岡山大学が「精神・発達障害者しごとサポーター養成講座」を開催

岡山大学は、2026年9月7日に津島キャンパスの創立五十周年記念館で「精神・発達障害者しごとサポーター養成講座」を開催しました。この講座は、精神障がいや発達障がいに対する正しい知識と理解を深めることを目的に実施され、学内の教職員13人が参加しました。

「精神・発達障害者しごとサポーター」とは、労働局やハローワークが主体となり、一般の職員を対象に精神障がいや発達障がいについて正しく理解し、職場における支援者を養成するためのものです。

ハローワークの障害種別職業紹介状況に関するプレゼンテーションの様子

講座内容と参加者の声:具体的な学びと今後の展望

講座には、ハローワーク岡山の専門援助部門精神・発達障害者雇用サポーターである矢野里香氏と宇野京子氏が講師として招かれました。精神障がい(精神疾患)や発達障がいの多様な種類とその特性、そして障がいのある同僚との適切な接し方について、実践的な内容が提供されました。

また、講座の中ではグループディスカッションの時間も設けられ、参加者は事例をもとに活発な意見交換を行いました。参加者からは「個々の特性を理解して対応すること」や「周囲の環境づくりの大切さ」について学びが深まったという声が寄せられています。

講座終了後のアンケートでは、「具体的な対応事例を知りたい」「実際に障がいのある職員と共に働いている職員の話を聞きたい」といった意見が寄せられました。これらの意見は、今後の研修企画に活かされ、より多くの人が関心を持って参加できる研修の実施に努められるとのことです。

岡山大学が推進するダイバーシティ&インクルージョンの取り組み

岡山大学は、「岡山大学ダイバーシティ&インクルージョンポリシー」に基づき、ダイバーシティ推進本部において全学の障がい者雇用やグッドジョブセンター職員の雇用を推進しています。大学では、学内のさまざまな部署で障がいのある職員がその特性や能力、適性に応じて活躍できる環境づくりを進めるとともに、多様な個性や能力を尊重し、誰もが共に成長し活躍できる職場づくりに取り組んでいます。今後も、開かれた地域中核・特色ある研究大学としての岡山大学の取り組みに期待が寄せられます。

関連情報:

専門用語解説:「精神・発達障害者しごとサポーター」とは?

「精神・発達障害者しごとサポーター」とは、職場において精神障がいや発達障がいのある方々を理解し、支援するための知識を持った「応援者」を指します。労働局やハローワークが中心となり、一般の企業や団体の職員を対象に養成講座を実施することで、障がいのある方が安心して働ける職場環境の構築を目指しています。サポーターは、障がいの特性を理解し、適切なコミュニケーションや配慮を通じて、当事者が能力を発揮できるようサポートする役割を担います。

障害福祉に関するQ&A

Q1: 精神障がいや発達障がいのある方と一緒に働く際に大切なことは何ですか?

A1: 個々の特性を理解し、その人に合わせたコミュニケーション方法や配慮をすることが非常に大切です。一方的に決めつけるのではなく、本人との対話を通じて必要なサポートを見つける姿勢が求められます。また、周囲の環境を整えることも、安心して働ける職場環境づくりに繋がります。

Q2: 企業や組織がダイバーシティ&インクルージョンを推進するメリットは何ですか?

A2: 多様な人材を受け入れることで、組織はさまざまな視点やアイデアを得ることができ、イノベーションの創出に繋がる可能性があります。また、企業イメージの向上や優秀な人材の確保、従業員満足度の向上といったメリットも期待できます。これにより、組織全体の競争力強化にも貢献するでしょう。

Q3: 障害のある方の雇用について、さらに詳しく知るにはどうすれば良いですか?

A3: 地域のハローワークや障害者就業・生活支援センター、あるいは各自治体の障害福祉担当窓口などで、専門的な情報提供や相談支援を受けることができます。障害者雇用に関する助成金制度や、企業向けの研修なども案内されていますので、積極的に活用することがおすすめです。

まとめ:多様性が拓く未来の職場

岡山大学が開催した「精神・発達障害者しごとサポーター養成講座」は、教職員が精神障がいや発達障がいについて深く理解し、多様な人材が活躍できる職場環境を築くための重要な一歩となりました。個々の特性を尊重し、誰もが能力を発揮できる社会の実現は、持続可能な社会を構築する上で不可欠です。

岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援し、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています。このような取り組みを通じて、地域と地球の未来を共創し、世界の革新の中核となる研究大学として、今後もダイバーシティ&インクルージョンの推進に貢献していくことが期待されます。

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77