に、企業・自治体・教育機関へのOriHime導入は800件を超え、「分身ロボットを活用した遠隔社会参画」という新たな道が着実に根付いていることがうかがえます。

また、次世代育成にも力が注がれており、特別支援学校向けの遠隔就労体験プログラム「OriHimeインターンシップ」や、肢体不自由でも参加できる「リモートスポーツ大会」などが協賛企業の協力のもと実施されています。これは、子どもたちやその関係者に向けて「その場に体が運べなくても誰かと出会い、社会の中で役割を得られる方法」を提示するものです。

分身ロボットカフェDAWN公式サイト

分身ロボットカフェプロジェクトの協賛企業ロゴ

オリィ研究所の未来への挑戦:孤独の解消と次世代育成

株式会社オリィ研究所は「人類の孤独を解消する」ことを理念とし、障害・病気・介護・子育てなど、外出困難な方々の選択肢を豊かにするサービスを研究開発・提供しています。代表の吉藤オリィ氏は、「”障害”という概念が残っていることはテクノロジーの敗北である」と語り、テクノロジーと当事者の共創が社会課題解決の鍵であると考えています。

主な展開サービス

  • OriHime(オリヒメ):遠隔操作でありながら「その場にいる存在感」を共有できる分身ロボット。

  • OriHime-D(オリヒメディー):テレワークでの肉体的社会参加を可能にする分身ロボット。

  • OriHime eye+Switch(オリヒメアイプラススイッチ):重度障害があっても目や指先などのわずかな動きだけでコミュニケーションを可能にする意志伝達装置。

  • 分身ロボットカフェ DAWN ver.β:外出困難者が「パイロット」として分身ロボットを遠隔操作し、接客を行うカフェ。

横浜店は、カフェ事業の安定と「私も働きたい」という多くの声に応える形で計画され、特に「移動困難な事情を抱える当事者とともに考え、ともに手を動かし、ともに社会課題の解決に挑戦する次世代を育てること」をテーマとしています。AIに代表される技術革新が進む時代において、若いエンジニアたちが「誰のために技術を使うべきか」という問いに向き合う場となることが期待されています。

横濱ビルディングの外観

誰もが病気や加齢によって移動困難になる可能性を秘めている社会において、分身ロボットカフェDAWN横浜店は、自分の意思で人に関わり続け、孤独にならずに生きていける「寝たきりの先」を目指す、新たな挑戦の場となるでしょう。

株式会社オリィ研究所 公式サイト

横濱ビルディング周辺の様子

横濱ビルディングへのアクセス

  • みなとみらい線「馬車道駅」 徒歩4分

  • 横浜市営地下鉄ブルーライン「関内駅」 徒歩8分

  • JR各線「関内駅」 徒歩11分

横浜周辺の地図

まとめ

「分身ロボットカフェDAWN」横浜店の開業は、移動困難な方々の社会参加を促進するだけでなく、次世代のエンジニアや社会課題解決を目指す若者たちにとって、実践的な学びの場となる可能性を秘めています。2026年夏のプレイベントから、この革新的な取り組みに触れ、未来の福祉のあり方をぜひ体験してみてください。横浜から発信される新しい働き方と教育の形が、社会全体にポジティブな影響を与えることが期待されます。

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
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