この記事で分かること
- 障害福祉における「姿勢習慣」の重要性と、24時間を通じた身体負担軽減のメカニズム
- 日中の移動を支える新型車椅子「暮らしのあいだ」と、クッション「PINTO W」の特長
- 夜間の疲労回復を促す寝具「ウェルネスマットレス」「リカバーレイ」の独自構造
- 作業療法士がデザインする完全バリアフリー宿泊施設「coconiwa」が目指すインクルーシブな世界
- 福祉分野で頻出する専門用語(作業療法士、体圧分散、過緊張、インクルーシブなど)の分かりやすい解説
身体の障害や加齢に伴い、「日常の移動や座り姿勢で疲れやすい」「夜しっかり休めず疲労が残る」「旅行や外出を諦めてしまう」といったお悩みを抱える方は少なくありません。福祉の現場においても、単に車椅子やベッドを用意するだけでなく、生活全体を通じた姿勢ケアやQOL(生活の質)の向上が大切な課題となっています。
こうした課題に対し、作業療法士の知見を活かして日常から旅先までをトータルで支える「姿勢習慣」の提案を行っているのが株式会社ピーエーエスです。同社は「昼も夜も、体を疲れさせない姿勢習慣」をテーマに、新型車椅子や独自構造の寝具、さらには完全バリアフリーの宿泊施設までを包括的に展開しています。
本記事では、障害福祉に関心のある方やご家族、介護・福祉従事者に向けて、ピーエーエスが提示する新しいライフスタイルの提案と、それを支える技術や工夫について解説します。日常の快適さを高め、心豊かな生活を送るためのヒントとしてぜひお役立てください。
障害福祉における「姿勢習慣」の重要性とは?24時間アプローチが必要な理由
日常的に車椅子を使用する方やベッドで過ごす時間が長い方にとって、姿勢の乱れは単なる見た目の問題にとどまりません。身体の歪みや局所的な圧迫、緊張の持続は、日常的な疲労感や痛みの原因となり得ます。
株式会社ピーエーエスでは、身体の緊張や疲労の蓄積は「24時間の姿勢の連続性」の中にあるという考え方に基づき、日中と夜間の双方からアプローチする「姿勢習慣」を提唱しています。
作業療法士の知見が活きる「姿勢」と身体の負担低減
日中に身体へ負担の少ない適切な姿勢を保持し、夜間に骨格を正しく支えて筋肉の緊張を解放するサイクルを作ることが重要とされています。こうした人間工学や解剖学に基づいたアプローチには、身体構造と生活動作を知り尽くした専門家の視点が深く関わっています。
💡 専門用語解説
- 作業療法士(OT:Occupational Therapist)
身体や精神に障害のある方に対し、食事・着替え・移動などの日常生活動作や社会生活への適応を目指し、リハビリテーションや生活環境の調整を行う医療・福祉の国家資格者です。- 過緊張(かきんちょう)
身体の筋肉がリラックスできず、強張った状態が持続することです。姿勢の乱れや無理な力みが原因で生じやすく、疲労や痛みを引き起こす要因となります。- 体圧分散(たいあつぶんさん)
座面やマットレスに接する身体の特定部位(骨が出っ張っている部分など)に圧力が集中するのを防ぎ、広い面積に圧力を逃がす仕組みのことです。
日中の移動を心地よく変える新型車椅子「暮らしのあいだ」の魅力
福祉機器において、移動のしやすさと快適な座り心地の両立は欠かせない要素です。ピーエーエスが開発した新型車椅子「暮らしのあいだ」は、生活環境と身体を心地よくつなぐことをテーマに設計されています。
安定性と運動性を高めるクッション「PINTO W」の技術
車椅子「暮らしのあいだ」は、骨盤を適切に支持してブレを防ぐ車椅子用クッション「PINTO W」と組み合わせることで、高い安定性と軽快な運動性の両立を図っています。骨盤がしっかり支えられることで、姿勢が安定し、腕や上半身の動かしやすさにつながることが期待されます。
さらに、従来の医療・介護機器に見られがちだった無機質さを抑え、住空間や街並みにも自然になじむ上品な佇まいとファブリックが採用されています。
💡 専門用語解説
- ユニバーサルデザイン(Universal Design)
障害の有無、年齢、性別、言語などの違いに関わらず、最初からできるだけ多くの人が利用しやすいように製品や環境を設計する考え方です。
夜間の疲労回復を支える寝具技術「クロスバランス構造」の仕組み
日中に整えた姿勢を夜間の休養へとつなげるため、ピーエーエスでは独自の「クロスバランス構造」を採用した寝具を展開しています。
「ウェルネスマットレス」と「リカバーレイ」による筋肉の弛緩効果
睡眠中の姿勢崩れや筋肉の緊張を見直すプロダクトとして、以下の2製品が提案されています。
- ウェルネスマットレス
単に圧力を分散させるだけでなく、骨格を適切な位置で設置・支持する特殊な構造を持っています。寝返りを打つ際の余計な筋出力を軽減する設計がなされています。 - リカバーレイ
手持ちの寝具に重ねて使用できるオーバーレイマットレスです。過度な沈み込みを防ぎ、筋肉の自然なゆるみと血流を促すことで、翌朝の身体の軽さを目指しています。
💡 専門用語解説
- クロスバランス構造
ピーエーエスが独自開発した骨格支持構造です。体圧分散にとどまらず、骨格の位置を整えることで過度な筋緊張を解き放つサポートを行います。
日常から旅先へ!完全バリアフリー宿泊施設「coconiwa」が描くインクルーシブな未来
「障害があるから旅行を諦める」というハードルを低減し、誰でも安心して旅を楽しめる環境づくりを目指して開発されたのが、ユニバーサル宿泊施設「coconiwa」です。作業療法士の野村寿子氏がデザインを手掛け、完全バリアフリーの空間構成がなされています。
「助ける側」と「助けられる側」の境界線を溶かす新提案
「coconiwa」は、障害のある方が心地よく過ごせる工夫を徹底追求することで、結果として健常者が抱える日々の疲労や過緊張をも解き放つ場所を目指しています。
施設内では、「助ける側」「助けられる側」という立場の違いを超え、誰もが自尊心を持って対等にくつろげる「インクルーシブ・プレイス」としてのあり方が提示されています。空間内には、身体を整えるアプローチを取り入れた「整う畳」「整うまくら」「整うスリッパ」「ととのい着」などのオリジナルプロダクトが備えられています。
💡 専門用語解説
- バリアフリー(Barrier-Free)
障害者や高齢者が生活するうえで障壁となる物理的な段差や制度的・心理的な壁を取り除いた状態のことです。- インクルーシブ(包摂:Inclusive)
多様な背景(障害の有無、年齢、国籍など)を持つ人々を排除せず、ともに支え合い、対等に参加できる社会や環境を目指す概念です。
H.C.R.2026(国際福祉機器展)で体験できるピーエーエスの最新ソリューション
これらのプロダクトや取り組みは、東京ビッグサイトで開催される「H.C.R. 2026 第53回 国際福祉機器展」にて公開・展示されます。
展示会開催概要とブースの見どころ
現地ブースでは、車椅子「暮らしのあいだ」や寝具シリーズに加え、宿泊施設「coconiwa」の空間や体験型プロダクトを実際に体感することができます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| イベント名称 | H.C.R. 2026 第53回 国際福祉機器展 |
| 日時 | 2026年10月7日(水)〜9日(金) 10:00〜17:00(最終日は16:00まで) |
| 会場 | 東京ビッグサイト 東展示ホール |
| 出展ブース | 株式会社ピーエーエス(東1ホール 小間番号:1-06-1) |
| 体験内容 | 新型車椅子、寝具、coconiwa関連プロダクト(整う畳、整うまくら等)の試着・試走・体験 |
| ノベルティ | 各日先着80名様に「coconiwa」のために作られた入浴剤「整い湯」をプレゼント |
- ※問い合わせ先:株式会社ピーエーエス(https://www.pas21.com)
Q&A

障害福祉における姿勢の取り組みや福祉機器の選び方について、よくある質問をまとめました。
Q1. 車椅子や寝具の見直しによって、どのような変化が期待できますか?
A. 骨盤や骨格が適切に支持されることで、座り姿勢の安定や寝返り時の力みの軽減が期待されます。これにより、局所的な圧迫や筋肉の緊張が和らぎ、日中の過ごしやすさや翌朝の身体の負担軽減につながる可能性があります。ただし、お体の状態には個人差があるため、専門家(作業療法士や理学療法士など)と相談しながら適した製品を選ぶことが推奨されます。
Q2. 障害福祉における「インクルーシブ」とは具体的にどのような考え方ですか?
A. 単に「障害のある方を支援する」という視点にとどまらず、障害の有無に関わらず誰もが対等に利用でき、心地よさを共有できる環境や社会をつくる考え方です。ピーエーエスの宿泊施設「coconiwa」のように、障害者向けの配慮が健常者にとっても快適な環境を生む「境界線のない場づくり」はその代表的な例といえます。
Q3. ピーエーエスの製品や取り組みはどこで試すことができますか?
A. 「H.C.R. 2026 国際福祉機器展」などの展示会ブースのほか、公式ウェブサイトなどを通じて製品情報や取扱店舗、体験イベントの案内が発信されています。気になる方は公式サイト(https://www.pas21.com)をご確認ください。
まとめ:姿勢を見直すことが開く、障害福祉と暮らしの新しい可能性

本記事では、株式会社ピーエーエスが提案する「昼も夜も、体を疲れさせない姿勢習慣」と、それを体現する各種プロダクトやバリアフリー宿泊施設について解説しました。
- 姿勢習慣の継続性:日中の車椅子による適切な座位保持と、夜間の寝具による骨格支持・筋緊張緩和の組み合わせが重要。
- デザインと機能の両立:住環境になじむ車椅子「暮らしのあいだ」など、生活の彩りを損なわない製品設計。
- 旅や移動の選択肢拡大:完全バリアフリーの「coconiwa」のように、誰もが対等にくつろげるインクルーシブな環境の広がりに期待。
姿勢ケアや環境調整は、ご本人や介護に携わる方の心身の負担を和らげる一助となり得ます。障害福祉に関心をお持ちの方は、ぜひ姿勢や生活環境という視点から日々の過ごし方を見直してみてはいかがでしょうか。



