この記事で分かること

  • 群馬県伊勢崎市に新しく開所した生活介護事業所『iba-sho』の特徴

  • 重度障がいを持つ方がeスポーツやグラフィックを通じて「やりたいこと」を実現できる環境

  • 専属シェフが施設内で調理する食事や、毎日の入浴・医療的ケアの充実度

  • リラクゼーション効果が期待できる感覚刺激空間「スヌーズレン」について

  • 『iba-sho』の施設概要、利用対象者、見学・相談方法

新しい生活介護のかたち:群馬県伊勢崎市『iba-sho』の挑戦

2026年9月16日、群馬県伊勢崎市に新たな生活介護事業所『iba-sho(イバショ)』が開所しました。この施設は、重度の障がいを持つ方が日中を過ごす場所として、従来の「安全に過ごすこと」に加え、「本人がやりたいこと」を重視した個別支援を提供しています。株式会社ワンライフが運営する『iba-sho』は、利用者の声に応え、日中の過ごし方、食事、入浴、活動内容、リハビリの機会といった課題に対応する新しい生活介護のあり方を提案しています。

「やりたいこと」を追求する個別支援

『iba-sho』では、利用者の「好きなこと」を活動内容に取り入れることを重視しています。個別のヒアリングを通じて、それぞれの「好き」を日々の目標に結びつけるカリキュラムを作成し、一人ひとりの意欲を引き出すサポートを行っています。

eスポーツで広がる可能性:重度障がい者も楽しめる環境

『iba-sho』が提供する特徴的な活動の一つがeスポーツです。施設内にはeスポーツに取り組める環境が整備されており、育成から大会出場までを支援する体制が整えられています。手足が不自由な方や寝たきりの方でも操作できるよう、専用機を導入するなど、利用者の身体状況に合わせた機器が取り入れられています。

『iba-sho』のeスポーツへの取り組みは、文部科学省の「重度障害のある人等のeパラスポーツ取組事例集」(令和7年度パラスポーツ推進プロジェクト)にも事例として掲載されています。

文部科学省「重度障害のある人等のeパラスポーツ取組事例集」

もう一つの活動として、iPadなどを使ったグラフィック制作も行われています。絵を通じて自分の気持ちを表現する機会が提供され、制作された作品は施設内に飾られ、利用者の表現活動を彩っています。

カラフルな猫のイラスト

専属シェフによるこだわりの食事と充実した日中活動

日々の食事は、利用者の楽しみの一つとなるよう、『iba-sho』では専属のイタリアンシェフが施設内で調理しています。「味」だけでなく、「匂い」「食感」「見た目」にもこだわった昼食が提供されており、食の喜びを感じられる工夫が凝らされています。

毎日のお風呂と看護師常勤の医療的ケア

入浴は、利用者の要望と必要に応じて毎日提供されています。個浴と機械浴の設備が完備されており、体の状態に合わせて選択可能です。また、看護師が常勤スタッフとして配置されているため、医療的ケアにも対応しており、安心してサービスを利用できます。簡単な運動機能訓練やマッサージも個別に受けられる環境です。

送迎サービスは、利用者の自宅まで完全送迎が行われ、通所の負担が軽減されます。

明るい室内の空間

感覚刺激空間「スヌーズレン」でリラクゼーション

『iba-sho』では、オランダから輸入された「スヌーズレン」が導入されています。スヌーズレンとは、光や音、触感などの穏やかな刺激で構成された空間で、リラクゼーションや余暇活動に活用されます。利用者はこの落ち着いた空間で、心身ともにリラックスする時間を過ごすことができます。

スヌーズレンルーム

『iba-sho』の施設概要と利用案内

『iba-sho』は、群馬県伊勢崎市に位置し、スマーク伊勢崎や伊勢崎ICからのアクセスも良好です。利用対象者は18歳以上の身体・知的・精神に障がいのある方で、定員は20名です。15歳から17歳の方も相談により利用が可能です。

  • サービス種別: 生活介護

  • 所在地: 〒379-2204 群馬県伊勢崎市西久保町3丁目1040-1

  • アクセス: スマーク伊勢崎から車で約6分/伊勢崎ICから車で約7分/JR両毛線「国定駅」より約3.5km/駐車場あり

  • 電話: 080-9435-2550

  • 開所日: 月〜金(祝日含む)

  • 利用時間: 10:00〜16:00

  • 定員: 20名

  • 利用対象者: 18歳以上の身体・知的・精神に障がいのある方(15歳〜17歳のご利用は要相談)

    • 障害福祉サービスの受給者証が必要です。
  • 送迎: あり(ご自宅までの完全送迎)

  • 食事: 昼食の提供あり

見学や相談は随時受け付けており、ご家族や支援者の方のみでの見学も可能です。

iba-shoロゴ

Q&A:『iba-sho』に関するよくある質問

Q1: 『iba-sho』で受けられるサービスにはどのようなものがありますか?
A1: 日常生活の介護に加え、eスポーツ、グラフィック制作、専属シェフによる昼食、毎日の入浴、看護師常勤による医療的ケア、感覚刺激空間「スヌーズレン」の利用、個別運動機能訓練・マッサージ、自宅までの送迎などが提供されます。

Q2: eスポーツは、どのような障がいを持つ方でも参加できますか?
A2: はい、手足が不自由な方や寝たきりの方でもプレイできるよう、専用機が導入されており、利用者の身体状況に合わせた機器が提供されます。

Q3: 利用するにはどのような手続きが必要ですか?
A3: 障害福祉サービスの受給者証が必要です。まずは施設への見学や相談を通じて、利用の可否や手続きについて詳しく確認することをおすすめします。

Q4: 食事内容にアレルギーや特別な配慮は可能ですか?
A4: 専属シェフが施設内で調理しているため、個別の状況に応じた配慮が可能か、事前に相談することが推奨されます。

運営会社:株式会社ワンライフについて

株式会社ワンライフは、2014年の創業以来、群馬県前橋市を拠点に、児童発達支援・放課後等デイサービス、就労継続支援A型・B型、グループホーム、相談支援まで、障がいのある方の「育つ・はたらく・暮らす・相談する」を一貫して支える体制を全国に広げてきました。

  • 会社名: 株式会社ワンライフ

  • 代表取締役: 市村 均弥

  • 設立: 2014年2月

  • 事業内容: 障がい福祉サービス(就労継続支援A型・B型/生活介護/共同生活援助/児童発達支援・放課後等デイサービス/相談支援)、フランチャイズ展開 ほか

  • ミッション: 偏見のない社会を創り、障がいのカタチを変える

  • 株式会社ワンライフ 公式サイト

まとめ:重度障がい者の日中活動を豊かにする新たな選択肢

群馬県伊勢崎市に開所した生活介護事業所『iba-sho』は、重度の障がいを持つ方が日中の時間を自分らしく、豊かに過ごせるよう、多角的なサポートを提供しています。eスポーツやグラフィックといった「やりたいこと」を形にする活動、専属シェフによる美味しい食事、そして医療的ケアやリラクゼーション空間「スヌーズレン」の導入は、利用者一人ひとりの生活の質を高めるための重要な要素です。このような新しい形の生活介護が、地域社会における障がい者支援の可能性を広げ、より多くの人々が自分らしい「イバショ」を見つけられる一助となることが期待されます。

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77