重症心身障がい児・医療的ケア児家族のための特別な夜「ドリームナイト・アット・ザ・花やしき」開催

特定非営利活動法人EPOが運営するコミュニティ「COCOLON」は、2026年10月9日(金)に「浅草花やしき」を完全貸切にしたスペシャルイベント『ドリームナイト・アット・ザ・花やしき』を開催します。このイベントは、重症心身障がい児や医療的ケア児とそのご家族(40組150名)を対象に、周囲の目を気にせず、安心して遊園地を楽しめる機会を提供することを目的としています。

COCOLON ドリームナイト アット・ザ・花カレキ 2026年10月9日(金) 18:30 ~ 21:00

「お出かけの壁」に直面する障がい児家族の現状

重症心身障がい児や医療的ケアが必要な子どもを育てるご家族からは、外出に対する様々な困難が報告されています。厚生労働省の2019年の調査によると、医療的ケア児と暮らすご家族の65.3%が「医療的ケアを必要とする子どもを連れての外出は困難を極める」と回答しています。

医療的ケアを必要とする子どもを連れての外出は困難を極める

外出時の課題としては、乳幼児用ではない大型のおむつ交換スペースの不足、医療機器の電源確保、移動の負荷、そして「周囲に迷惑をかけてしまわないか」という心理的な視線などが挙げられます。これらのハードルから、家族での外出や思い出作りを諦めてしまうケースも少なくありません。

また、「社会から孤立していると感じる」と回答した家族が51.3%に上るという調査結果もあり、情報やコミュニティの不足も深刻な課題であることが示されています。

社会から孤立していると感じる

専門用語解説:

  • 重症心身障がい児(じゅうしょうしんしんしょうがいじ): 重度の身体障がいと重度の知的障がいを併せ持つ子どものことです。

  • 医療的ケア児(いりょうてきケアじ): 人工呼吸器や胃ろうなど、日常生活において医療的な生活援助(ケア)が常に必要な子どものことです。

  • きょうだい児(きょうだいじ): 障がいのある兄弟姉妹を持つ子どものことです。

昨年参加者の声から見るイベントの価値

昨年開催された本イベントの参加者アンケートでは、32組の回答から「今回みたいなイベントでなければ、行こうという発想すら出てこなかった」といった声が寄せられました。普段は混雑やバリアフリーの問題で訪れることが難しい遊園地で、家族全員が心から楽しめる機会が得られたことに、多くの喜びと感動が示されています。

具体的なコメントとして、「人目やアラーム音を気にせず、人混み等で感染症を気にすることなく楽しめた」や、「外出で1番大変なのがトイレで、だれでもトイレに入っても新生児用ベッドしかなく、ケアが大変なのがネックです。床でのトイレサポートができて(室内も暖かく)大変助かりました」といった声があり、きめ細やかな配慮が参加者の満足度を高めていることがうかがえます。

2026年開催「ドリームナイト」の進化:アトラクション拡大と安心のサポート体制

2回目の開催となる今年は、参加するご家族全員の体験価値をさらに高めるため、プログラムがアップデートされます。

アトラクションの拡充

昨年の5機種から8機種へと大幅に拡大され、重症心身障がい児が乗りやすいアトラクションに加え、今年はローラーコースターなども運行されます。これにより、障がいのあるお子様だけでなく、日頃から我慢を重ねがちな「きょうだい児」や保護者の方も本気で楽しめるラインナップが提供されます。

看護スタッフ常駐&専用おむつ交換スペース

救護室には重症心身障がい児の支援に慣れた看護スタッフが常駐し、医療的ケアが必要なお子様も安心して過ごせる環境が整えられます。また、おむつ交換スペースは、体の大きなお子様の参加も考慮し、マットだけでなくバギー上でも交換可能なスペースが用意されます。

参加者全員へのお楽しみ企画

アトラクションだけでなく、音楽ユニット「音のなかまたち」によるステージプログラムや、子どもたち全員に「ぬいぐるみくじ」が用意されるなど、イベント全体で特別な思い出作りをサポートします。

イベント概要と参加方法

  • イベント名: ドリームナイト・アット・ザ・花やしき2026

  • 日時: 2026年10月9日(金)18:30開場 / 21:00閉園

  • 会場: 浅草花やしき(東京都台東区浅草2-28-1)

  • 定員: 40組150名(事前申込・先着順)

  • 参加費: 大人(中学生以上):2,000円、こども(小学生以下):1,000円

    • 企業等の協賛により参加費の負担が軽減される可能性があります。
  • 申込開始日: 2026年8月17日 19:00申込開始

  • 後援: 東京都、台東区

  • 特別後援: 公益財団法人JKA

  • 主催: 特定非営利活動法人EPO

本イベントは公益財団法人JKA、オートレースの補助を受けて実施されます。

イベントの申込方法

  1. COCOLONオンラインサイト内のイベントページにアクセスし、要項・詳細をご確認ください。
  2. イベントページ内のボタンよりチケットサイトに遷移・申込をしてください。
  3. お申込が完了された方には、10月上旬頃にチケット購入の案内メールが送信されます。

    • チケット購入は価格決定後の案内となります。まずは申込が必要です。

イベントページはこちら: https://co-co-lon.com/event/hanayashiki26/

イベントに関するお問い合わせ先: info@co-co-lon.com

特定非営利活動法人EPOの取り組み

特定非営利活動法人EPOは、2015年4月に設立され、2016年からは重症心身障がい児を対象とした児童発達支援・放課後等デイサービス「ここね」を運営しています。これまでに延べ200名以上の子どもたちを支援し、東京都足立区・江戸川区で4事業所を展開しています。

また、重症心身障がい児と家族・きょうだい・支援者のためのコミュニティ「COCOLON」を運営しており、第19回キッズデザイン賞〈奨励賞〉、令和7年度東京都女性活躍推進大賞〈大賞〉を受賞しています。

ここねHP: http://co-co-ne.jp
COCOLON: https://co-co-lon.com

音符と葉が組み合わさった、緑色のスタイリッシュなロゴです。

まとめ:家族の笑顔を育む社会へ

『ドリームナイト・アット・ザ・花やしき』は、重症心身障がい児や医療的ケア児とそのご家族が抱える「お出かけの壁」を乗り越え、心から楽しめる時間を提供する貴重な機会です。昨年のイベントでは93.8点という高い満足度評価を得ており、参加者の喜びは数字にも表れています。

イベントの満足度調査結果を示しています。満足度は1から10のスケールで評価されており、最も高い「10」の満足度が20件と突出しており、イベントの満足度が非常に高かったことがわかります。

このような貸切イベントは、障がいのある子どもたちだけでなく、「きょうだい児」や保護者も含めた家族全員が社会に参加し、共に笑顔になれる場を創出します。家族の孤立を防ぎ、誰もが安心して思い出を作れる社会の実現に向け、この取り組みがさらに広がることに期待が寄せられます。

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77