犬山発「米粉バウムクーヘン」が繋ぐ農福連携の新たな形
ココトモファームが実践する「農福商工連携事業」は、1次の農業、2次の製造、3次の商業を一つに繋ぐ6次産業に福祉を組み合わせた独自のモデルです。
具体的には、地元の田んぼで米を栽培することから始まり、その米を米粉にしてバウムクーヘンを製造、そして店舗で販売するまでの一連の流れを地域内で完結させています。この地方発の取り組みは、地域経済の活性化だけでなく、多様な人々が働く機会を創出する地方創生のモデルとしても注目されています。

農福連携とは?
「農福連携」とは、農業分野と福祉分野が連携し、障がいのある人たちの就労機会を創出するとともに、農業の担い手不足解消にも貢献する取り組みです。農業の現場で障がいのある人々が活躍することで、社会参加を促進し、地域全体の活性化に繋がります。

著書『〝ぼくら〟にしか作れないバウムクーヘン』が描く「居場所」の物語
本書の背景には、著者である齋藤氏自身の経験があります。自身の特性による生きづらさを感じ、「自分の居場所がどこにもない」と感じた少年時代を経て、やがて「誰ひとり取り残さない居場所」をつくる側へと回るまでの物語が描かれています。
ココトモファームでは、手話で接客を行う「サイニングストア(手話店舗)」も運営しています。これにより、音のない世界の豊かさを伝える接客の形を実践し、多様な顧客体験を提供しています。

また、総理大臣官邸の大ホールに立った5人の姿を通じて、田んぼ、工房、店舗の仲間たちと共に築き上げてきたチームづくりの歩みも紹介されています。障がいのある人もない人も、それぞれの得意を持ち寄り、協力し合って働く現場の様子が詳細に描かれ、「ぼく」の夢が「ぼくら」の現実になった過程を追体験できるでしょう。

高い評価を受けるココトモファームの取り組み
ココトモファームの事業は、その革新性と社会貢献性が高く評価されています。
ノウフク・アワード2025 グランプリ受賞
「ノウフク・アワード」は、農福連携の優れた取り組みを表彰する制度です。ココトモファームの受賞は、その活動が全国的な模範となり得ることを示しています。
ディスカバー農林漁村(むら)の宝 第9回 選定
「ディスカバー農林漁村(むら)の宝」は、農山漁村の活性化に貢献する優れた取り組みを選定するものです。地域資源を活かし、新たな価値を生み出すココトモファームの活動が、国からも認められています。

著者・齋藤秀一氏のプロフィールと事業展開
齋藤秀一氏は、2001年にIT企業「株式会社ネットアーツ」を創業しました。その後、2015年に放課後等デイサービスを立ち上げ福祉事業に参入。その現場経験を活かし、翌2016年には福祉施設運営システム「HUG」をリリースし、全国展開を実現しています。
2019年には愛知県犬山市に農業法人「株式会社ココトモファーム」を設立。自社栽培米を使った米粉バウムクーヘンの製造・販売による「6次産業化」モデルを確立しました。多様な人々が働ける居場所づくりを進めるこの取り組みは、新たな共生社会の実践モデルとして注目を集めています。
書籍情報とお求め方法
書誌情報
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書名: 『〝ぼくら〟にしか作れないバウムクーヘン』
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著者: 齋藤秀一(株式会社ココトモファーム 代表取締役/株式会社ネットアーツ 代表取締役)
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発行: 幻冬舎メディアコンサルティング
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発売: 幻冬舎
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発売日: 2026年6月19日
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仕様: 単行本(18.9×13×1cm・181g)/250ページ
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ISBN: 978-4-344-94125-0
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定価: 1,760円(税込)

