障害年金申請支援における「実績件数」の曖昧さを解消へ

障害年金は、病気やケガによって生活や仕事に支障が出た場合に受け取れる公的な年金制度です。この申請をサポートする社会保険労務士事務所を選ぶ際、多くの人が「実績件数」を重要な判断材料の一つとします。しかし、これまで「実績」として数えられる範囲は事務所によって異なり、その数字が何を意味するのか不明瞭なケースも少なくありませんでした。

このような状況に対し、うつ病に特化した障害年金申請支援を行う社会保険労務士法人 全国障害年金パートナーズは、公式ホームページのリニューアルに伴い、「支援実績(件数)」の定義を明確化し、Q&Aページで公開しました。これは、利用者が誤解なく事務所を比較・検討できる情報環境の整備を目指す画期的な取り組みです。

障害年金の実績件数の定義を明文化した全国障害年金パートナーズのプレスリリース画像

全国障害年金パートナーズが定める「正式支援開始件数」の基準

全国障害年金パートナーズは、ホームページに掲載する支援実績(件数)を「障害年金の受給に向けた支援を正式に開始した件数」と明確に定義しています。

この基準には、無料判定、お問い合わせ、電話相談、面談相談など、相談段階の件数は一切含まれていません。あくまで「受給代行として正式に契約となった件数」のみを実績としてカウントしています。

同法人によると、この厳密な定義を採用する背景には、「各事務所の実績件数を見ても、何を基準にした数字なのか分からず正しく比較できない」という利用者からの声が複数寄せられていたことがあります。数字の大きさだけで判断が左右されることを防ぎ、利用者が真に「どのような支援を、どれくらい行ってきた事務所なのか」を正しく理解できることを重視しているといえるでしょう。

Q&Aページでは、実績に関する詳細な説明が掲載されています。

Q&Aサイトはこちら

業界全体への提言:透明性のある実績表示を目指して

全国障害年金パートナーズは、今回の取り組みを単なる自社の情報開示に留めず、障害年金申請支援業界全体に対し、利用者が安心して比較・判断できる情報環境の整備に向けた3つの提言を行っています。

提言1:実績件数の「母集団」を明記すること

「母集団」とは、その数字が何を対象にしているか、つまり「正式な支援開始件数」なのか、「相談件数」を含むのかなどを明確に示すことです。数字の背後にある基準が示されることで、利用者は数字の信頼性を判断しやすくなります。

提言2:数値の「対象期間」と「算定時点」を明記すること

累計、年間といった対象期間に加え、その数字が「いつ時点」のものなのかを併記することで、情報の鮮度と正確性が保たれ、比較時の誤解を防ぎます。更新頻度についても明示することが望ましいとされています。

提言3:「含む項目・含まない項目」を注記すること

無料判定、お問い合わせ、電話相談、面談相談など、実績に含める範囲と含めない範囲を具体的に示すことで、数字が持つ意味がより正確に利用者に伝わります。この注記があるかないかで、情報の受け取られ方は大きく変わる可能性があります。

代表コメントに見る、利用者目線での情報開示の重要性

社会保険労務士法人 全国障害年金パートナーズの代表である宮里竹識氏は、「障害年金の申請を検討される方にとって、事務所選びは大きな意思決定の一つ」だと述べ、数字の大きさだけでなく、その数字が何を基準にしたものなのかを明確に伝えることの重要性を強調しています。

同法人は、実績の定義を曖昧にしないことも支援品質の一部と捉え、今後も実績、支援範囲、費用などについて、誤解のない情報開示に努める方針です。障害年金申請を検討する人々が、必要な情報にアクセスしやすく、比較検討しやすい情報提供を継続していくとしています。

障害年金申請を検討中の方へ

障害年金の申請は、複雑な手続きを伴うことがあります。特に「うつ病」など精神疾患の場合、症状の波や伝え方の難しさから、専門的な支援が役立つケースも少なくありません。今回の全国障害年金パートナーズの取り組みは、そうした専門家選びの一助となるでしょう。

事務所選びの際には、実績件数だけでなく、その定義や対象期間、含まれる項目など、詳細な情報に注目することが、ご自身に合ったサポートを見つける上で大切になります。

社会保険労務士法人 全国障害年金パートナーズ 概要

  • 社名: 社会保険労務士法人 全国障害年金パートナーズ

  • 所在地: 東京都千代田区神田佐久間町1-8-4 アルテール秋葉原708

  • 代表者: 宮里竹識(特定社会保険労務士、障害年金コンサルタント)

  • 事業内容: うつ病による障害年金申請専門サポート、障害年金相談業務、関連情報発信

  • 公式サイト: https://spartners.jp/

同法人は、「うつ病による障害年金専門」の社会保険労務士事務所として、年間400名以上の方を支援しています。

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77