社会課題解決を加速する「SoilxPolicy Fund」第三弾が始動

公益財団法人Soilと株式会社PoliPoliは、社会課題の根本解決を目指す共同企画「SoilxPolicy Fund」の第三弾において、8団体の委託先を決定しました。環境、福祉、国際協力など多岐にわたる専門分野から選ばれたこれらの団体は、政策提言活動を通じて社会変革を推進します。

Soil Policy Fund 第三弾

「SoilxPolicy Fund」は、各領域の社会課題解決に専門性を持つ団体を募集し、採択された団体に対して公益財団法人Soilが政策提言のための業務委託を行います。さらに、PoliPoliが政策提言活動を伴走支援することで、その実現を強力に後押しする仕組みです。

Soil X Policy Fundの仕組み

今回は71団体からの応募があり、中立性を保つために有識者による書類審査、インタビュー、プレゼン審査を経て、厳正に8団体が選ばれました。2026年4月から2027年3月までの委託期間中、各団体は提案に基づき調査・検証、資料作成などの業務を遂行し、その成果は委託期間終了後にSoilのホームページなどで公表される予定です。

ろう・難聴者の社会参加を支援する認定NPO法人Silent Voiceの取り組み

今回の採択団体の中でも、特に障害福祉に関心のある方々にとって注目すべきは、認定NPO法人Silent Voiceの活動です。

Silent Voice ロゴ

Silent Voiceは「ろう難聴者と聴者のコミュニケーションの壁を取り除き、共に生きる社会の実現」をミッションに掲げ、教育と就労の環境アップデートに取り組んでいます。彼らが展開する事業は多岐にわたり、ろう難聴児の居場所となる放課後等デイサービス「デフアカデミー」や、全国対象のオンライン教育「サークルオー」を運営しています。さらに、聴覚障害者と聴者が共に働きやすい職場を作るための企業向けコンサルティング「デフビズ」も展開し、社会全体でのインクルージョンを推進しています。

今回の「SoilxPolicy Fund」を通じて、Silent Voiceはろう・難聴者の社会参加をさらに促進するための政策提言活動を強化します。彼らの専門性と実践に基づいた提言は、聴覚障害のある方々がより安心して学び、働き、社会とつながるための制度設計に大きく貢献することが期待されます。誰もが可能性を発揮できる社会の実現に向けた、Silent Voiceの今後の活動に注目が集まります。

その他の採択団体と多様な社会課題へのアプローチ

「SoilxPolicy Fund」第三弾では、Silent Voiceの他にも、様々な社会課題に取り組む団体が採択されています。

  • 特定非営利活動法人アクセプト・インターナショナル
    テロ・紛争地域における若者の社会復帰支援を通じ、青年・平和・安全保障(YPS)アジェンダの推進と国内政策への新たな視座構築を提言しています。

  • 一般社団法人OPHIS
    救急搬送体制の逼迫に対し、官民連携による持続可能な救急搬送システムの構築を目指し、地域でのモデル実装や政策提言に取り組んでいます。

  • 株式会社ピリカ
    科学技術を用いて環境問題、特にプラスチックごみの自然界流出問題に注力。ごみ拾いSNS「ピリカ」やごみ分布調査サービス「タカノメ」を展開しています。

  • 特定非営利活動法人 放課後NPOアフタースクール
    「日本中の放課後を、ゴールデンタイムに。」をミッションに、安全で豊かな放課後を全国で実現するため、小学生の放課後の居場所と体験の充実に取り組んでいます。

  • 特定非営利活動法人Mobility for Humanity
    途上国の難民人材を日本の過疎地域で受け入れ、就労を通じた自立と共生を促す仕組みづくりと政策提言を行っています。

  • 特定非営利活動法人 みんなのコード
    「誰もがテクノロジーを創造的に楽しむ国にする」をビジョンに、公教育におけるテクノロジー教育拡充に向けた政策提言や教材開発、教員研修などを行っています。

  • 一般社団法人UNIVA
    多様な人が価値共創できる「ユニバーサル・イノベーション・エコシステム」の構築を目指し、インクルーシブ教育の実装に向けたモデルづくりや政策共創を推進しています。

これらの団体が取り組む政策提言活動は、それぞれの専門分野から日本の社会課題解決に貢献し、より良い未来を築くための重要な一歩となるでしょう。

非営利スタートアップを支える「SoilxPolicy Fund」の意義と今後の展望

「SoilxPolicy Fund」は、社会課題解決に取り組む非営利スタートアップの活動を継続的に支援するために設立されました。本プログラムは、活動に賛同した起業家からの寄附と公益財団法人Soilの資金を原資に実施されており、多くの支援者によって支えられています。

支援者の拡大と非営利スタートアップへの期待

「儲からないけれど意義がある」事業に挑む非営利スタートアップは、創業期の資金調達に課題を抱えることがあります。Soilは、このようなチームを支援することで、次世代の社会起業家が安心して挑戦できる土壌を育むことを目指しています。今後もSoilの理念に共感する方々からの寄附を募り、助成金やメンタリングなどの支援プログラムを拡大していく予定です。

社会課題解決に情熱を燃やす非営利スタートアップの活動は、私たちの社会にとってかけがえのないものです。彼らの挑戦を支えることで、より包摂的で持続可能な社会の実現に近づくことができるでしょう。

  • SoilxPolicyFund 第三弾 寄付者様(五十音順、敬称略):

    • 工藤勉(株式会社エフ・コード代表取締役社長)

    • 鈴木栄(一般社団法人ソーシャル・イノベーション・パートナーズ 代表理事兼CEO)

    • 久田哲史(公益財団法人Soil 代表理事)

    • 村松竜(100年ファンド運営者)

    • 守屋淳(作家)

    • 守屋まゆみ(合同会社TAO代表)

公益財団法人Soilと株式会社PoliPoliについて

公益財団法人Soil

Soil ロゴ

Soilは、非営利スタートアップに不足しがちな創業期の資金を助成し、成長を支援する財団です。東京都渋谷区に拠点を置き、2023年1月16日に設立されました。代表理事は久田哲史氏が務めています。

株式会社PoliPoli

PoliPoli ロゴ

PoliPoliは、「新しい政治・行政の仕組みをつくりつづけることで、世界中の人々の幸せな暮らしに貢献する」ことをミッションとする企業です。東京都千代田区に拠点を持ち、2018年2月に設立されました。代表者は伊藤和真氏です。

本プログラムや非営利スタートアップへの支援にご関心のある方は、公益財団法人Soil事務局(info@soil-foundation.org)までお問い合わせください。社会全体で、より良い未来を共創していきましょう。


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findgood

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77