Last Updated on 2026年5月28日 by 菅間 大樹

大学発ベンチャーとは?社会課題解決への期待

神奈川県立保健福祉大学は、大学の研究成果や知見を社会に還元し、社会課題の解決に貢献するため「大学発ベンチャー」認定制度を設けています。この制度は、アントレプレナーシップの育成、イノベーションの創出、地域エコシステムの発展を目指し、認定企業に各種支援を行います。

神奈川県立保健福祉大学発ベンチャーの称号授与通知書

ケアのバトンがこの称号を得たことで、大学との連携を深め、介護・福祉分野における事業承継という喫緊の課題解決に向けて、さらなる発展が期待されます。

保健福祉大学発ベンチャーに関する詳細はこちらをご覧ください。
県立保健福祉大学発ベンチャー

障害福祉分野のDXを牽引する連続起業家:田中康雅氏の挑戦

ケアのバトンの代表取締役である田中康雅氏は、神奈川県立保健福祉大学大学院ヘルスイノベーション研究科(公衆衛生学)の修了生です。田中氏は、2022年3月に精神障害のある方の就労支援や障害福祉業界のDX支援事業を展開する「パパゲーノ」を設立し、すでに「保健福祉大学発ベンチャー」の称号を授与されています。今回のケアのバトンへの認定は、パパゲーノに続く2社目の快挙となります。

パパゲーノの事業紹介

同一の起業家が複数の事業で大学発ベンチャーの認定を受けるのは稀なケースであり、これまでの福祉経営における実績と、介護福祉業界の事業承継課題に挑む新たな事業への期待が評価されたものと言えるでしょう。

授与式の様子

介護・福祉業界の未来を支える「ケアのバトン」AI事業承継プラットフォーム

現在、介護・福祉業界は深刻な人手不足に直面しており、休廃業や倒産が過去最多を記録するなど、大きな転換期を迎えています。このような状況の中、ケアのバトンは、質の高いケアを次世代に繋ぐことをミッションとして掲げ、AIを活用した介護・福祉施設向けの事業承継(M&A)プラットフォームを開発・運営しています。

このプラットフォームでは、買い手候補の介護福祉に対する「想い」を可視化し、売り手の手数料を完全無料とすることで、業界特有の課題に寄り添った安心の事業承継マッチングを実現しています。「ケアと経営」を両立できる優れた経営人材を育成・結集し、円滑な事業承継を通じて日本のケアの未来を支えることを目指しています。

ケアのバトンのロゴマーク

ケアのバトンが目指す、持続可能な障害福祉の未来

田中代表は今回の認定を受け、「ケアのバトンが『神奈川県立保健福祉大学発ベンチャー』として認定されたことを大変光栄に思います。パパゲーノで培った福祉経営の知見をもとに、より一層の挑戦を続けてまいります」とコメントしています。

大学発ベンチャーとしての支援を受けながら、ケアのバトンはさらなる事業成長と社会への還元を目指していくことでしょう。介護・福祉・医療業界、特に障害福祉分野において、AI技術と「ケアと経営」を両立する人材の力で、持続可能な社会の実現に貢献していくケアのバトンの今後の動向に注目が集まります。

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Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77