法定雇用率引き上げの時代に、質の高い障害者雇用を目指す

近年、民間企業の法定雇用率は段階的に引き上げられており、令和6年4月には2.5%、令和8年7月には2.7%への引き上げが予定されています。これに伴い、対象となる事業主の範囲も拡大され、障害者雇用の量的拡大が進んでいます。

しかし、現状では雇用率達成のための形式的な雇用にとどまり、障害のある方々が自身の能力を十分に発揮できていないケースも少なくありません。このような状況に対し、株式会社フラップビジョンは、働くことを通じて多くの「笑顔」と「幸せ」の実現を目指し、障害者雇用の質向上に挑んでいます。

法定雇用率の推移と対象事業主の範囲を示す表

当事者参画型企業が提供する包括的サポート

株式会社フラップビジョンは、障害者雇用の本質は「一人ひとりの可能性と幸せの形の実現」にあると考えています。同社には、精神障害者手帳2級を持つ広報・事業推進サポート担当の杢屋氏が当事者として参画し、クリエイティブスキルを活かした広報活動や事業推進を担っています。また、特例子会社での豊富な経験を持つ講義・サポート担当者も加わり、就職支援、保護者コミュニティ運営、企業サポートなど、多岐にわたる支援を提供しています。

提供されるサービスは、以下のような特長を持っています。

  • 三者視点からの総合的アプローチ: 当事者、ご家族、企業という三者の立場から障害者雇用を捉え、それぞれに最適なサポートを展開します。
  • 当事者参画による実践的サポート: 実際に障害を持つメンバーが企業に参画することで、当事者目線を取り入れたリアルなサポートを実現。障害特性を活かした働き方の提案や職場環境整備のサポートを行います。
  • 質の高い雇用環境構築支援: 単なる雇用率達成にとどまらず、障害のある方が自身の可能性を発揮し、長期的に就労定着できる職場づくりを支援します。

誰もが笑顔で活躍できる社会を目指し、クラウドファンディングを開始

株式会社フラップビジョンは、このような質の高い障害者雇用を実現するため、2026年1月26日よりクラウドファンディングを開始しました。

プロジェクト概要

  • プロジェクト名: 法定雇用率のためじゃない、誰もが笑顔になり活躍できる障害者雇用を実現する
  • 実施期間: 2026年1月26日(月) ~ 2026年3月31日(火)
  • 掲載先: For Good様
  • 目標金額: 1,000,000円
  • リターン例: SNSやHPへのお名前・法人名記載プラン、オンラインまたはオフライン交流会プランなど

集まった資金は、障害者雇用に関するセミナーやコミュニティの運営、定着サポートの構築、当事者と企業をつなぐコミュニティの構築などに活用される予定です。代表の淺香氏は、このクラウドファンディングを通じて「単なる支援にとどまらず、共に社会課題を解決するパートナーとしての関係構築を目指しています」と語っています。

障害者雇用の課題と今後の展望

現在の障害者雇用は、量的拡大が進む一方で、職場の理解不足やミスマッチによる高い離職率が課題となっています。厚生労働省の調査でも、障害者の離職率は一般雇用に比べて高いことが示されており、職場定着が重要なテーマです。

株式会社フラップビジョンは、障害者雇用に関わる多くの人々に対し、働くことの意義や雇用のあり方について発信し、具体的なサポートを行うことで、障害者雇用の底上げを目指しています。同社は、雇用の質を向上させることが、「理想の共生社会」と「働くことを通じた個々の幸せの実現」への道であると考えています。

障害者雇用の質の向上と共生社会の実現を目指すイメージイラスト

会社概要

FLAP VISIONのロゴ

  • 会社名: 株式会社フラップビジョン
  • 所在地: 神奈川県横浜市西区北幸2-10-48むつみビル3階
  • 代表者: 淺香樹希統
  • 事業内容: 障害者雇用に関するサービス提供、当事者・家族向け就労サポート、企業向け定着サポート
  • 特徴: 当事者も企業に参画する障害者雇用サポート企業

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77