福祉とITを融合する新たな挑戦:シービーラボの仕事マッチングプラットフォーム
シービーラボが提供を開始したプラットフォームは、IT企業から業務を受注し、全国の就労継続支援事業所(以下、支援事業所)へ振り分けることを目的としています。特にリモートワークで完結するIT業務に特化しているため、地方の支援事業所も全国規模で平等に仕事に参加できる仕組みが構築されています。
このプラットフォームの主な特長は以下の通りです。
- IT業務特化による工賃向上: 従来の支援事業所業務では内職作業が中心でしたが、このプラットフォームはIT案件の受注機会を提供することで、障がい者の工賃向上に貢献します。
- 地域格差の排除: リモートワーク完結型であるため、地理的な制約がなく、全国の支援事業所が平等に仕事に取り組めます。
- 三者共益の実現: 障がい者の工賃向上、社会保障費の削減、そしてIT企業の障がい者雇用納付金負担軽減という、関わる三者すべてに利益をもたらす「ウィンウィン」の構造を目指しています。
- 業界初のモデル: ITに特化し、全国規模での仕事マッチングプラットフォームは前例が少なく、新たな就労支援モデルとして業界から大きな注目を集めています。
事業の原点にある想い:代表取締役 高畑道子氏のキャリアと情熱
この画期的な事業を牽引するのは、代表取締役の高畑道子氏です。高畑氏は30年以上のシステムエンジニアとしてのキャリアを持つ一方で、50歳を前にして大学に編入し、精神保健福祉士の国家資格を取得しました。就労継続支援事業所での実習を通じて障がい者の就労実態を目の当たりにしたことが、現在の事業を立ち上げる原点となっています。
高畑氏は、「ITは手段であって目的じゃない。50歳になって気づいたんです。私がITで本当にやりたいことは何か。その答えが福祉でした」と語っています。また、「工賃が上がれば税金の無駄遣いが減る。規制緩和が実現できればIT企業もいいし、障がい者もいい。ウィンウィンなんです」という言葉からは、社会課題解決への強い使命感が伝わってきます。
現在、高畑氏は、IT企業が支援事業所へ仕事を発注することを法的な「障がい者雇用」とみなす「間接雇用」の制度化に向け、内閣府の規制改革推進委員会でのヒアリングにも臨むなど、政府への積極的な働きかけを行っています。
高畑氏のキャリアの歩みと本事業の全貌についての詳細なインタビューは、以下の記事でご覧いただけます。
株式会社シービーラボと一般社団法人ソフトウェア協会(SAJ)の連携
株式会社シービーラボは、東京都中央区に本社を置き、IT企業と就労継続支援事業所をつなぐ仕事マッチングプラットフォーム事業を展開しています。同社は、ソフトウェアに関わる企業や団体を繋ぎ、デジタル社会の実現を推進する業界団体である一般社団法人ソフトウェア協会(SAJ)の会員企業として活動しています。
SAJは800社以上の会員を擁し、創立40周年を迎える歴史ある団体です。シービーラボの取り組みは、SAJが目指すソフトウェアの未来創造と国内外のデジタル化推進にも貢献するものといえるでしょう。
シービーラボが始動したこのプラットフォーム事業は、障がい者の就労支援における新たな可能性を切り拓き、持続可能な共生社会の実現に向けた大きな一歩となることでしょう。福祉とITの力を組み合わせることで、より多くの人々が社会で活躍できる未来が期待されます。



