Last Updated on 2021年5月28日 by 今井 靖之
それでも、きちんと把握しておきたい方のために、説明を加えます。
電子書籍のデメリット1:所有権の購入ではない
電子書籍サービス提供会社から購入するのは、一般的には電子書籍の閲覧権のようなものです(電子データの所有権の購入である場合もあります)。そのため、
- 何らかの事情で該当書籍が読めなくなる可能性が全く無い訳ではない
- サービス提供会社のサービス終了で読めなくなる場合がある
- 他人に貸与、譲渡、販売はできない
1番目として、発禁のようなことがあると、読めなくなる可能性があるということです。著者の不祥事等々程度では該当することはないかと思いますが、サービス提供会社の都合、というケースは無いとは言い切れません。
2番目としては、サービス提供会社がサービスを終了する、倒産する等の場合に読めなくなることがあります。過去において事例としてなかった訳ではありません。しかしながら、このような事例では大方のケースにおいて、別会社のサービスへの移行や返金が行われてきました。だいぶ淘汰されましたので、今あるサービスはまずまず大丈夫だと思いますが、サービス提供会社の質を見極めることは必要かもしれません。
3番目は、所有権を有していないので、当然のこととなります。友人に貸したり、古本屋に買い取ってもらうことはできません。
電子書籍のデメリット2:電子書籍サービス提供会社間での相互利用ができない
サービス提供会社が販売しているリーダー端末の場合、他の会社の電子書籍を読むことができません。例えば、Amazonが販売しているKindle端末では、楽天のKoboで購入した電子書籍を読むことはできなく、逆にKobo端末ではKindleで購入した電子書籍は読めません。
スマホやタブレット用にリーダーアプリが提供されていますが、サービス提供会社ごとに別々のアプリになります。管理は面倒になりますが、アプリが別々でも構わない場合は気にする必要はあまりありません。大抵のサービス提供会社からは、Android(スマホ、タブレット)、iOS(iPhone)、iPad OS(iPad)用にアプリが提供されています。PC(Windows、macOS)用にアプリが提供されている場合もあります。
専用リーダー端末を購入する場合は、自分が読みたい書籍が多くあるサービス提供会社を選ぶ必要があります。日本国内ではAmazon Kindle、楽天Kobo向けしかありません(あとはGoogle Playストア向けとして、Android端末の中に電子ペーパー搭載のもの有り)。Reader Store向けのSONY製端末が入手できる場合がありますが、現時点で既に電子書籍購入等に対応していません。
電子書籍のデメリット3:欲しい書籍が必ずしも電子書籍化されているとは限らない
現時点では割と多くあります。マイナーな書籍まで出版社も手が回らないようです。同じ書籍でも、サービス提供会社によって電子書籍化されているいない、というケースもあります。逆に、紙媒体版が存在しない電子書籍も多くあります。
電子書籍のデメリット4:リーダー(電子書籍を読むための機械)がバッテリー切れの場合は読めない
当然と言えば当然なのですが。スマホやタブレットで読む場合は、利用に応じて当然ながらスマホなりタブレットなりのバッテリー消費が多くなります。
電子ペーパー(インク)を用いたリーダー端末の場合、週単位でバッテリーが持つものも存在します。
電子書籍のデメリット5:目が疲れる?
スマホやタブレットで読む場合は、スマホやタブレットを眺めるのと変わりありません。
画面が発光しない電子ペーパー(インク)を用いたリーダー端末を利用すると軽減できるかもしれません。今のところカラー表示に対応したものはありませんが(拙いながらもカラー表示出来るものがあります)。
それでもメリットを活かした利用をして頂ければ、
と思う次第です。